礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

モリ・カケ問題と安倍首相の危機管理

2017-06-25 06:04:59 | コラムと名言

◎モリ・カケ問題と安倍首相の危機管理

 本年三月四日に、「安倍晋三首相と危機管理」というコラムを書き、三月一五日に、「今からできる安倍首相の危機管理」というコラムを書いた。
 その後、加計〈カケ〉学園問題が拡大し、「共謀罪」の強行採決があって、安倍内閣に対する支持率が急落した。また、インターネット、週刊誌などでは、安倍晋三首相の健康不安説が、おそらく意図的に流布されている。安部首相個人、および安倍内閣の「危機」はいまだに去っておらず、むしろ、これまで以上に深刻化していると言ってよい。
 では、この段階で、安倍首相が採りうる「危機管理対策」には、どんなものがあるか。
 ちなみに、三月一五日のコラムで私は、次の五項目を挙げた。

一 上久保誠人所長のような知識人をブレーンとして招き、アドバイスを受ける。
二 一連の言動について、不適切な部分があったことを認め、それを撤回すると同時に、国民に対し、遺憾の意を表する。
三 稲田朋美防衛大臣を罷免する(本当は、国会答弁の誤りを指摘される前がよかった)。
四 この際、「日本会議」との関係を断つ。少なくとも、「日本会議国会議員懇談会」の特別顧問を辞退し、同会から脱会する。また、閣僚で「日本会議国会議員懇談会」に属しているものに対して、首相として、または自民党総裁として、脱会を勧める。
五 森友学園の籠池泰典理事長など、今回の「疑惑」に関わるメンバーの国会招致を認める。

 以下に、今日(2017・6・25)の段階で、安倍首相が採りうる「危機管理対策」五項目を挙げてみる。

一 一連の言動のうち、不適切だったと思われる部分ついて、具体的に説明し、国民に対し遺憾の意を表する。
二 森友学園問題の捜査が、首相夫人に及んだ場合には、責任を取って、首相および議員を辞職する旨を表明する。
三 加計学園問題について、不適切な行政指導が存在したことを認め、認可をいったん白紙に戻す。
四 加計学園問題について、不適切な行政指導に関わった閣僚をすべて罷免する。 
五 「健康不安」説については、説得力のある反論をおこなった上で、続投の意思を表明する。

*このブログの人気記事 2017・6・25(2・5・7位にかなり珍しいものが)

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