好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

チャイコフスキー 交響曲第5番 ソキエフ/トゥールーズ・キャピトール管

2017-05-07 11:39:28 | チャイコフスキー 交響曲第5番
チャイコフスキー 
交響曲第5番 

指揮…ソキエフ
演奏…トゥールーズ・キャピトール管
好み度…4.5(5点満点)

内声豊かに、快活に、華やかに謳ったチャイ5である。
気の利いた細かな起伏やテンポの動きも嫌味なくつけられ、スタイリッシュでもありながら線の細さは感じない。
どこか明るい雰囲気はフランスのオケであることが関係するのだろうか。
土臭いような情感や力感あるいは重厚感などは感じられず、快活に、スタイリッシュにまとめられて颯爽と若々しい新鮮なチャイ5であり、フィナーレがもう少し力感があればなぁ、という気もしないではないが、凡庸でない快演である。
洗練されつつ細くない、どこか新感覚なチャイ5といえるのかもしれない。

20210220  久しぶりに聴いて、やっぱりこれは颯爽と、気障でなくカッコよい。センスの良さに満ちたようなカッコよさ。最初の高揚部なんかもこれ以上カッコいい盤ってあるのかな?なんて思う(最近聴いた中では佐渡のもよかったか…)。フィナーレもかつては力強い響きを求めてたんだろうけど、今聴くと弱いわけではないし爽やかな力は感じられてこれはこれで悪くない。好み度4から4.5に変更。
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ブラームス 交響曲第2番 デイヴィス/バイエルン放送響

2017-05-07 11:35:34 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番 

指揮…デイヴィス
演奏…バイエルン放送響
好み度…3.5(5点満点)

ブラームスの中ではこのコンビに合っている曲と思われ、丁寧で透明感のある美しい仕上がりになっていると思う。
上質の絨毯を連想するような、柔らかく上質な演奏と思う。
デイヴィスはここでも強い主張はしない。ひらすらに丁寧に上質の音を届けてくる。力強さや情に訴えかけてくるような表現はあまり感じないが、軽かったり線が細かったりというわけではなく、バイエルン放送響ならではの、透明感ある響きの中に密度の濃い一級のアンサンブルを感じる演奏、といった感。
終楽章にはもうちょっと活力があれば、という気もするが、フィナーレは結構強く締めている。明るさというよりは透明感のある落ち着きを感じさせる雰囲気で、後は好みと思われるが、強さとか情とかよりも少し静かに上質な美しいブラームスを聴きたいときにはよい盤だと思う。
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ブラームス 交響曲第4番 スクロヴァチェフスキ/ハレ管

2017-05-07 11:29:54 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス 
交響曲第4番 

指揮…スクロヴァチェフスキ
演奏…ハレ管
好み度…3.5(5点満点)

録音のせいか、全体に生気というか意思というか、スクロヴァらしい雰囲気が感じられない盤のように思う。
同じハレ管とのブラームスでも1番はザールブリュッケン盤とはまた違った魅力を感じさせていたけど、思えばこのころはまだスクロヴァ的なものが強く出ていないころなのかもしれない。
きちんと厚みのある音をつくっているし、悪い演奏ではないと思うが、少なくともスクロヴァに期待していた何かは感じられないかな、という印象。
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