このところ政府は政府見解である「北方領土」「北方四島」「不法占拠」といった文言を使わないようにしているが、こうした政府見解を出さないのは何か意図している事があるという事を指す。
1951年に世界に向けたサンフランシスコ講和条約で例外なしに「千島列島」を放棄し、56年の日ソ共同宣言で平和条約締結の後に歯舞・色丹を日本へ引き渡すとした流れが一度できた。
アメリカとソ連は関係が悪化し東西冷戦が置き、アメリカとしては冬季も不凍の国後水道が国後と択捉の間にあるため、アメリカの軍事上の理由から国後と択捉の領有をソ連に主張しなければ沖縄は返さぬと当時のダレス国務長官が重光に恫喝したのが背景と言われている。(いわゆる「ダレスの恫喝」)
それに伴い千島列島は放棄を宣言したにも関わらず南千島の領有を主張するをするのは都合が悪いためか、歯舞と色丹に加え国後と択捉を含めて「北方領土」という名称を定め政府の見解としている。
ロシアは日本がアメリカの言いなりになってきたこれまでを把握した上でダレスの恫喝を指摘し、また現在トランプ政権で東アジアへの関与を薄める政策である現状と米軍トップが見守る姿勢に転じる追い風があり、それを踏まえて「北方領土(北方四島)」「実効支配」の文言や教科書に正しい歴史を載せるよう厳しく指摘する事で、ロシア国内向けに強気な姿勢を出している。
これまでにない本格的な議論に入っていると見られ、冒頭の通り領土問題に関するワードを封印しているのは意識している表れと見て間違いない。
つまり安倍首相は政府見解と異なる歴史的経緯を把握しているのは間違いないという事でもある。
最後に、先日問題を起こした丸山穂高議員の戦争発言はここを把握して国後・択捉は戦争しなきゃ取り戻せないという主旨であると踏んでいたが、泥酔とは言え後先考えない身勝手な行動からすると、どうもこれまで政府見解に基づく文献のみで考えている可能性も否定できない。
1951年に世界に向けたサンフランシスコ講和条約で例外なしに「千島列島」を放棄し、56年の日ソ共同宣言で平和条約締結の後に歯舞・色丹を日本へ引き渡すとした流れが一度できた。
アメリカとソ連は関係が悪化し東西冷戦が置き、アメリカとしては冬季も不凍の国後水道が国後と択捉の間にあるため、アメリカの軍事上の理由から国後と択捉の領有をソ連に主張しなければ沖縄は返さぬと当時のダレス国務長官が重光に恫喝したのが背景と言われている。(いわゆる「ダレスの恫喝」)
それに伴い千島列島は放棄を宣言したにも関わらず南千島の領有を主張するをするのは都合が悪いためか、歯舞と色丹に加え国後と択捉を含めて「北方領土」という名称を定め政府の見解としている。
ロシアは日本がアメリカの言いなりになってきたこれまでを把握した上でダレスの恫喝を指摘し、また現在トランプ政権で東アジアへの関与を薄める政策である現状と米軍トップが見守る姿勢に転じる追い風があり、それを踏まえて「北方領土(北方四島)」「実効支配」の文言や教科書に正しい歴史を載せるよう厳しく指摘する事で、ロシア国内向けに強気な姿勢を出している。
これまでにない本格的な議論に入っていると見られ、冒頭の通り領土問題に関するワードを封印しているのは意識している表れと見て間違いない。
つまり安倍首相は政府見解と異なる歴史的経緯を把握しているのは間違いないという事でもある。
最後に、先日問題を起こした丸山穂高議員の戦争発言はここを把握して国後・択捉は戦争しなきゃ取り戻せないという主旨であると踏んでいたが、泥酔とは言え後先考えない身勝手な行動からすると、どうもこれまで政府見解に基づく文献のみで考えている可能性も否定できない。