ウイスキー樽で熟成させたビールは数が少ないですが、最近2つのビールが相次いで発売されました。
一つは、志賀高原麦酒(長野県)の、THE FAR EAST。
今回で6回目の発売。
埼玉県秩父市のウイスキーメーカー、ベンチャーのイチローズモルトで使用されたウイスキー樽が作られています。
ウイスキー好きな方には、イチローズモルトは有名ですね。
イチローズモルトの樽で、12か月から55か月熟成された、7種類のビールをブレンド。
平均熟成期間は、32か月だそうです。
アルコール度数は15度。もはやビールの度数ではないですね。
ウイスキーとビールの、2つの要素が楽しめます。
ビール好きな方と、ウイスキー好きな方が、このビールを買い求めるため、志賀高原麦酒のびーるでは、最も人気あるビールです。
次は、ファーイーストブリュアリー(本社東京、醸造所山梨県小菅村)のオフテイルの第3弾です。
ファーイーストブリュアリーは、東京ブロンド(Far Yeast)、KAGUAなどのブランドがあり、オフテイルも一つのブランドです。
オフテイルは、誰も進まない道を行く、という意味と解釈しています。
樽を駆使したビールです。
第3弾のオフテイルは、Aspire to Grapeness とあります。
ビールとワインの融合ですね。
山梨の白ワインの甲州種と、赤ワインのマスカットベイリAを使ったビールを作ります。
このビールに、マスカットベイリAの果汁を入れて、2回目の発酵。
それを、赤ワイン樽で3か月熟成。
その後、ウイスキー樽で3か月熟成。
複雑です。
それがオフテイルの目指すところでしょう。
この2つのビールの共通項はウイスキー樽。
どちらも、ほかのクラフトビールには無い、長い期間と複雑な工程があります。
クラフトビールファンの方、ウイスキーファンの方、またオフテイルはワインファンの方にもお勧めです。