見返りミニ。「咲く時~♪」

2012年08月14日 | 日記
         
これは、5月25日のミニバラの蕾です。他のバラがそろそろ終わりかけた頃、咲き始めました。

ミニバラは、中国のバラ「ロサ・キネンシス・ミニマ」をもとに育成されてきました。

バラの園芸品種は2万~3万あるといわれますが、バラの原種は、分類学者によって異なりますが、
約150~200種類ぐらいといわれます。

そのうち、現在の栽培バラ系統にかかわる原種は、意外と少なく、7~8種といわれています。

 ロサ・ガリカ             (ヨーロッパ中西部から西アジアにかけて分布・紀元前から栽培)

 ロサ・キネンシス・スポンタネア  (中国西南部、四川省を中心に分布。1季咲き。栽培型のロサ・キネンシスは、
                       背の低い木立性の個体が現れ、「四季咲き」を獲得。)

 
 ロサ・ギガンティア         (中国南西部雲南省からミャンマーにかけて分布。一つの枝に一花の単生。
                      中国では、「大花香水月季」とよばれ、ティーローズの香りは本種に由来。)

 ロサ・ムルティフローラ       (北海道から九州・朝鮮、中国北部に分布。和名「ノイバラ」。円錐形の房咲き。
                      房咲きのもと。)

 ロサ・モスカータ          (ヒマラヤから小アジア、地中海(南ヨーロッパ、北アフリカ)に分布。ムスク
                    ローズともいわれ、独特のムスク香のもとに。ダマスクローズやノアゼットローズ
                    の成立に関与。)

 ロサ・ルキアエ           (本州・四国・九州・朝鮮・中国に分布。和名「テリハノイバラ」。茎が長く伸長
(ロサ・ウクライアナ)         することから、つるバラのもとになったバラ。)

 ロサ・フェティダ          (西アジアの乾燥地。現代バラに鮮黄色を導入した黄花。雑種起源の種)

 ロサ・カニナ            (ヨーロッパに広く分布。ドッグローズ ロサ・アルバの親。接ぎ木用の台木)

他に、ロサ・フェニキア(小アジア・中東からトルコ原産。ダマスクローズの片親か)
ロサ・ルゴサ(和名「ハマナス」北海道・本州(太平洋側は茨城以北日本海側は、島根県以北)、
東アジア(朝鮮・中国北部以北)、ヨーロッパで改良されたハイブリッドルゴサとなる)などがあります。


ミニバラのもとになった「ロサ・キネンシス・ミニマ」は、栽培型の「ロサ・キネンシス」が、
わい性(他に比べて草丈または樹高が低い性質)突然変異したものと見られています。

5月29日
      
     
  
背丈は最高でも20cm、ただ花径は、ミニの中でも大輪系なので4~5cmはあります。

5月30日 背景を白にすると 黄色が映えます。
   

6月3日「モンテローザ」の赤とピンクを購入しました。栄養十分といった感じで、葉の緑も濃いです。
   

 

6月5日 蕾も2日目のバラも並べて。


ピンクのバラは、褪色が思いのほか早かったです。
  

6月9日 咲きそろって来ました。
  

ミニバラの特徴は、開花してから、10日~2週間くらいは十分美しく楽しめます。

この後、残念ながら黒点病になり、随分、葉を落としてしまいました。
しかし 病気の葉を日々、取り去り、花後に液体肥料を与えたところ、


7月24日、                     8月3日


8月8日、                      そして今日8月14日


    

葉を落としても、元気に復活し、花は小さくとも美しく咲いてくれました。

つい他の花に気をとられ、うっかり撮りそこなうミニですが、振り返ってみればそこに「美しいミニ」はあったのです。