俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『フィルムカメラがいいのだ!』

2007-11-08 22:12:52 | Weblog
「遊遊倶楽部」と云う写真倶楽部に入れて頂けることになった。

作品を提出しその技量と、さらには人間性も問われる厳しい審査を受け、メンバー全員の賛意を頂かないと入れないという日本でも知る人ぞ知る最も権威のある格調高い倶楽部にである。今週末は、はじめて撮影会への参加を許されたのであります。

学生時代にハーフサイズカメラ・オリンパスペンで、白黒写真しか撮ったことが無かったのですが、社会人になって、ニコンのニコマートFTNを手に入れてからカメラに凝って、車と共に、ある意味で独身時代の趣味となってしまったのでした。

広角、望遠、ズームなどの交換レンズやストロボ、接写レンズなどを大きなカメラバッグに詰め込んで、肩にずしりと重みを受けながら、SLや雪山を撮りに、モデル撮影会などにもよく出かけたものです。当時は未だ白黒が主流で、本来の写真は白黒がよいか、カラーで撮るのがいいのか、などの議論を酒を飲みながら仲間と良く戦わせたものでした。

白黒は自分で焼き付けができて、写真が持つ本来の雰囲気を引き出せるが、カラーはカメラ店にお任せになってしまうし高価であったので、貧乏サラリーマンの悔しさからか負け惜しみか、いつも白黒が良いという結論になったような気がします。

子供の成長期は手軽さからバカチョンカメラと呼ばれるコンパクトカメラ一辺倒で、子育てが終わると、そのまま趣味のカメラの世界から遠ざかってしまったのです。

さて、30年ぶりにカメラをいじることになり、カメラを取り巻く環境も、時代は大きく変わっておりました。
いまやデジタルカメラの時代です。フィルムカメラの製造も当然のことながら大幅に無くなっているし、フィルムメーカーも国内では一社しかなく、カメラ専門店だってほとんど生き残っていません。寂しい限りです。

デジカメを買おうかと電気の量販店に行ってみると、リズムとビートの利いたBGMが流れる店内は今時の若者ばかり。カタログを貰って早々に退散した。
会社で慣れないパソコンを打つことが仕事で、パソコンの奴隷みたいな昨今、余暇まで電子機械のカメラとパソコンから抜けられないかと思うと、実に考えさせられます。

ワルポンには、やっぱり哀愁もあってフィルムカメラがいい!