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俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『残心』

2009-01-02 14:54:27 | Weblog
初春を寿ぎ謹んで新年のお慶びを申し上げます
本年もご愛読のほど心よりお願い申し上げます

新年早々「残心」などとは、「ふられた彼女への心残り、未練たらたらの話だな」とお思いのあなた! 「ブブーッ」ですっ。

「残心」とは、武道に於ける「心構え」の話です。

ワルポンはこう見えても、高校時代には弓道部に所属していたことがあるのです。(いえ、ちょこまか落ち着きの無い性格を心配して、今は亡き父に強制的に進められて入部したのですけど・・・)

弓道は、剣道、柔道、空手、合気道などと共に武道と呼ばれ、本来的には人を殺傷したり制圧する武芸なのですが、今日では、その「技を磨く」という稽古を通じて人格の陶冶を目指し、「道を究める」ことにあります。道の追求という点では「残心」などの共通する心構えや所作などから茶道、華道、書道、日本舞踊などとも通ずるものがあります。

☆       ☆       ☆       ☆

弓道は、まず「形」からの練習です。「射法八節」という形から成り立っています。
左手に弦を外側にして弓を、右手に矢を持ち、握った手を腰に当て、背筋を真っ直ぐ伸ばして直立し、一礼の後に進み出ます。

その1 足踏み(あしぶみ)
    弓を射る位置を射位(しゃい)といいますが、的に向かって平行に両足
を肩幅よりやや広めに踏み開きます

その2 胴造り(どうづくり)
    足踏みに続けて、両脚の上に上体を自然体で構えます

その3 弓構え(ゆがまえ)
    矢を番(つが)えて弓を引く準備をし、顔を射る的に向けます

その4 打起し(うちおこし)
    弓矢を持った両腕を的に向かって矢を水平に保ったまま持ち上げます

その5 引分け(ひきわけ)
    弓を左手で押し、右手で弦を引きながら口の位置まで引き下ろします

その6 会(かい)
    弓を引き切り、心を無にして的に狙い定めます

その7 離れ(はなれ)
    矢を放ちます

その8 残心(ざんしん)
    矢を放った後の姿勢のまま無心を残します

「残心」とは、矢を放った後も、その到達点を見極める「心の構え」を言うのです。
すなわち、無の境地で的に放った矢のゆくえを見つめたまま、その心と形を共に残すのです。

新年を迎え、「禅」にも通じる「和の心」について考えてみたいと思います。

☆       ☆       ☆       ☆

ところで、弓道の競技には、「近的」と「遠的」がありますが、近的が一般的です。
28mの的場に置かれた1尺2寸(36cm)の大きさの的に10射中何射命中したかを競います。

「霞的」の中心の白円(半径3.6cm)は「正鵠」といい、「正鵠を得る(射る)」とは的の中心に的中することです。
「星的」は白地の中心に半径6cmの黒丸を描いたもので、黒丸を「星」といい、「図星」の語源と云われています。

競技以外では、直径3寸の小さな金色をした「金的」があり、特別賞などで競います。
「みんなの憧れの高値の花の花嫁を得た、正に金的を射止めた」などと結婚式の祝辞などでお世辞?に使われます。

また、男の性器は金的といわれる急所です。薄皮一枚しかない無防備さですから、股間だけは鍛えようにも鍛えられません。女性の護身用に「金的を蹴る」と効果抜群ですが、性的不能となることもございますので多用しないで下さいね。

かあちゃんに頭を抑えられている奴を蔑(さげす)んで、「あいつ金玉握られている」と云いますけれど、精々「チンポコを握る」程度にしてやって下さいな。

初心者の多くは、矢を放った時に左腕の内側を弦で払って、その痛さに飛び上がることがしばしばです。ミミズ腫れになってしまいます。これは押し手がベタ押しのために弓返し(ゆがえし)が充分でないからです。

女性の急所はオッパイだそうですが、突き出たオッパイに弦が当たると、その痛さで飛び上がって失神しそうになるそうです。(不謹慎とは思いますが、介抱してあげたくなっちゃいます、イヒッ・・・)

そこで、女性は胸を弦で払うことのないよう胸当てをします。胸当ては女性専用で、男はいくらオッパイ部分が大きくても胸当ては着けられません。

☆       ☆       ☆       ☆

ありゃりゃ、いつの間にか、エッチっぽい話になっちゃってますねぇ。
正月なので武道の奥義「残心」について格調高く申し述べるつもりでございましたのに・・・

年が改まってもさっぱり成長していないことが、不甲斐なく「心残り」です。
辞書を引いたら「残心」には「心残り」という意味もありました。

行動・動作・言動に心を残して、ゆったりおっとり暮らしたいものです。
丑年なのですから・・・

懲りずにお付き合いのほどお願い申し上げます。


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