12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

御在所岳 ヴィラフェラータ 2024.9

2024-09-17 11:58:32 | 

御在所岳ヴィラフェラータは、一般登山道ではなくバリエーションルート。
登山靴で行ける岩場でクライミングとまではいかない。ハーネスと自己確保の準備をすれば行けると聞いていた。
全く初めてなので、一応ロープと登攀用具を少しは携えて登ることにする。

 

平日とあって車は少ない。道中、ロープウェイが点検中とあり稼働していないことを知る。
ロープウェイが動いていないということは、観光客もいないということ。
『⁉』と言うことは、カレーうどんもやっていないということか⁉ 楽しみにしていたのに・・・😭
まあ、おかげで静かな山歩き?岩登りとなった(笑)。

 

車はランクルの隣に留めた。隣の人のザックは大きい。御在所岳でテン泊?と思ったがおそらく登攀用具だろう。
裏道から入るが、その前に登山届をかく。
バリエーションルートなので、YAMAPにはルートが示されずオンライン提出が出来ないのである。

 

 

堰の水が澄んで綺麗だ。泳ぎたくなる(笑)。

 

 

まずは裏道と呼ばれる登山道を歩く。御在所岳は、裏道のほか、中道、表道もある(笑)。
沢は花崗岩に磨かれて水が透き通る。

 

 

国見尾根への分岐。
国見尾根(右)と湯ノ山温泉(左)で中を取って裏道を行く(笑)。

 

 

縦方向から見たウサギ岩。クラックが見事。この岩もクライミングで登られている。

 

 

横から見るとウサギ顔?

 

 

沢を渡らず、左側に進むとさりげなく矢印がある。

 

 

反対側を見る。滑落防止の木の向こう側が裏登山道(裏道)である。

 

 

さてさて、取り付きまでは森の中を行く。

 

 

赤丸印や、

 

 

矢印を見落とさないように進むと、

 

 

取り付きに到着。赤丸と鉄の杭が見える。

 

 

最初の登りはこの鉄杭。通称ホッチキス。😆
段差になっているところを左にトラバース、重心移動を上手にして登る。
さあ、どんなルートが待ち受けているのかワクワクである。

 

 

次の岩に出る。手がかり足掛かりはあるけどクライミングシューズではなく登山靴なので妙に慎重(笑)。
5mでも落ちればケガするもんね。

 

 

さて、この岩の間を抜けるのね。
岩を回り込むところで、落ちられない箇所がある。行けるけど初めてのところは緊張する。
と言うことで練習がてらロープを出してみる。渡ってしまえばなんてことはない。次は無しで行けそうだ。😁

 

 

なぜか、『2』のホールドが目印として?付いている。😆

 

 

次はクライムダウン(ロープ無しで岩を降りること)か懸垂下降で岩下り。
ここもロープ練習で懸垂下降を選択。セットしてしまえばクライムダウンより降りること自体は優しい。

 

 

こんな感じ。

 

 

ここもセルフビレイ(自己確保)は無くても行けるのだが取りあえずワイヤーに確保。
これで落ちると岩崖の下まで落ちない、というだけで支点までは落ちるので大事故にはならないというぐらい。

 

 

支点を架け替えてから、上の岩への乗り込みが大変そう、ガンバ!

 

 

抜けた岩からの眺めは良い。

 

 

向かいの岩は前尾根と呼ばれるクライミングルート。
途中登っている人を見かけた。朝、駐車場であった人に違いない。

 

 

次の岩が現れた。これ、写真右側の尾根ルートも歩けそうに見えるのだが、その下は切れ落ちている。😱

 

 

この四角い鉄杭の方がホッチキスぽい(笑)。

 

 

朝は曇っていたが、だんだんと青空が顔を覗かせる。

 

 

ホッチキスに手は届くのだが、最初の足上げが背の低い人はちょっと大変か。
なので木製のアブミが付いている。ちょっと信用できないので使わずに登る。

 

 

最後の登りは高さがあるルートだ。
そのまま登れるだろうけど、ザック背負って登山靴だとちと不安がよぎる。😅
念のためロープを出した。

 

 

足場のある所で余裕の表情。😄

 

 

登りきったところにある変わったホールド(笑)。

 

 

おにぎり岩⁉

 

 

初ヴィラフェラータ、無事完登。😎
抜けたところからの眺め、中登山道と合流する。やり切った感がある(笑)。

 

 

中道の8合目。曇り空からすっかり晴れて来た。

 

 

結構、やり切った感があったのだが偵察がてらこれまた初めての富士見尾根へ向かう。
取り付きは一般登山道から岩へ入る所を見落として通り過ぎた。
戻って地図で確認する。どうもこのあたりから入るらしいと足を踏み入れると亡くなった方の銀プレートを発見。
ここだ!
この岩の間を攀じ登り上へ出る。

 

 

狭いスペースに抜け出てから岩を見る。
左側の岩壁と正面に立つ岩、登るルートを確認する。
尖がった岩あたりに出る。(別角度からの写真)

 
 
 

どうも正面の灌木の生えている方へ上るらしい。しかし、そこにはボルトはない。
ロープ確保ができずにフリーで登らなければならない。
右側はスッパリ切れ落ちていて今回一番の高度感がある所。
落ちれば銀プレートか。😱

その先のルート状況も分からない。これはどうするかとしばし考えて、撤退を決める。

右に見える岩を攀じ登るのがルート。高度感はなかなか😅
 
 
 
 
今回はヴィラフェラータが目的だったので無理はしない。次はここを目標にして登ろう。
後日分かったのだが、左側から巻いて登るルートもある。
さすがバリエーション、登るルートは自分で決めるということね。
 
撤退は良いのだが、クライミングは登るより降りる方が難しい。
足元が見にくいうえ、攀(よ)じ登れても攀(よ)じ降りられない(笑)。
空身なら、降り易いと考えてザックをロープで釣って下ろすことにする。
先ほどの岩間に慎重に入り岩壁に足を張りレイバックで降りる。踏める所に足が付けば、一安心。

 ほどなく一般登山道へ戻る。とりあえず富士見岩の展望台まで足を進める。
う~ん、良い眺め!

 

 無事下山。
ヴィラフェラータは、楽しかったけど富士見尾根はちょっとビビった(笑)。
登山靴で行けるコースではあるけど、クライミングシューズが欲しいとも思った。ただ、これぐらいの岩場を登山靴で歩く技術がないとバリエーションルートを楽しむ登山はできない。

 
剱岳などは、難しいと言っても一般登山道なので鉄杭もチェーンも整備されている。
体力と慎重に歩けば登れる山である。バリエーションはやはり難度が上がる。
それを楽しむには総合的な山の力が必要だと納得。
 
さあ、次はどの山に行こうか!😎
 
 
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轆轤 2024.9

2024-09-11 09:55:46 | 陶磁
 
スカット窯の修理が完了した後、友人はせともの祭りに向けて本焼きを続けて作品を焼き上げている。
自分は、今回は祭りに参加できないのだが、スカット窯にかかった費用を稼ぐために活動開始。😎
久々なので、ぐい吞みサイズからスタートしよう。
土練りをし、轆轤にセット。

 
 
 
 
まずは土殺し。すごいネーミングだが、要は轆轤の回転で土が暴れないように粘土の塊を安定させる作業である。😁
土殺しはかなりの力技で両サイドから土を締めて盛り上げて次は下に抑え込む。これを繰り返すうちに轆轤の真ん中に落ち着いて回転するようになる。
 
水をたっぷり土と手になじませて轆轤を回転させる。
『 ‼ 』すぐにあることに気づく。この土は、荒土だ。土練りをしている時は気づかなかったが、この土は粗目の赤土だった。
ずいぶん久しぶりに取り出した土だったのですっかり忘れていた。
 
荒土の何が大変って、轆轤の回転でヤスリをかけるように手のひらがかなり痛い。😭
手び練りで作るには問題ないが、轆轤には不向きな土である。一瞬轆轤をやめて手び練りに変えようかと思ったが、我慢して土殺し。
何とか土が落ち着いたので、いよいよ轆轤挽き。
指先に荒い土が当たる。まあ、リハビリだと思い一つ茶碗を挽く。
その後は、やや大きめのぐい吞みを挽く。荒土なので、細かい作業はしにくい。
これだけを挽いた。

 
 
 
 
土殺しと轆轤挽きで、指紋殺しとなった。指先ツルツル(笑)。

 
 
 
 
削りが出来る具合にひと晩乾かして、高台を削る。
ぐい吞みの下の台座はシッタと呼ばれるもので、作品のサイズに合わせて数種類自作しておく。(上の写真)
数を削るときには重宝する。今回言うほどの数はないけど。😅

 
 
 
 
削りは轆轤を挽くより時間がかかる。
高台のサイズや、そこの厚みを確認しながら進める。たまには削りすぎて底に穴を開けたりする(笑)。
今回はこれだけ。

 
 
 
 
茶碗を横から撮ってみた。
写真でもその粗さが分かる。陶芸は釉薬と焼きでその味わいが決まる。
さてどんな焼きになるだろうか。

 
 
 
 
工程としては、まだまだ先があるのだが、まずは窯をいっぱいにするぐらいの量を造らねばならない。
時間を作って作陶に励もう。
 
 
 
💖
 
 

スカット窯修理 2024.8

2024-08-30 22:11:29 | 陶磁


工房には、便利な電気のスカット窯(アメリカ製)がある。
マイコン制御なので、スイッチ一つで酸化焼成なら焼き上がりまで何もしなくてよい(笑)。
しかし経年による傷みが激しくなり今回、大掛かりな修理となった。
写真は2021年暮れのころ。蓋の錆が少し気になる。

 

 

事の初めは、自分が工房不在の時に、仕事場と窯を友人に貸している。彼が焼成したときに温度が上がっていないようだと報告を受けたのが始まりである。
この窯の熱電対(温度を測る金属の棒)は、消耗品と以前代理店のヒューステンから聞いていたのでそろそろ寿命かと思い、取り寄せ交換した。
次に焼成したとき、エラーが出たので、『???』となり、ヒューステンに尋ねる。
担当者曰く、エレメント(電熱線)かリレー(温度調節をする部品)かもしれないと言うことで確認するとどうもリレーが調子悪くこれも交換。
図の下方にある四角い絵。通電したり切ったりを繰り返しながら徐々に温度を上げる働きをする。

 

 

 

3度目の正直で、素焼きは無事完了した。
素焼きの温度は、およそ800℃。粘土が植木鉢程度の硬さになる。余談だが、火葬場の温度もそれぐらい。😁
ところが、窯本体を覆っているステンレスのバンド(帯)が長年の焼成により錆びてボロボロである。
⁉ピンとが合っていない(笑)。


 

蓋のバンドは、2021年以降に交換したので比較的キレイ。
窯の下には、錆が粉になって落ちている。

 

 

本焼き焼成は1230℃にもなるので、窯内部が膨張する。それを抑えているバンドが外れると窯が崩壊して大火事になる。
現在、自分が陶芸活動を積極的にできない状況にある中で、どこまで費用をかけるか『う~ん』と悩む。
ここまでの部品交換で、すでに数万円掛かっている。

 

 

しかしこれからのことを考えると直さずには済まないだろう。
ちなみに新品を買うと60万円近くする。😅
仕方ない、今回のアルプス遠征にかける費用をすべてつぎ込む!
それで足りるかもビミョ~💦

取り寄せてみると、一部(2か所)がひしゃげた感じにめくれているではないか。
こう言うのってアメリカだなぁと思うところ。
交換してくれと言うのも時間かかるし面倒なのでハンマーで叩いて使えるようにする。これもピントが・・・

 

 

さて、まずはバンドをはず前にそこに付いているものを取り外さなければならない。
コントロールボックスをはずす。と言うか留め金具が壊れて取れてしまった。😓

 

 

エレメントとコントロールボックスに繋がる端子ケーブルほか。
音楽は音量大で仕事に励む(笑)。

 

 

記録用にと適当に撮ったので写真ブレたり、ピンと甘かったりで・・・😓
バンドをはずしたところ。

 

 

自分も初めて見るスカット窯バンドの内側。こんな感じか。🤔
錆がレンガについいている。

 

 

手前に飛び出ている電熱線が分かるだろうか、これがエレメントと呼ばれる電熱線である。
このエレメントの先端が、端子を外しているとき折れてしまったのである。
窯は高温になるので、癒着してしまっていたのだ。
折れた部分だけのエレメント交換しても焼成全体のバランスが悪い。
こうなったら、エレメント一式交換だ。諭吉さんが飛んでいく~😭😭😭

 

腹が決まったら行動は早い!
ここ数か月、連続してヒューステンから購入しているので少し割り引いてくれた。感謝。
それでも高額だけど・・・。
丁寧に古いエレメントを窯から抜き出す。レンガも脆くなっているので慎重に。
その後、レンガの粉塵や、ゴミを捕るために掃除機をかける。

 

そこまで作業が進んでから、ステンレスバンドを取り付ける。
途中の写真を撮り忘れたので、出来上がったもので。
苦労したのは、バンドが緩いと意味をなさないのできつく締めるとこ。
いったん締めた後、ガスバーナーでバンド全体をあぶって温めてさらにきつく締める。

バンドが付いたら、蓋止め金具や窯の上下をつなぐ金具を取り付けるためにステンレスバンドに穴を開ける。
ステンレスに穴を開けるビットは、力を入れすぎるともろいレンガまで行ってしまう。
その力加減が難しい。

 

 

ステンレスバンドと付属品を取り付けたら次はエレメントの取り付けである。
新品のエレメントの封を開ける。『ん?、何か変?』
一つだけ、使えない部品が入っている。やっぱりアメリカだ~。
さすがにこれは、連絡をして使えるモノを送ってもらう。

 

 

上から1段目に挿入。蟻の巣みたいでしょ(笑)。

 

 

レンガは耐火レンガ。このレンガは空気を多く含み熱効率を上げる。軽くていいのだが、その分もろい。
棚板など当てると欠けてしまう。経年劣化もありあちこちボロボロ。
順調に作業が進む。穴の置いているところは、熱電対の穴。付着しているカーボンをサンドペーパーで取る。
エレメントは焼成すると固くなり動かせない。また膨張するので窯内部に飛び出さないようにピンで要所々々を留める。

 

 

全てのエレメントを入れ終えたら、端子ケーブルをつないで元に戻していく。
コントロールボックスを留める金具もバンドに穴をあける。

 

 

蓋のバンドも少し傷んできたけど、まだ大丈夫。ただ、蓋を留める横の金具はそのうち交換だな。
多少のミスはあったが、一番のミスは、上から3つ目の色見穴にステンレスバンドが少し被ってしまったことだ。
穴をふさぐ白いプラグが入らない。仕方ないので少しずつステンレスを削って何とか収まるようにした。

 

 

全てが完了したら、空焚きである。エレメントに被膜を作るのである。
重要な工程だ。本来はそのまま空焚きなのだが、棚板を数枚補修したのでそれを入れて焼成した。
これですべて完了だ!

 

その後、友人が本焼きを試みた。
3つ目のプラグがまだ少し浮いているな。あと気になるのが蓋の隙間。こんなにも膨張したっけ⁉
ちょっと気になるので、対策を考えよう。これが蓋のバンドが痛む大きな要因である。

 

焼成はしっかり温度が上がったようだ。
エレメントが新品になったので今までより釉薬がやや溶け過ぎになったほど。

ここまでにかかった費用はおよそ17万円!!
アルプス山行どころではなく、削りに削ってかき集めた。
窯にかかった費用は、窯で稼ごう。
やる気が出てきた。山に行きたいけど、その費用も稼ぐぞ!😆


作品を紹介できるようにしたい。
まずは固まった粘土の土練りからだな。先は遠いけど一歩ずつ一歩ずつ。
がんば!自分。

 

追記
だいぶ以前、マイコンの基盤がダメになったことがある。基盤は高値である。😭
この窯にいくら掛かってんだか・・・💦

 

💖

 


飛騨頂上・御嶽山 2024.8

2024-08-17 19:53:19 | 
濁河温泉から登りたいという知人のサポートで今年3回目の御嶽山(笑)。
今年の4月から登山を本格的に始め、低山歩きで体力を付けてそろそろ行けるかなと言うことで御嶽山。
自分は、それなら重荷を背負ってトレーニング登山にしようと計画。
しかし、前日から体調不良に・・・。少し迷ったが安全登山で行こうとザックも軽量にしてサポートすることにする。
天気は晴れマークだ。
 
 
 
 
ドラゴンアイでなければ、駐車場も空いている。
準備して出発。
こんな看板、以前は無かったけど。😅😅😅
 
 
 
 
濁河登山口。五の池小屋のお知らせがある。
 
 
 
 
 
こちらのコースの魅力は何といっても御嶽山の原生林。
 
 
 
 
 
朝日が差し込んで気持ち良い。
 
 
 
 
 
木道が整備されているところは歩きやすい。
 
 
 
 
 
初めてのジョーズ岩を見る。
 
 
 
 
ザ・ジョーズ ❕ ❓ 😁
 
 
 
 
 
対岸に滝を見る。楽しんでもらえているようで良かった。😎
 
 
 
 
 
順調に高度を稼ぐ。
 
 
 
 
 
カエル岩。目や口を描きたくなるらしい。こういうのは想像力で見たいと思うのだが・・・。
 
 
 
 
 
避難小屋へ到着。休憩せずにそのまま進む。
 
 
 
 
 
ミヤマアキノキリンソウ。
 
 
 
 
 
低山歩きで鍛えた足取りは確か。安心して見ている。😄
 
 
 
 
 
8合目まで来た。お助け水はいずこ?(笑)。
 
 
 
 
セリバシオガマ。白い花が可愛らしい。
 
 
 
 
 
いよいよ森林限界を超える。頂上のナンバーは42あと1㎞と言う表示。
 
 
 
 
 
ハイマツの世界へようこそ。少しガスってきた。
 
 
 
 
 
雷鳥岩に雷鳥は見当たらず。
 
 
 
 
 
霧雨っぽいのでザックカバーとレインウエアを付ける。
雨降るんだっけ?と自分。もっと雨が降ると思っていた知人(笑)。
 
 
 
 
 
ほどなく飛騨頂上は、2811m。
 
 
 
 
 
傍らに立つ修験の像。三笠山霊神とある。御嶽山信仰の歴史を理解するには時間がかかる。😅
 
 
 
 
 
イワギキョウ。葉っぱには鋸歯(ギザギザ)がまばらに付いている。
 
 
 
 
 
先ほどの霧雨は止んだ。ガスってるけど、雨は降らないとみてベンチで早めのお昼休憩。
テラス席は宿泊者用。登山口に書いてあるお知らせより。
 
 
 
 
 
お湯を沸かして、カップ麺を食べる。なんか味しない。(風邪かな~)
コーヒーを淹れる途中で、ガスが晴れてきた。
小屋番こといっちゃんがマットを干している。手が空いたところで話しかける。
前回は6月だったので2カ月ぶり。
 
8月の終わりに業者が入って大規模修理をするという。
来年は、ランチを始めようかなとか考えているらしい。しかしSNSの弊害にどうしたものかと思案中。
人気の五の池小屋は、SNSの格好のターゲット。
手の届く範囲で色々サービスしたいと思っているのに、拡散されるととんでもなく人が来るという。
有難いが、すべてに対応できないということになり、宿泊者限定にする苦肉の策となる。
 
数限定とかにすると走って登って来る人もいるのでそれもどうかと考える。
なかなか、これと言ったアイディアが出てこない。
人気の山や山小屋はどこも似たような課題を抱えているのだ。
がんば!五の池小屋、いっちゃんとスタッフ!
 
 
さてお昼を終わって、体力と時間を見て、摩利支天より三の池をぐるりと一周することにする。
ガスっていたのも歩き出せば、少し晴れて来る。さすが晴れ男(笑)。
夏のお花畑もそろそろ終盤だがキレイ。写真を撮るのに忙しい知人。
 
 
 
 
 
隠れていた三の池も姿が見える。
 
 
 
 
 
似ている黄色い花は多くて迷うけど、葉っぱから判断してミヤマダイコンソウかな。
 
 
 
 
 
四の池は、高層湿原である。池にはなっていないが水は豊富で沢となって流れている。
 
 
 
 
 
こちらか眺めるのも久しぶりで新鮮だ。
 
 
 
 
 
五の池小屋方面からちょうど真向いの位置に来た。
午後は、雨予報だったらしいのだが青空が顔をのぞかせてくれた。
 
 
 
 
 
三の池に下りてきた。龍神が祭ってある。新しい石像だ。
 
 
 
 
 
龍は水をつかさどる想像上の生き物。神の使いとしての『龍神』である。
今年は辰年ね。😁
 
 
 
 
 
こちらはヨツバシオガマ。ヨツバシオガマの仲間はいくつかあるようで山域によって変化する。
 
 
 
 
 
三の池で、3リットルほど水を汲んでザックに押し込む。『重!』(笑)。
さて戻ろう。雪があれば近道になるはずだが、今はハイマツの中。
夏道の登山道で登り返す。
さて下山だ。
 
五の池小屋から少し下ったところには、コマクサがあちこちに咲いている。
近くに良い被写体があったので、スナップショット!
なかなかイイ感じ。😎
 
 
 
 
 
知人もいっちゃんも午後は雨だと言っていたが、雨は降らなさそうだ。
自分が最後に見た予報はずっと晴れだったので、晴れると思ってた(笑)。
 
 
 
 
 
樹林帯に戻って来た。苔が見事。苔も奥が深い。
 
 
 
 
 
フォトジェニックに撮ってみた。
 
 
 
 
 
木道まで戻って来た。綺麗なのも・・・
 
 
 
 
 
年季が少し入ったものも。整備に感謝。
 
 
 
 
無事下山。
標高差:約1180m。距離:10.4㎞。時間:約9時間(休憩1時間半)
ほぼコースタイムで歩けたので、素晴らしい。
本人曰く、今までの中で一番しっかり歩いた登山だと。
この調子で続ければ、北アルプスも大丈夫。
ボルダリングもそこそこ登るので岩場は問題ないでしょ。😆
 
その後自分は、あまりにのどが痛いので掛かりつけの医院へ。
『出ましたよ。』
『 ❓』
『covid-19、陽性です。』
『 ❕ 』
 
3日目にはのどの痛みも治まり、熱もなかったが、とりあえずお休み。
知人は大丈夫かと思い連絡するも「何ともない」と良かった。
そんなこんなでトレーニング登山しなくて正解だった。😅
 
普段、夏休みは無いのだが、とんだお休みとなってしまった。
健康第一ですな。
 
💖
 
 

恵那山 2024.7

2024-08-09 10:56:24 | 

御嶽山から1週間で次のトレーニング山行が来た。
前回できなかった、『空峠・恵那山』のロングコースだ。
今回もザックは10㎏ほどにして、長時間コースで靴と足の様子を見ながらの体力強化が目的。

コースタイムは約10時間。休憩入れて12時間コース。気合入れて行こ!😎
駐車場から1km歩いて登山口へ。

 
 
 
木橋は、修復されている。感謝!
水量も普通だ。これなら渡渉しても問題ない(笑)。
 
 
 
 
ちなみに前回、大雨後はこれだった。😓
 
 
 
 
川を渡るとお出迎えの看板。
 
 
 
 
キレイな沢が現れた。

 
 
 
『霊神碑』とは、御嶽山で修業を積んだ修験者が指導者としての功績をたたえて建てられるものらしい。
この場合、心明行者による記念碑で心明霊神となっている。(参考:やさか観光協会)


中央アルプスは、文化的に御嶽山信仰から繋がっている山域である。
恵那山も木曽駒ケ岳もその流れの中である。神社が多いのも納得である。

 
 
 
恵那山は高い山と言うより大きい山と言うイメージがある(笑)。
ちなみに、中央道の恵那山トンネルは恵那山の下を通ってはいない。富士見台高原の下を通っている。(参考:ジオランドぎふ)
しばらくは植林された樹林帯の中を単調に登っていく。


 
 
 
自然林が現れてきた。緑に癒される。
 
 
 
 
ん!五合目? はて⁉
 
 
 
 
登山道が一部崩落していて巻き道が作られているけどなかなかの道(笑)。
 
 
 
 
久々に出会った、マムシ!
攻撃態勢で構えていたので遠くからズームにしたらこんな写真に。
こちらを睨んでいるのだが、分かりにくいな。😅
 
 
 
 
縄文杉ならず、恵那紋杉か⁉
 
 
 
 
枯れているけど巨木だ。回り込んで眺める。
緑の葉は、周りの樹木のもの。

 
 
 
枯れた木に種が落ちそこから新たな命が芽吹いている。
 
 
 
 
あら、杉ではなく桧(ひのき)だったのね。『枯大桧』、見ごたえ十分!
 
 
 
 
やっと、樹林帯を抜けて空が見えた。

 
 
 
苔むした不動明王に時間の流れを感じる。

 
 
 
熊笹の中を進む。笹に付いた露がスポーツタイツを濡らして気持ち良い。
 
 
 
 
やっと、展望が効くところまで出た。ここまで長~い道のり。
 
 
 
 
空峠。同じ名前の峠が全国にあるようだ。八右衛門の頭って何だろう?

 
 
 
雲は多いが、眺め良い西側。
 
 
 
 
それに比べて、東側はガスというか雲の中。
 
 
 
 
行者越と楽しそうな岩場が現れた。と思ったら3,4歩登るだけだった。🤣
 
 
 
 
14合目! 後で分かったのだが、このルート頂上まで10合で切っているのではなく20合で刻んであるのだとか。
 
 
 
 
ギンリョウソウ、見つけた。いつ見ても不思議な植物⁉

 
 
 
東側は相変わらずの空模様だ。
 
 
 
 
オブジェ風な立ち枯れの木。

 
 
 
恵那山の東西で雲が切れるようだ。

 
 
 
まだ道のりは長い。
 
 
 
 
16合目だ。

 
 
 
足元にある石碑で確認。昔から20合で刻んであるのだ。

 
 
 
ここからはなだらかに登り続ける森の中。
 
 
 
 
冬はそれなりに雪が積もるので、このような形状の木が出来上がる。
 
 
 
 
熊笹に一本道。ここまで駐車場から約5時間。頂上までもうひと登り💦
 
 
 
 
一ノ宮。それぞれに神社の名前が書いてある、猿田彦大神とある。

 
 
 
雨は降らなさそうだが、少しガスが入ってきた。雰囲気は良い。😀
 
 
 
 
まだこんな登りが残っていた。
 
 
 
 
動物の足跡多数。人間のもある。熊は見当たらなかったのでひと安心(笑)。
 
 
 
 
恵那山の深い森にガスが掛かり神秘的。

 
 
 
なんでもこちらが最高点らしい。
頂上とされている先に進む。
 
 
 
 
ここが最終で恵那神社本社とある。
ふもとに恵那神社はあるけれど、奥の院ってやつか。
 
 
 
 
恵那山、胞山、胞衣山(えなさん)。天照大神が降臨したときに胞衣(えな)を収めたからという伝説。
それは良いとして胞衣って何?と思い調べてみた。

『胞衣とは出産後に排出される胎盤、さい帯(へその緒)、胎児を包む膜等の総称です。 日本には古来より生まれた子供の分身、あるいは霊力を持つ存在として胞衣を大切に扱って埋める「胞衣納め」と呼ばれる慣習がありました。』(参考:京都大学 iPS細胞研究所)
胞衣塚は各地にあるようだ。
 
 
 
 
昼休憩していると、霧雨になってきた。空を見上げるとどうもやみそうにない。人がいないので展望台の下に避難する。
 
W.ウエストンの時代は眺望が素晴らしかったらしいが130年も経てば樹木も育つだろう。今は頂上からの展望はない。
帰り支度をしているところに広河原口から登ってきたという年配の男性が見えた。
コロナが始まってから登っていなかったので久しぶりで疲れたと言っていた。
割りと軽装なので慣れているのかもしれないが大丈夫?
方向が全く逆なので、挨拶して別れる。
 
黒沢口への登山道は、バツ印。

 
 
 
このルートを昨年下りた人の記事を読んだが、藪漕ぎ(背丈を超える)とルートファインディングが出来る上級者向け。
一歩間違えれば遭難コース。
なので、そこまでするかのピンクテープ(笑)。

 
 
 
霧雨は降りやまず、避難小屋へ戻り小休止。
隣は奇麗な部屋があり泊まってみるのもありかな。😎

 
 
 
ミヤマアキノキリンソウ。

 
 
 
物見の岩にはロープが付いているので登れるみたいだ。

 
 
 
ボルダリングできそう(笑)。午前中に撮ったので青空が見えてる。

 
 
 
霧雨は止みそうにないが、びしょぬれになる雨でもない。
西に戻るにつれて霧雨から天然ミストぐらいになったのでカッパを脱ぐ。

 
 
 
枯大桧まで戻ってきた。やっぱり立派だ。

 
 
 
あとはひたすら下山。
大雨ではなかったものの、足から伝わってミドルカットのシューズは、中まででびしょぬれ。歩くとグシュっと音が出る。
水遊びシューズ以外でここまでぐしゃぐしゃになって歩いたのは何年振りか(笑)。
下山でなかったら、閉口するところだ。
 
最後の橋を渡れば現世に戻れる(笑)。

 
 
無事下山。
しかし、ここから事件が!
靴下は泥も付いて、絞ると水が出るほど。とにかく靴も靴下も脱ぎたい。
靴下を脱ぐとそこには山ヒルが・・・。
 
なんか、吸われてる気がしてたんだよな。チクッとしていたから。
そしてよく見ると濡れたアスファルトにはヒルが至る所に。すごい小さいのもいる。
爪サイズのアマガエルはこれを食べているのかなと思う。観察している余裕はないが(笑)。
 
ライターの火など熱源を近づけるとプハっと血を吐いてポロリと落ちるヒルだが、ライター出すのもザックの奥からだ。面倒なので何とか引っぱって剥がす。
 
気が付けば手にもついているし、コノヤローって感じで引きはがす。😠
結果、足に2か所だけで済んだが、ヒルの吸う血の量なんて1㎖もない。
しかし血液の凝固を防ぐ物質(ヒルジン)を分泌 するため、吸われた後血が止まらない。
1㎖ぐらい上げるから血を止めてくれないかな~。
 
やっと止まったと思い、風呂で汗を流したらまた出血してきた。
血行が良くなったのだ。『ふ~、ヤレヤレ』である。
山ヒルに吸われたのはかなり久しぶり。
それより恵那山の前宮ルートこんなにヒルがいるとは露も思っていなかった。
この時期は山ヒルいるのでご注意!
 
 
ヒルの話はそれぐらいにして今回の登山。
標高差約1700m
距離約17㎞
休憩入れて12時間半
久々のロングは、3日間筋肉痛になった(笑)。
 
足回り対策の課題が見えた。あとは重荷背負ってどうかである。
次の山行で様子を見よう。
トレーニング登山は続く。😎
 
       💖