今まで公にしていなかったソ・テハ氏が日本のメディアに出てきたが、これは日本側に誠意を示す一歩にしたいという表れであろう。
日本側最大の関心である拉致事件については全てを解決させるのは難しいため、日本人妻や遺骨で最大限配慮する姿を示したと見られる。
ここまで軟化した背景には最近中国と韓国が経済政策や反日体制で協調する動きがあり、北朝鮮からすれば非常に不都合なため中国との関係が悪化している。
欧米とは当然関係が悪く、また欧米と対峙するロシアも中国との関係を深めているため距離を縮めるには難しい立場であり、そこで関係改善を進めようとしているターゲットが日本なのである。
拉致問題は進展すると単純に甘い期待を持つのは良くないが、今回の訪朝を足掛かりに飴と鞭でうまく引き出していってもらいたいものである。