山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

ウイスキー樽で熟成したビール

2020-02-17 11:32:35 | お酒の話(ワイン以外)

ウイスキー樽で熟成させたビールは数が少ないですが、最近2つのビールが相次いで発売されました。

一つは、志賀高原麦酒(長野県)の、THE FAR EAST。

今回で6回目の発売。

埼玉県秩父市のウイスキーメーカー、ベンチャーのイチローズモルトで使用されたウイスキー樽が作られています。

ウイスキー好きな方には、イチローズモルトは有名ですね。

イチローズモルトの樽で、12か月から55か月熟成された、7種類のビールをブレンド。

平均熟成期間は、32か月だそうです。

アルコール度数は15度。もはやビールの度数ではないですね。

ウイスキーとビールの、2つの要素が楽しめます。

ビール好きな方と、ウイスキー好きな方が、このビールを買い求めるため、志賀高原麦酒のびーるでは、最も人気あるビールです。

次は、ファーイーストブリュアリー(本社東京、醸造所山梨県小菅村)のオフテイルの第3弾です。

ファーイーストブリュアリーは、東京ブロンド(Far Yeast)、KAGUAなどのブランドがあり、オフテイルも一つのブランドです。

オフテイルは、誰も進まない道を行く、という意味と解釈しています。

樽を駆使したビールです。

第3弾のオフテイルは、Aspire to Grapeness とあります。

ビールとワインの融合ですね。

山梨の白ワインの甲州種と、赤ワインのマスカットベイリAを使ったビールを作ります。

このビールに、マスカットベイリAの果汁を入れて、2回目の発酵。

それを、赤ワイン樽で3か月熟成。

その後、ウイスキー樽で3か月熟成。

複雑です。

それがオフテイルの目指すところでしょう。

この2つのビールの共通項はウイスキー樽。

どちらも、ほかのクラフトビールには無い、長い期間と複雑な工程があります。

クラフトビールファンの方、ウイスキーファンの方、またオフテイルはワインファンの方にもお勧めです。

 

 

 

 


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