好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第4番 ザンデルリンク/ベルリン響

2017-05-13 13:50:25 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス 
交響曲第4番 

指揮…ザンデルリンク
演奏…ベルリン響
好み度…3.5(5点満点)

弦主体のゆっくりした、教会での録音らしい柔らかく残響豊かな響きの、ブラ4。こ
の全集の中でも特に評の高い盤のようだが、私には特に響くものはなかった。
かなりゆっくりと、清らかに柔らかく厚い響きが重くもの悲しさを誘うようではあるが、特に叙情性が出ているかといえばそのようにも感じず、特に深い響きがあるかといえばそうにも聴こえなかった。

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ブラームス 交響曲第2番 アンチェル/チェコフィル

2017-05-13 13:45:44 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番 

指揮…アンチェル
演奏…チェコフィル
好み度…4.5(5点満点)

チェコフィルの、クリアで賑々しくない活気と艶とほんのりと郷愁に似た情を感じさせる響きはこの曲に合っていて、アンチェルがこれをしっかりまとめて、特に濃い情感を感じるとかというわけではないのだけれど、全編ほのかに情感を漂わせながら、これくらいしっかり上質にまとまると快感を伴うような心地よさを感じる。
よくブラームスの田園交響曲という表現を見かけるけれど、この演奏はすっきりしていながら無機的でなく、爽快な青空の下の少し情を漂わせた高原を感じるような演奏である。
特にクセや情感は出していないのだけれど、無機的にも凡庸にもならずに、響きを聴いただけで嫌味も邪気もない雰囲気に好感を感じるような演奏である。
録音も1967年と聞いて驚くくらいに上々。重厚感とかは感じないが、アンサンブルはクリアで美しく、終楽章など活気を伴ってフィナーレは結構熱さも帯びている。重くないタイプのブラ2の名盤の1つと思う。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界」 ケンペ/チューリッヒトーンハレ管

2017-05-13 13:40:19 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界」 

指揮…ケンペ
演奏…チューリッヒトーンハレ管
好み度…4.5(5点満点)

残響も美しくほんのり明るく伸びやかな響きでありながら、軽やかにならずむしろしっとりした濃い情感が漂い、ともすれば華やかなポピュラーソングのように響くこの曲を、しっかりとしっとりと染み入る響きで聴かせている。
例えばフリッチャイのような厳とした圧倒感でなく、チェリのような大曲感でもなく、包まれるような優しさを感じさせる厚みのようであり、その優しさが望郷の念を強く、しかし自然に感じさせているようである。
各楽器の利かせ方も情感あるいは奥行きを与えて上手いし、ティンパニなどの打ち込みも硬くないが要所でしっかり力感を聴かせている。フィナーレはちょっと好みとは違うけど独特の雰囲気ある力感もあるし、こういう演奏ならこの曲も聴いてもいいな、と思わせるような演奏である。
ちょっと地味かもしれないが、特有の雰囲気をもったなかなか得がたい盤のように思う。
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