好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

チャイコフスキー 交響曲第4番 アシュケナージ/フィルハーモニア管

2015-08-01 21:11:13 | チャイコフスキー 交響曲第4番
チャイコフスキー
交響曲第4番

指揮…アシュケナージ
演奏…フィルハーモニア管弦
好み度…4.5(5点満点)

フィルハーモニア管の、厚みがあって力強く、かつ重くにごらない、といった独特の弦楽器が心地よく響き、
また、アシュケナージが伸びやかによく歌わせている。
特に小細工はなくストレートな心地よさがある。このオケの響きのせいだろうか、ほのかに情感も漂わせた響きである。
聴かせどころのホルンも雄弁だし、高揚部での弦楽器もにごらずよく鳴って胸のすくようである。
終楽章は、たがをはずしたようなエネルギーとか力感、というほどではないが、これも爽やかによく鳴って良演。
素直に爽快に、機能的だけでなくほのかにロシア的雰囲気も漂わせて、
高い水準でこの曲のよさが出ているとても優れた演奏と思う。
指揮者としてのアシュケナージもすごいな、と感じた1枚。
同じコンビでの5番、6番も後から聴いたが、こちらは美しく上手いが特に感銘なく、この4番が秀でているように思う。

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