ジジイのたわごと

ジジイが適当に思いついたことを書いてみます

生物界のナゾ2題

2012-09-08 04:42:35 | トピック

(その1)“2つの顔”のネコ、「ビーナス」の謎

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 9月3日(月)13時1分配信


ビーナスの顔はきれいに2つの毛色に分かれている。 (Photograph courtesy TODAY Show/NBC)



“2つの顔”を持つ「ビーナス」は現在、世界で最も有名なネコだ。この3歳になるトータシェル(オレンジと黒などのまだら模様。白が加わると三毛ネコと呼ばれる)のメスは、フェイスブックに自分のページを持っていて、ユーチューブに投稿された動画は100万回再生され、先週はテレビ番組「トゥデイ」にも出演した。

 理由は一目見ればわかる。ビーナスは、顔の半分が黒一色で目が緑、もう半分は典型的なオレンジの縞模様で青い目をしている。

 どうしてこのような顔を持つのか。カリフォルニア大学デービス校の教授で、イエネコの遺伝について研究しているレスリー・ライオンズ(Leslie Lyons)氏は、ビーナスのようなネコは見たことがないと話す。「ビーナスはきわめて、きわめて珍しい存在だ。しかし、これを説明し、理解することは不可能ではない」。

◆ビーナスはキメラ?

 多くの報道はビーナスのことを「キメラ」と紹介している。神話に登場する怪物のキメラ(キマイラ)は、さまざまな動物の部位を寄せ集めた身体を持つ。ネコのキメラとは、2つの受精卵が融合した結果、2種類の異なる遺伝子の細胞を併せ持つ個体をいう。

 ネコの間では「キメラはそれほど珍しくない」とライオンズ氏は言う。実際、オスのトータシェルのほとんどはキメラを含む染色体異常だ。特徴的なオレンジと黒のまだらの毛色は、そのオスがX染色体を1つ余分に持つことを示している。

 しかし、メスネコの場合、すでにX染色体を2つ持っているので、もう1つ余分に持たなくともトータシェルになりうるとライオンズ氏は言う。つまり、ビーナスは必ずしもキメラとは限らないということだ。

 はっきりさせるには、遺伝子検査が必要だとライオンズ氏は言う。身体の左右それぞれの側から採取した皮膚を調べれば「ドラマの『CSI:科学捜査班』のように、遺伝子の“指紋”をとることができる。キメラの場合、左右で遺伝子が異なっているはずだ」。

◆もう1つの謎は青い目

 ビーナスがキメラでないとしたら、顔が半分ずつ異なる理由として、ほかに何が考えられるだろうか。

「単なる偶然もありうる」とライオンズ氏は言う。1つの説として、顔の半分全体の細胞で黒い毛色の遺伝子がランダムに活性化し、もう半分ではオレンジの毛色の遺伝子が活性化し、発達の過程で2つの毛色が身体のちょうど中心線のところでぶつかった可能性が考えられる。

 ビーナスの2色に分かれた顔に驚いたネコ愛好家たちは、本当に驚くべき点を見落としているかもしれない。それは、ビーナスの青い目だ。ネコの目は緑か黄色が多く、青は少ない。

 青い目のネコは、シャムネコなど「身体に白い部分の多い」ネコであるのが一般的だとライオンズ氏は言う。ビーナスは胸のところに白いぶちがあるだけで、これは青い目を説明する理由として不十分だとライオンズ氏は述べている。「ビーナスの存在はちょっとした謎だ」。

Katia Andreassi for National Geographic News

※ジジイのたわごと
 動植物の世界では、たまに「新種発見」というニュースが流れることがあるから、この「ビーナス」も「新種」に近いのかもしれない。もし人間だとしたら、どんなニュースとなるだろうか?!

(その2)上高地で特定外来生物見つかる9月6日 7時41分

国の特別名勝、長野県松本市の上高地で、環境省が規制している繁殖力の強い特定外来生物が初めて見つかり、生態系が壊されるおそれがあるとして、専門家は早めに対策を取るよう呼びかけています。


海外からも大勢の観光客が訪れる長野県の上高地は、外来種の植物が目立つようになり、環境省の上高地自然保護官事務所は、ボランティアなどの協力を得て外来種の除去に取り組んでいます。
こうしたなか、先月27日、ボランティアらが上高地の大正池から900メートルほど南の斜面で、外来種の中でも繁殖力が強く、環境省が輸入などを規制している特定外来生物の1つ、オオハンゴンソウが、15平方メートルほどの広さに群生しているのを、初めて見つけたということです。
オオハンゴンソウは、北アメリカ原産のキク科の多年草で、北海道の釧路湿原でも大きな群落が見つかり、生態系が壊されるおそれがあるとして、専門家などの間で懸念が広がっています。
上高地の外来植物の調査を続けている信州大学農学部の渡邉修准教授は「恐れていたものが見つかってしまったが、早めに見つけることができたので、これ以上広まらないように取り除いていくことが大切だ」と話し、国などに早めに対策を取るよう呼びかけています。

※ジジイのたわごと
 特定外来生物!!なるものを見つけたらしいけど、よくぞ特定外来生物だと分かったものだ!?
私なんぞ、花の名前を殆ど知らないから、もし私がこの花を見つけてもブログのネタになるとカメラするだけに終わるであろう。

◎Wikipediaより
オオハンゴンソウ(大反魂草、学名:Rudbeckia laciniata)は、キク科オオハンゴンソウ属の多年草。環境省指定特定外来生物。空き地などで群生しているのをよく見かける。