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好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第4番 ベルティーニ/ケルン放送響

2016-02-26 23:25:11 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス
交響曲第4番

指揮…ベルティーニ
演奏…ケルン放送響
好み度…4(5点満点)

第1楽章は少しだけゆったりしたテンポでしっかり弾かれた弦の響きは清らかで深みのある響きで、木管や金管も重なってブラ4ならではの響きをつくってなかなか秀逸のように思う。
第2楽章も静かに美しい音楽が展開され、続く第3楽章も力感は抑え目に騒々しくならずに無難な雰囲気。
なかなか美しく雰囲気あるブラームスのように感じるが、終楽章がやや力感に欠けるか、との印象はある。
あえて、かもしれないが、別に力感でなくてもよいが、もうちょっと何かを聴かせてほしかったというか、そんな感はある。
ただ、第1楽章等は雰囲気も良質の力感も感じるし、全体として良演とは思う。

ブラームス 交響曲第4番 デイヴィス/バイエルン放送響

2016-02-06 22:19:29 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス
交響曲第4番

指揮…デイヴィス
演奏…バイエルン放送響
好み度…4(5点満点)

地味といえばかなり地味だが、くどくならずに、自然に厚く清らかに響かせた、しっとり美しいブラ4のように思う。
重厚感だったり力強さだったりというものはないが、しっかりした清らかな低弦は安定感と独特の雰囲気を醸し(というよりこの低弦が印象的な盤といえるように思う)、重なり合う高弦は美しく、金管は控えめながら力を添え、清らかな響きと落ち着いたテンポは自然な情感をまとっている。
特に第2楽章は美しい。
丁寧に作りこまれた響きをこれくらい自然に聴かせるのはこのコンビならではと思うし、このアンサンブルと清らかな響きはバイエルンならではなのかな、と思う。
情緒的によどむようで力感に欠けるといえばそうかもしれないが、このコンビの、力強さは敢えて封印したかのような、それでいて厚く清らかにときに深く重なり合うこの響きはブラームスの中ではやはりこの曲が合うのだと思う。
この曲はこれくらい落ち着いた清らかさで聴かせてくれるのもいいと思う。

ブラームス 交響曲第4番 ブロムシュテット/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管

2016-01-29 22:22:06 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス
交響曲第4番

指揮…ブロムシュテット
演奏…ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
好み度…3.5(5点満点)

かっちりまとめられているが、例えば清らかさ、深み、格調、豊かさ、情感、各パートの絶妙な重なり、いずれにおいても特に感銘を受けないというか、
終楽章こそ渋い味わいの重みを感じさせるが、全体的に個人的にこの曲に求めているものと合っていない感があり、
また、レンジの幅もかなり大きいが、大きく振れるところは厚い響きは迫力も出ているがその他の部分がちょっと楽しめない感もある。
この曲はクライマックスを聴く、というタイプでもないような気がしているので、その点もちょっと聴きにくい印象はある。

ブラームス 交響曲第4番 サヴァリッシュ/ロンドンフィル

2015-11-29 00:26:33 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス
交響曲第4番

指揮…サヴァリッシュ
演奏…ロンドンフィル
好み度…4(5点満点)

テンポとしては気持ちゆったりしたテンポで、どちらかといえば弦楽器主体の、しっとりした情感漂うよい響きの良演と思う。
第2楽章なんかは結構美しい。
特に他盤を圧倒する何か、というものがあるというわけではないけれど、真面目に、けれど硬くならずに優しい情感も込め、
標準よりかなり高い水準の演奏をきちんとやっている、そんな印象の、好盤であると思う。

ブラームス 交響曲第4番 シャイー/ロイヤルコンセルトヘボウ管

2015-06-21 23:29:34 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス
交響曲第4番

指揮…シャイー
演奏…ロイヤルコンセルトヘボウ管
好み度…3.5(5点満点)

やや線が細めの、オケを鳴らしきっている印象はなくむしろ少し小編成的な印象を受けるような、
重厚よりは繊細を感じるような響きで、繊細ではあるが特に響きに艶や独特の美しさが加わったようにも感じられず、旋律の歌い方も平坦といえば平坦、あまりよく聴いていないけど、特に感銘を受けるような印象ではありませんでした。
シャイーはライブ向きなのかな。

ブラームス 交響曲第4番 アバド/ベルリンフィル

2015-05-23 22:57:07 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス
交響曲第4番

指揮…アバド
演奏…ベルリンフィル
好み度…4.5(5点満点)

何とも分厚いブラ4。
出だしは潤いのある弦の響きと謳い方でなかなか情緒的。
その後も重厚に、輝きと少しの哀愁とを湛えて重なり合う弦は厚く美しい。
第2楽章での弦の厚い美しさは一種迫力を感じるほどでもある 
全編の印象として金管はどちらかといえばやや控えめ、木管は優しく深みを添え、迫力あるほどに重厚でかつ暗くならない弦楽器中心の厚く豊かなアンサンブルが印象的な、いかにもこのコンビらしい演奏。
ほのかに叙情的でもあり、厚く美しい演奏だと思う。
この曲はクライバー盤等が有名なようだが、これは立派な名盤だと思う。 

ブラームス 交響曲第4番 クライバー/ウィーンフィル

2015-05-07 23:04:13 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス
交響曲第4番

指揮…クライバー
演奏…ウィーンフィル
好み度…4(5点満点)

各楽器の主張のはっきり出されたドライでクールでスタイリッシュな演奏。
ウィーンフィルの美音もあって、特に情緒性を出してはいないのだろうが、それでもほのかな情緒性とこの曲のもつ厚みと美しさが伝わってくる。
また、メリハリの効いた楽器の出し入れはさすがとも思わせる。
情感とか重厚感とか潤いのある艶とか余韻とか、というよりはドライにメリハリを効かせた表現で鋭利な感すら感じさせる冷めた情感を、
スケール感というよりはコンパクトに凝縮させた感を、
感じるような、やはりひとことでいえばドライな演奏ということになるのだろうか。
個人的にはこの曲にはもうちょっと潤いというか深みというか、を感じたいところ。