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俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『お稲荷さん』

2008-04-26 00:00:32 | Weblog
文京区駒込にある郷里の東京の学生寮に、お稲荷さんのお社を改築した話を2月に書きましたが、今回は、そのお稲荷さんについて書いてみます。

豊川稲荷や伏見稲荷は、ご存知のない方が無いぐらいに有名ですが、全国には32,000社という稲荷神社があるそうです。
会社やお店、個人のお屋敷にも、祀っておられますから、その総数は数え切れないほどらしいのです。

おいなりさんと聞いて、いなりずしを連想される方は、やはり食いしん坊ですねぇ。

☆       ☆       ☆       ☆

むかし昔、天竺(インド)に「金毛九尾の狐」という妖怪狐がおりました。尻尾が九本あり、全身金色の剛毛で覆われていました。
妖怪狐は、美しい女性に化け、王様に近づき取り入って、世を乱し悪さの限りをつくしたということで、追われて中国に逃げました。

中国でも女性に化け、皇帝に近づき悪さを続けたために追われて、朝鮮半島を通って、日本にやってきました。

今から800年ほど前の鳥羽上皇の御世です。
この妖怪狐はやはり女性に化け、朝廷に仕えて日本を亡ぼそうとしましたが、その正体を見破られ追い詰められて、那須野ケ原(現在の栃木県那須町湯本)へ逃げて「大きな石」に化けました。

ところがこの石は毒を放つ石で、近づくものは全て死んでしまいました。
近づく熊や鹿、サルやウサギなど、上空を飛ぶ鳥さえも、人も毒気に当てられ死んでしまったのです。

人々は「殺生石」と呼んで、恐れて近づきませんでした。

それを伝え聞いた能登・総持寺の玄翁禅師(げんのうぜんじ)は、呪文を唱えながら、「殺生石」を錫杖(しゃくじょう)で叩いて、こなごなに壊し、毒気を抜きました。そして、拝めば何事でも叶う「石」に変えたのです。
(金槌のことをげんのうというのは、玄翁禅師から来ていると言われています)

それから玄翁禅師は、各地に寺を建て、併設して、この「石」を祀った稲荷神社も建てたのです。

☆       ☆       ☆       ☆

豊作祈願、大漁祈願、社運隆盛、商売繁盛、安全祈願、開運招福、心願成就、学業成就、合格祈願、就職祈願、交通安全、海上安全、家内安全、方除厄除、引越魔除、夫婦円満、交際円満、恋愛成就、良縁成就、復縁祈願、子宝祈願、安産祈願、縁切成就、無病息災、身体堅固、病気回復、当選祈願、諸願成就・・・

拝めば叶う、非常に御利益のある霊験あらたかな神様なのです。

仏教の教えを広めるのに、お経(経典)は漢字ばかりで長いし、難しくて覚えられません。
説教も長いし、難しくて理解できません。

拝むだけで何でも願い事が叶う「お稲荷さん」は判り易く、我々一般大衆には大変頼りがいのある神様です。
それに伴い仏教も日本全国に広まっていったのです。

「お稲荷さん」は、仏教を広めた神様でもあるのです。



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