公共事業が悪だというイメージがついてから国民の目が厳しくなり減少の一途を辿ったが、それに伴い技術屋や職人がどんどん減り続けてしまった。
それが東日本大震災の復旧と復興への足枷となり、また日本の技術力低下をもたらしかねないのであるが、その縮図でわかりやすいのがJR北海道である。
JR北海道は慢性的な赤字体質なので人員を極限まで切り詰める事で乗り切ろうとしたが、一方赤字で追い詰められる会社は組合の意向を呑まざるを得ないため、労使共に既存の雇用を守るため、長期に渡る新規採用凍結と技術者を育てる事を先送りし続けた。
そして設備投資も赤字を盾にして多くを先送りにし、事故トラブル不祥事の連鎖で取り返しのつかないところまで酷く脆い状態となって、結局他から応援を得る事実上の会社組織崩壊に至った顛末である。
JR北海道単体なら別に北海道にいない人には何ら影響がないので他人事に見えるだろうが、これを大きく見ていくと人材や設備の投資、いわゆる公共事業を国が下手に削り過ぎるとJR北海道のように負の連鎖が止まらなくなる危険性がある。
極端に利用が見込めないインフラは更新せずに何かに代替して集約する必要はあるが、基本的に老朽化したインフラは造り替えをしていく必要がある。
例えば営業用の車は余程豪華な仕様でもない限り、本来『贅沢品』でなく『設備投資』という扱いなのであるが、赤字会社が設備投資しないのを是とする風潮は変えていく必要がある。
JR北海道も金があって新車をたくさん入れるのではなく、飽くまで安全を含む設備投資の一環で今まで削り過ぎた分を入れるだけなのである。
JR北海道の一連の問題は、国の行く末に関する暗示に見えて仕方ない。
それが東日本大震災の復旧と復興への足枷となり、また日本の技術力低下をもたらしかねないのであるが、その縮図でわかりやすいのがJR北海道である。
JR北海道は慢性的な赤字体質なので人員を極限まで切り詰める事で乗り切ろうとしたが、一方赤字で追い詰められる会社は組合の意向を呑まざるを得ないため、労使共に既存の雇用を守るため、長期に渡る新規採用凍結と技術者を育てる事を先送りし続けた。
そして設備投資も赤字を盾にして多くを先送りにし、事故トラブル不祥事の連鎖で取り返しのつかないところまで酷く脆い状態となって、結局他から応援を得る事実上の会社組織崩壊に至った顛末である。
JR北海道単体なら別に北海道にいない人には何ら影響がないので他人事に見えるだろうが、これを大きく見ていくと人材や設備の投資、いわゆる公共事業を国が下手に削り過ぎるとJR北海道のように負の連鎖が止まらなくなる危険性がある。
極端に利用が見込めないインフラは更新せずに何かに代替して集約する必要はあるが、基本的に老朽化したインフラは造り替えをしていく必要がある。
例えば営業用の車は余程豪華な仕様でもない限り、本来『贅沢品』でなく『設備投資』という扱いなのであるが、赤字会社が設備投資しないのを是とする風潮は変えていく必要がある。
JR北海道も金があって新車をたくさん入れるのではなく、飽くまで安全を含む設備投資の一環で今まで削り過ぎた分を入れるだけなのである。
JR北海道の一連の問題は、国の行く末に関する暗示に見えて仕方ない。