僕はみたのです。
あれはどう見ても、すまなそうな顔をしていました。
バイクで信号待ちをしていたのですが、
そこにちょうど犬を散歩させている人がいたのです。
犬は植え込みの近くをニ、三回くるくると回ったかと思うと、
やおら腰を落とし、いきみ始めたのです。
飼い主は、手馴れた手つきでビニール袋をパッと広げると
ビニール袋にさっと手を入れ、即席の手袋とし、
犬の糞をあっという間に拾い上げ、ビニールを裏返しにして、
キュキュっと袋のくちを縛り上げたのです。
それは信号待ちをしていた僅かな時間のことですから、
その手際の良さには、糞の後始末とは言え、
何か惚れ惚れとするものを感じました。
そのあとです。
きゅっと縛ったビニール袋を手にぶら下げた、まさにそのとき
犬が上目遣いに飼い主をチラッと見たのです。
その目は、
「毎度毎度しもの世話をしていただいて、申し訳ありません」
と言っているようでした。
なんだかばつが悪そうに、辺りをチラチラッと見た後、
もう一度飼い主の顔を上目遣いに見上げたのです。
その上目遣いの目は、
毎回毎回糞の面倒を見てもらっている
ことに対する卑屈さと、恥ずかしさと、感謝の念と、
居心地の悪さを宿しているようでありました。
(本当のところ何も思ってないかも)
犬と人間は有史以来の付き合いです。
犬も人間っぽくなってきたと言うことでしょうかね。
あれはどう見ても、すまなそうな顔をしていました。
バイクで信号待ちをしていたのですが、
そこにちょうど犬を散歩させている人がいたのです。
犬は植え込みの近くをニ、三回くるくると回ったかと思うと、
やおら腰を落とし、いきみ始めたのです。
飼い主は、手馴れた手つきでビニール袋をパッと広げると
ビニール袋にさっと手を入れ、即席の手袋とし、
犬の糞をあっという間に拾い上げ、ビニールを裏返しにして、
キュキュっと袋のくちを縛り上げたのです。
それは信号待ちをしていた僅かな時間のことですから、
その手際の良さには、糞の後始末とは言え、
何か惚れ惚れとするものを感じました。
そのあとです。
きゅっと縛ったビニール袋を手にぶら下げた、まさにそのとき
犬が上目遣いに飼い主をチラッと見たのです。
その目は、
「毎度毎度しもの世話をしていただいて、申し訳ありません」
と言っているようでした。
なんだかばつが悪そうに、辺りをチラチラッと見た後、
もう一度飼い主の顔を上目遣いに見上げたのです。
その上目遣いの目は、
毎回毎回糞の面倒を見てもらっている
ことに対する卑屈さと、恥ずかしさと、感謝の念と、
居心地の悪さを宿しているようでありました。
(本当のところ何も思ってないかも)
犬と人間は有史以来の付き合いです。
犬も人間っぽくなってきたと言うことでしょうかね。
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