チャイコフスキー 交響曲第５番 ショルティ／シカゴ響

チャイコフスキー　
交響曲第５番　

指揮…ショルティ
演奏…シカゴ響
好み度…3.5（5点満点）

1987年盤。相変わらずシカゴの豪華な響きとアンサンブルは健在だが、1975年盤と比べると普通の演奏になってしまった感がある。
フィナーレの勢いだけはこちらのほうを買うが、あとは得体の知れない勢いを伴っていた1975年盤に軍配。

チャイコフスキー 交響曲第６番「悲愴」 マゼール／クリーヴランド管

チャイコフスキー　
交響曲第６番「悲愴」　

指揮…マゼール
演奏…クリーヴランド管
好み度…3.5（5点満点）

終楽章がどうも味気ない。美しさも、強さも、情感も、今ひとつ。
第１楽章などは結構第２主題も美しく、展開部の力もあり悪くないのだが、最後にちょっと肩透かしをくらう印象。
ウィーンフィルとの盤と比べ、第１楽章はむしろこちらだが、終楽章が圧倒的にウィーンフィル盤に軍配あがり、全体ではウィーンフィル盤のほうがいいかな。

ブラームス 交響曲第４番 バルビローリ／ウィーンフィル

ブラームス　
交響曲第４番　

指揮…バルビローリ
演奏…ウィーンフィル
好み度…3.5（5点満点）

１番２番に比べると、個人的には感銘度は低い。
遅めのテンポで響きも濃く、結構厚く情を入れて演奏されている。
この曲をこれくらい響きも情感も濃くこられると、個人的にはちょっと重ったるい感もややうける。
ただ、第２楽章では、その重みと深みのある弦の響きはよい方向に出ていると思う。
重く情感濃い演奏が好みの方にはよい演奏だと思う。

チャイコフスキー 交響曲第６番「悲愴」 ショルティ／シカゴ響

チャイコフスキー　
交響曲第６番「悲愴」　

指揮…ショルティ
演奏…シカゴ響
好み度…3.5（5点満点）

ずい分前に一度聴いただけだが、シンフォニックな、完成度としては大変高いものを感じたが、悲愴ならではの情感とか、この演奏ならではの雰囲気とか、が感じられず、あまり感銘は受けなかったように記憶している。

ブラームス 交響曲第１番 レーグナー／ベルリン放送響

ブラームス　
交響曲第１番　

指揮…レーグナー
演奏…ベルリン放送響
好み度…4.5（5点満点）

緊張感ある、ドイツ的な、低弦もがっしり響いた響きは、活力ある重みと凄みも漂わせるようで、聴き応えある快演。
第１楽章中盤の高揚部は迫力と凄みを感じさせるし、第２楽章の弦も重みのある美しさを聴かせるし、終楽章導入のソロも古―となんか結構明るく幽玄な雰囲気を聴かせてたりフィナーレへ向かう追い込みでは重量感を感じさせ、フィナーレは速度を落として悠然と、全編聴かせどころはしっかり聴かせて感銘も感じさせている。
オケの響きはちょっと野性味も感じさせるような響きで、洗練された美しさとかとはちょっと違うかもしれないが、高い集中力・力感とか推進力、込められた情が強い印象を与える、ネームバリュー的には中堅どころの指揮者とオケの快心の底力を聴くような、活き活きとした重さと情を伴ったブラ１らしい響きの、快演である。