紅葉シーズンの週末でたくさんの登山者がいた御嶽山で突然噴火したが、よく『心肺停止の状態で発見』と聞く。
呼吸もせず心臓が止まっていると聞けば死亡とイコールさせないのかと疑問になるだろうが、それだけだと脳や瞳孔まではわからず心臓や呼吸が再び始まる事があるので死亡と言い切れないし、そもそも死亡診断するのは医者なので、日本ではそれまで心肺停止となるのである。
しかしここまではよく出てくる答えであるが、何故そうするかと言う事にはきちんと理由がある。
死というのは人としての権利が消滅するという社会的な意味も伴なうため、僅かでも息を吹き返す可能性があり、また通常手術でも過程によっては心肺停止の措置が取られる場合もあるので、そこで死亡としてしまうのはまずいため医師が死亡と診断するのである。
通常手術以外の心肺停止は素人目には死亡した状況とみてほぼ間違いない状況ではあるが、医師がそう下していない状況という解釈でいいだろう。
マスコミ用語として『〇〇を強く打って』というのは全身または一部が悲惨な状況というのを指すのだが、せめてそれがない状況を祈りたい。