ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

BUZZ、28年ぶり(?)のオリジナルアルバムが心地よい

2010-06-19 10:35:10 | ひと
写真は、CDのアルバムジャケットである。
 この2人は、小出博志氏と東郷昌和氏。
 昭和40年代後半、スカイラインCMで「ケンとメリー~愛は風のように」と歌っていた2人である。
 グループ名は、「BUZZ(バズ)」と言う。
 私の学生時代、彼らは、2年に1度くらいアルバムを発表していた。
デュオであったが、2人の声の質は全く違っていて、小出氏の繊細な声と東郷氏の温かい声が、他のグループにはないハーモニーを醸し出していた。
 とはいえ、コンサートでも、特別面白い語りをするわけではなかったし、今で言うイケメンのコンビでもなかったので(?)、グレープやオフコース、ふきのとうなどのように高い人気は得られなかった。
 しかし、私は彼らのハーモニーが好きで、よく聴いていた。
 出されたLPレコードは、ほとんど買っていたのであった。
 結局、「ケンとメリー」以上のヒット曲は出ないままだったが、佳作は多かったと思っている。
 昭和50年代後半、彼らは解散した、と記憶している。
 しかし、今年の春、朝日新聞の「be」の「うたの旅人」で、「ケンとメリー~愛は風のように」が紹介された。
 その時、このBUZZの2人の近況も載っていた。
 なんと、2人はBUZZを再結成し、今も歌っているというではないか。
 自主制作されたアルバムも紹介されていたので連絡を取ってみると、残念ながら在庫切れになったということであった。
 たびたび「愛のスカイライン」が話題になったり、CDは今も根強く売れていたりするせいか、この4月に久しぶりに、27・28年ぶりに、アルバムを発表したことがわかった。
 そのアルバム・タイトルは、“Back To The Beginning”
 「原点回帰」とか「振り出しに戻る」とか、勝手に訳をつけて楽しんでしまう。
 さっそく注文して入手した。
 CD外側の帯部分には、こうあった。
“ 奇跡のハーモニー、バズ 復活!
 日産スカイラインのCMソング『ケンとメリー~愛と風のように』のヒットで知られるBUZZが待望の復活!!
 BUZZを深く理解している旧友達にかこまれて原点へと回帰。
 サウンドプロデュースは柳田ヒロが担当。奇跡のハーモニーとも呼ばれた、BUZZの世界がたっぷりと楽しめるアルバムが完成。 ”
 ちょっぴりドキドキしながら聴いた。
 1曲目から、なんだか新しいのに懐かしい感覚に浸った。
 さすがに、伸びやかだった声ではない。
 小出氏も、声が十分出切らない。
 でも、間違いなく、BUZZのハーモニー。
 そして、あの頃と同じ音の作り。
 心が落ち着く。
 学生時代には、待望のニューアルバムを入手するとき、ドキドキ感じていた。
 あの若い時の感覚がよみがえった。
 ボーナストラックとして、最後にあの「ケン・メリ」もまったく別なアレンジで収録されていた。
 あの聞き飽きた(?)「ケン・メリ」ではなく、まったく別な広がりを感じる歌に聴こえた。
 30年近くたって、待望の新譜が聴けた。
 ああ、心地よい。
 この2人も、60歳近いという。
 でも、歌の好きな2人。
 これからも歌い続けて、過去の曲も今の曲も輝かせてほしい。
 独特のハーモニーを響かせてほしい。
コメント
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