12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

奥穂高岳 前編 2021.8

2021-10-08 19:01:20 | 

今年の夏は『黒部峡谷の下ノ廊下』か『穂高岳縦走』をと考えていた。

日程的にふたつは無理という事で穂高縦走に決定。😄

雨の猿投山を2回、3000mに身体ならすために御嶽山に登り準備した。

 

計画は、上高地から涸沢に入り北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳、重太郎新道で下山するというもの。

3000mをゆったり楽しみたいと余裕の3日間での縦走である。

ホントはテン泊にしたかったけど、それは次回に譲り今回は山荘を利用する。費用は、掛かるけど。😅

 

ご存じのように上高地はマイカー規制がある。さわんどバスターミナルから出る5時の始発に乗りたい。

現地入りは、Googleマップだと距離優先で山道を走ることになるが、ここは運転で疲れないようにしたいので松本まで高速道路を使う。

松本からの国道158号は途中まで野麦街道である。松本から高山や富山につながる物流の道なので深夜でもトラックが多い。

夜は快適に走るが初めての道。それなりに慎重。

奈川渡(ながわど)ダム付近から古いトンネルが続く。大型車のすれ違が困難のため現在新しい道とトンネルを工事中。

ところでトンネル入り口に入山隧道、奈川渡隧道などとプレートが掛かっている。

隧道(ずいどう、すいどう読みはどちらもOK)がトンネルの意味だと初めて知った。普段見ないね~。😁

 

新鮮な驚きだったのは、トンネルの中に分岐があるのだ。

一瞬『!』となる(笑)。

 

無事、沢渡(さわんど)駐車場に到着。なんて広い駐車場!マイカー規制だから当たり前か(笑)。

仮眠するには微妙な時間なので、いつでも出れるように準備して少しゆっくりする。

そうこうしているうちに、登山者や早めの観光客も動き出す。

 

始発に乗りウトウトとしているうちに上高地バスターミナルに到着。時間およそ30分、往復運賃2400円也。

早朝にもかかわらず登山者のみならず観光客も見受けられる。さすが人気の上高地である。

早朝の河童橋。まだ朝日が入らない。

 

 

朝日を浴びる焼岳。

 

 

涸沢までのコースタイムは、6時間10分。

上高地バスターミナル~明神橋~徳沢(2時間)

徳沢~横尾~本谷橋(2時間10分)

本谷橋~涸沢(2時間)

1日目は涸沢で泊りなので、たっぷりと時間がある。

河童橋を渡り梓川を右手に見ながら川沿いに歩いていく。ちょうど朝日が差し込んできていい感じである。

 

 

 

ビュースポットにて。

あまりにも清々しく綺麗なので、澄んだ川の流れ、霧と光の共演にしばし時間を忘れる。

 

 

動画ではこんな感じ。逆光がまぶしい。

 

 

少し進んでは、朝の光景にたたずみカメラを構える。

 

 

そんなことを繰り返していたら、コースタイム1時間少しのところ倍かかっていた。

全コースを倍時間掛けていたら日が暮れてしまう(笑)。歩こう。

木道もいい感じ。

 

 

明神池は外から眺めるだけにして足を進める。

嘉門次小屋を通り過ぎ、レリーフを見る。

上条嘉門次は、日本アルプスを紹介したウォルター・ウェストンとその連れ合いを北アルプスへ案内したことで有名。

嘉門次小屋は国の登録有形文化財。

 

 

明神橋を渡る。

 

 

エメラルドグリーンで透き通る川はせせらぎというよりは水量が豊富で流れが速い。

もちろん水温は低く冷たい。😆

 

 

振り返ると明神岳の眺めが青空に映え素晴らしい。

 

 

ここからしばらくは梓川の流れに沿って林の中を歩く。

サラシナショウマが雰囲気良く咲いている。

サラシナとは若芽(菜)を茹でて、水にさらし山菜として食したことに由来する。

ショウマは、漢字で升麻。根茎から生薬を作るとのこと。ふさふさ感が愛らしい。

 

 

さあ、ここからしっかり歩くつもり。明神分岐から徳沢まで1時間。

 

 

途中にある池、古池と言いながら水は澄んで鏡のよう。水底と周囲の樹々が映り込んで錯覚現象。😲

 

 

森の中に日射しが入る。

 

 

途中、明神岳のビューポイント。飛行機雲が気持ち良い。

 

 

梓川に出て眺める。気持ちいい!

 

 

今度はコースタイム通り到着。

広々とした徳沢キャンプ場。上高地からここまで来てキャンプする家族やカップルも多い。

 

 

そのまま通り過ぎて次の横尾を目指す。約70分。

 

 

樹々の間から、雪渓が残る穂高岳。あそこへ登るのだ。

 

 

岩がすごい。1枚の絵画のよう。

 

 

横尾に到着。上空風が強いようで不思議な形の雲。

 

 

さすがにここまで来ると登山者ばかりである。山荘が立派。

山をやらない人は知らないかもしれないが、トイレはチップ制で山荘によって100円~200円。

環境を守るし尿処理である。

 

 

あとは涸沢までだ、ここでお昼を取り寝不足解消の昼寝してゆっくりとする。

この橋から先は登山装備が必要。

 

 

ロッククライミングの屏風岩を左手に見て大きく迂回する。

 

 

自然歩道ではなく登山道(笑)。

 

 

山懐へ入っていく。

 

 

8月の緑は濃い。

 

 

本谷橋に到着。橋は写真撮り忘れ(笑)。

 

 

谷筋を進んでいく。

 

 

さらに進む。涸沢小屋はまだ遠い。

 

 

ガレ場に出る。

 

 

岩が落ちて来る前にさっと通り過ぎる。

 

 

後方にはこんな景色が広がっている。😀

 

 

ひたすら歩く。歩けば着く(笑)。

 

 

振り返れば、常念岳かな。

 

 

7回かまどに入れても燃え残ると言われるが、諸説あるナナカマド。

あとひと月ぐらいかな、色付く前のナナカマド。

 

 

分岐に来た。どちらから行っても良いのだが涸沢小屋に近いのは右手から。

 

 

涸沢カールにやっと出た。

カール(ドイツ語):氷河の浸食作用で削り取られた谷。『圏谷』って日本語の方が難しい(笑)。

 

 

テント、この日は少なめ。

 

 

涸沢小屋をバックに1枚。😁

立派な小屋である。北アルプスの小屋はCOVID-19の影響により人数制限の運営で経済的に厳しい。

そのため料金の値上がりとなっている。致し方ない。テント場も値上がりしている状況である。

早く収束を願うばかりだ。

 

 

受付を済ませると、ザックを下ろしすることは決まっている。

お疲れ~😆

 

 

今日の行程、16.8km、9時間うち休憩2時間。のんびり歩いたなあ(笑)。天気も良かったし。

とくつろいでいたらにわかにガスって来た。

あれだけ青空だったのに、明日の天気がちょっと心配。大丈夫かな・・・つづく🙄