ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

仙台戦、理不尽な判定に負けたことが悔しい

2012-04-29 23:19:38 | アルビレックス新潟
試合が終わった。
0-1で負け試合なのに、新潟の選手向けて拍手をする観衆が多かった。
選手の一生懸命さがわかったから。
もう一つ、負けたのは明らかに選手のせいではないと皆共通に思えたからなのだ。

試合後の黒崎監督の談話に、こうある。
「いいサッカーの試合はできた。もう1つ試合の中の大きな要因があって、選手だけではどうすることもできなかった。」

選手だけではどうすることもできないもう1つの大きな要因。
それは、ジャッジだ。
新潟にとって、不利な判定が多すぎた。
両チームにとって公平なのなら、誰も文句は言わない。


試合前の円陣からも、今日は選手たちの気合いが入っているのがうかがえた。
前半5分、新潟石川のシュートが決まった。
見事なシュートに場内は大喜びした。
しかし、しつこく仙台選手が線審に抗議した結果、なんと判定がくつがえる。
前にいた選手がGKの視界を遮ったから、オフサイドとのこと。
信じられない。
場内にいた私たちには、なぜオフサイドなのかまったく分からなかった。
新潟選手の、GKの視界を遮るための疑わしい行為というが、何もしていなかったのに。
抗議によってゴールがくつがえるなんて、初めて見た。

前半終了間際のことだった。
ケガで外に出た矢野選手が、フィールドに入ろうとしたら、主審が認めてくれなかった。
仕方がなく、少し時間をおいた矢野選手が線審の許可を得て中に入ると、主審は「自分が認めないうちに勝手に中に入るな。」とばかりに、矢野選手にイエローカードを提示した。
そんな、ばかな。


【ハーフタイムには、両チームのマスコットキャラクターたちの友好的なシーンがほほえましかった】

後半早々のブルーノ・ロペス選手への1枚目の警告も、大した接触ではなかったのに出されたものだった。

0-0で迎えた後半終盤、新潟は、アラン・ミネイロ選手を出場させようとした。
しかし、プレーが途切れないので、なかなか選手交代できない時間が続いた。
やっとボールが場外に出た。
さあ交代だと思ったら、主審は仙台にスローインさせ、新潟の交代を認めなかったのであった。
新潟の交代選手がライン近くに何分も第4の審判と立っているのだから、わからないはずがない。

その直後、仙台のウィルソン選手がペナルティエリア内に入って来て、急に倒れた。
倒された、というが大げさだ。
新潟DFはほとんど大した接触もしていない。
なんと、それでPKの判定。
信じられない。
抗議する新潟選手が相次ぐ。
その選手たちに対し、こともあろうに主審は次々とイエローカードを出す。
「俺を言うことを聞け!」とばかりに、主審の権限を振り回した。
抗議した鈴木選手、東口選手、本間選手と、次々に警告を受けた。
新潟の選手たちは、日頃からその戦いぶりはフェアだ。
警告の数はそう多くない。
かなり少ない方だ。
汚いことをしても勝とうという姿勢は、新潟にはない。
それなのに、この7枚のイエローカードの多さは、どうだ。
まだ、両チームに公平なジャッジメントなら、文句も言わない。
だが、あまりにも偏った誤審の連続。
選手も、新潟を応援する観衆も、皆もうあきれてしまった。
PKも、決まってしまい、すぐにロスタイム入り。
0-1。

あまりにもひどい判定が続き、ブルーノ・ロペス選手が抗議すると、容赦なく2枚目のイエローカードを出す主審。
1試合2枚のイエローカードは、退場だ。
次節の試合も出場停止だ。
1点負けていて、1人少なくなり、しかもロスタイム。
勝ち目は、ない。
ダメ押しまでされたこの切なさ。

そして、間もなく試合終了。
場内からは、ブーイングの嵐。
言うまでもなく、審判のジャッジメントに対する不公平感に対する抗議の声。
ゴール裏のサポーター席からは、
「審判、審判、くそったれ!」
のコールが起こった。
よいことではないが、そう叫ばざるを得なかったサポーターの怒りが感じられた。

場内をあいさつして回る選手たち。
いつもなら負け試合の時、選手には対してはブーイングが多いのだが、今日はそうはならなかった。
勝利を目指してひたむきに戦ったというのに、とんでもない審判に試合をめちゃくちゃにされた選手たちが気の毒だった。
選手には、場内あちこちから励ましの声や拍手が送られていた。
ゴール裏のサポーターたちは、「オレたちがついてるぜ 新潟」を繰り返す、「アイシテル、ニイガタ」という歌を声をあげて歌っていた。


スポーツの試合に、審判の存在は絶対だ。
とはいえ、あまりにも偏った試合に感じられた。
それでも選手で不平不満をぶちまける選手は少なかった。
いかに新潟の選手たちが強い気持ちで戦っていたか、がわかる。

審判は、自分では正義を貫いたつもりであろう。
ただ、試合を正しく動かすことは大切だが、明らかに誤審を連続したり、一方にだけ著しく不利になるような判定を繰り返したりするのでは、スポーツの健全な面白さは損ねられてしまう。
そのことを強く意識して試合を裁いてほしいと思う。
経験の浅い審判団のようであったが、今回の試合を振り返って、審判技術を向上させてほしいと強く願う次第である。

そして、新潟が理不尽な判定にあっても、負けない試合ができる強さを身に付けることを期待している。
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