イスラエルでの暮らし

イスラエルでの暮らしなど、紹介します。そして今現在の生活で感じたことなど

理屈っぽいこと大好き

2013年08月03日 21時14分25秒 | Weblog
ねながら学べる構造主義のせいで

基本的なものの考え方がすっかり内田樹さん的

になってしまったものです。

さて、

今日はチャーの話でも。

チャーってギタリストのチャーのことですよ。

いわずと知れた日本屈指のギタリストなのですが、

この人は語りもうまい。

糸井重里さんが一流の人は語りもうまいと言っていましたが

本当だなと思います。

さてさて、これからが本題。

あるテレビ番組でチャーに対する質問のコーナーがあり、

ギターの練習は教則本を使ったほうがいいのか、

それとも出来るだけ自分の耳で音をとり、
試行錯誤を重ねたほうがよいのか、

という質問があったのですが、

それに対するチャーの答えがあまりに秀逸だったのです。

「どっちでもいいと思いますよ、
どっちにしろ最初はマネからしか入れないのだから」

聴いた瞬間「すごい」と思いましたね。

どっちにしろ最初はマネしかできないというのは

まさしく真理ですよね。

マネを突き詰めてやがて独創性にいたる。

どんな芸術家にもそのルーツは必ずある。

でもそれはあらゆることに通じますでしょ。

子供が親を真似る。

弟子が師匠を真似る。

生徒が先生を真似る。

そうしてマネを繰り返していった結果

やがてそれがその人の独自性となっていく。

やはり身体を持って何かを極めた人というのは

真理とは、なんてことを本を読んで突き詰めなくても

そこに至るようになっているのですね。

以前養老さん(バカの壁の著者)が

武術にしろ、音楽にしろ、

身体を通して何かを極めた人の言葉を

私は無条件に信じてしまう癖がる、

というようなことを言っていましたが、

それは実に頷けます。

こんなことをさらりと言ってのけるチャー。

いやはや、なんともすごい人です。


じゃーねー。