オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア クリスマス事情

2016-12-31 21:45:08 | 日記
クリスマスは済んでしまったのだけれども、


オーストラリア
の町中は、まだまだクリスマスモード。


日本のように、終わったとたん、お正月ムードに早変わり、なんてことはないのです。


さて、こちらのクリスマスは、日本のように、恋人同士が集う為だけのものでもなく、


多くは、家族で過ごすためのものでもあるのです。



日本のお盆のような感じ?



親族一同実家に集まって、一族でお祝いします。



クリスマス休暇、離婚して、親戚なんていないうちでは、


息子たちは、相変わらず、所在なさげにコンピューターばかりしているので、


友達と遊ばないのかと聞くと、友達は皆、ファミリーアクティビティーに参加義務があり、遊べない。


とのこと。義務でもあるのね?



  ”よし、ママが家でクリスマスをしてあげましょう!!!”


と、思い立って、どこかクリスマスディナーでも行こう、と言っても、


反抗期の息子たち、いうことを聞かない、


クリスマスツリーももういらない、


”プレゼントも買わないでね、ママ、お金ないでしょ?
          
   ダディも、おばあちゃんも、いっぱい持ってるから、そっちで買ってもらうし、気にしないで”

 (…まあ、その通りだけど)



でも、何かしてやることに決めたのです。


先ずは、食いしん坊の長男のために、イチゴのクリスマスケーキを焼き、



メインに何を食べたいか? 何が好きか、聞くと、


”シンプルなサンドイッチ”


ああ、そうね、ママ、健康のこと考えるもんだから、野菜とかチーズとか挟みすぎるよね。


”そう、多けりゃ良いってもんじゃなくて、シンプルなのが美味しい”


だ、そうなので、シンプルに、ハムとバターだけのサンドイッチ作りました。


でも、やっぱり、落ち着かなくて、野菜サンドと卵チーズサンドオニオンツナサンド、なんてのも


作っちゃいましたけど。


で、好奇心旺盛の次男には、ワクワクするようなクリスマスプレゼント買ってやりたいと思って、


常々、犬を飼いたいと言っていたので、犬の絵葉書100枚買って、


それを、タイガーのちょっとカッコ良いバスタオルに包んで、ラップしてリボンをかけて、


それと、チョコレート、彼のはき古して汚いスクールソックスにいっぱい詰めて、


枕元においてやることにしました。



長男には、彼の大好きなターキッシュデライト(ゼリーみたいなやつ?)と、



殻付きのクルミ。



これもラップしてリボンかけて用意しました。



喜ぶかな?



果たして、クリスマスになった日の夜中、


まずは、長男が、珍しく部屋から出てきて、”ママ、メリークリスマス!”と。


何かいいことでもあったのかな?



と思っていると、手作りのクリスマスカードをくれて、中には日本語で、


(ママは彼に日本語を使うように常々言っているのです…いうこと聞かないけど)


”いつも言うこと聞かないけれど、本当はママのことが大好きです。いつも面倒見てくれてありがとう!”



本当? ママ、泣いちゃう!


クリスマスの朝、次男はママにプレゼントをくれました。


車に乗らないとどこにも行けないので、内緒で、スケートボードに乗ってショッピングセンターまで


行って買って来てくれたらしいのです。


ママ、うれし泣き!



さて、クリスマスのご馳走?


ケーキは評判よかったし、


サンドイッチ、ハムだけじゃなくて、ちゃんと野菜サンドも食べてくれました。



よその家々は、クリスマスデコレーションを家の外まで飾り立て、


まるで、クリスマスデコの品評会みたい?


折角手間暇かけたものを、そうそう簡単に片づけるのが嫌なのだろうと思ってたけれど、


年末になっても、風に吹かれながら軒下に揺れているトナカイさんを見ると、なんだか


わかる気がしてきたのです。


きっと、楽しかった家族水入らずのクリスマスのことが名残惜しくって、外せないのかな? と。