ブラームス
交響曲第1番
指揮…ティーレマン
演奏…シュターツカペレ・ドレスデン
好み度…5(5点満点)
ブラボーである。熱狂的なブラボーでなく、しみじみとした充実感と感銘を以って、拍手を送りたくなるようなブラボー。
華やかさや推進力や機能美に勝る演奏は他にもあると思うが、くすまない落ち着きを感じさせる上質で深みも感じる響きで、ブラームスらしいゆったりさと艶を持った重さを感じさせる。テンポはきめ細かく動かしているが、違和感はなく、第1楽章の高揚部とかフィナーレへの追い込みとか、迫るところはさすが名門の厚みで迫るし、終楽章のホルンの独奏や例の主題の、静かに湧き上がるような処理も美しく、フィナーレの凱歌もゆっくりと輝かしくも美しい。
ティーレマンの表現も統制も見事と思うし、オケの柔らかく重厚でくすまない、格調の高さも感じさせる響きもさすがと思う。
録音もよく、そのせいもあるだろうが、ミュンヘン盤で感じた、全体的にちょっと抜け切らない感をこの盤で感じることはない。テンポなど結構独特にやっているが全体の印象としてなぜか「正統」を感じるような、一級の名盤と思う。
交響曲第1番
指揮…ティーレマン
演奏…シュターツカペレ・ドレスデン
好み度…5(5点満点)
ブラボーである。熱狂的なブラボーでなく、しみじみとした充実感と感銘を以って、拍手を送りたくなるようなブラボー。
華やかさや推進力や機能美に勝る演奏は他にもあると思うが、くすまない落ち着きを感じさせる上質で深みも感じる響きで、ブラームスらしいゆったりさと艶を持った重さを感じさせる。テンポはきめ細かく動かしているが、違和感はなく、第1楽章の高揚部とかフィナーレへの追い込みとか、迫るところはさすが名門の厚みで迫るし、終楽章のホルンの独奏や例の主題の、静かに湧き上がるような処理も美しく、フィナーレの凱歌もゆっくりと輝かしくも美しい。
ティーレマンの表現も統制も見事と思うし、オケの柔らかく重厚でくすまない、格調の高さも感じさせる響きもさすがと思う。
録音もよく、そのせいもあるだろうが、ミュンヘン盤で感じた、全体的にちょっと抜け切らない感をこの盤で感じることはない。テンポなど結構独特にやっているが全体の印象としてなぜか「正統」を感じるような、一級の名盤と思う。