久々に大阪府大で造園学会が開催される。何か役に立つことはないかと日曜の発表会とミニフォーラムに参加。研究発表では「八木バイオエコロジーセンターにおけるバイオガス施設の実態とその評価に関する研究」が方法論がしっかりしていて印象に残った。
ミニフォーラムは「生物多様性地域戦略の策定技術」を聴く。生き物屋さんの集まりでは絶滅危惧種の話ばかりで量の話が出ない。ランドスケープ系はかねてから量の問題を取り上げてきたからそういう面のアプローチの話が出ないか期待したが、あまりその方向へは向かわず。生態系サービスを実現するには一定以上の自然の量が必要なんだけど、この方面ってあまり研究進んでいないような感がある。
まとめというほどのことはできないので、このフォーラムで学んだことを列挙すると。
・2011年には生物多様性地域連携促進法が制定された。
・2012年に国家戦略が改定されるので、その準備作業中。地域戦略のガイドとなるよう作る。
・西宮市では地域版の生物多様性戦略が完成済。
・西宮市には生物多様性に関し、学習・事業などの拠点が7つもある。地域種苗を生産する植物生産研究センターなど。
・拠点がないと戦略作っても動かない。
・大阪ガス。住友ゴムなども生物多様性戦略を策定中。