俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『木曽路・木曽駒高原』

2009-11-28 14:00:31 | Weblog
鳥井峠の真下を通っている国道19号線の長い「新鳥井トンネル」を抜けると、「お六櫛」で知られる櫛の生産が昔から盛んな薮原宿です。

更に進み、宮ノ越宿を過ぎて、原野の交差点から左折すると木曽駒高原である。

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木曽駒ケ岳の麓のなだらかな斜面一帯には、一流企業の保養所や別荘、ゴルフ場やリゾートホテルが連なっています。
木曽駒高原の一番奥は「奈良尾」という標高が1000mを越える集落でした。

豊富に流れ落ちる清らかな山の水で、おばあさんが山と積んだ野菜を洗っていました。
「何の野菜?」と訊ねると、野沢菜だと云う。
あまりの量なので、「出荷するの?」と訊いたら、自家用とのこと。

浅く漬けたものは野菜とし煮物などに、野沢菜の漬物にするにはしっかり塩をするのだと云う。
春の山菜が出るまでの大切な食用になると話してくれた。
冬支度におおわらわ、もうすぐそこまで来ています。

「空気は旨いし、良いところですねぇ」と、中央アルプスの絶景の山里の感想を云うと、「御嶽山がきれいだし、乗鞍も見えるよ」と自慢げでありました。

正面には木曽駒ケ岳(2956m)が聳え立ち、山頂は雪雲に覆われていました。


振り返ると、眩しく輝く白銀の御嶽山(3067m)が神々しくも眼前に迫ります。
自然の懐の中に抱かれた別世界に、暫し我を忘れ、じっと佇んでいました。


       ☆       ☆       ☆       ☆

国道に戻る途中で、道に迷って行き止まりになってしまいした。
ちょうど軽トラックから下りた農夫と思しき老人がいたので教えて貰った。

ついでに、目の前に聳える白い雪を被った山の名を訊ねると、「地元の育ちじゃないので知らない」と云われた。
現役のサラリーマン時代に訪れたこの地が気に入り、定年退職後に大阪から転居して来たと云う。

「冬はちょっと厳しいが、良いところだ、夏などエアコンも不要だ」とのこと。
今からアルバイトの草刈をやるところだったらしい。山男みたいで逞しい。


ひょっとして、来春頃にはワルポンも引越してたりして・・・

(帰ってから地図で調べたら、あの山は「大棚入山(2375m)」でした)