山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

長野産一升瓶ワイン 登場

2010-09-20 17:12:27 | ワイン四方山話
 私が勤務する「浜松や酒販」「酒のディアーズ」では、山梨県産の一升瓶ワインの品揃え日本一を目指していますが、この度初めて県外の一升瓶ワインの販売を始めます。
 
 第一弾は長野県塩尻市の井筒ワインです。井筒(いづつ)ワインは、ご存知の方も多いと思いますが、今年の国産ワインコンテストの欧州系赤ワイン部門第1位に輝いたレベルの高いワイナリーです。
 
 県外の一升瓶ワインを扱うことに社内では賛否両論がありましたが、最終的には、①レベルが高い県外のワイナリーの一升瓶ワインを紹介したい、②山梨産に限らず日本の一升瓶ワインの品揃え日本一を目指す、という結論になりました。
 
 先の井筒ワインのある長野や山形でも一升瓶ワインが販売されていて、昔から地域で愛されていると聞いています。すぐにはたくさんの品揃えは出来ませんが、少しずつ扱いワインを増やしていきます。
 一升瓶ワインは、日本のワインの伝統として、発展して欲しいと願っています。

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たばこの値上げ

2010-09-05 16:55:41 | お酒以外のブログ
今回、時期が時期だけに、たばこの話をさせてください。

 10月1日からたばこが値上げになりますね。私が愛吸しているキャスターは、290円から410円。キャスターに限らず、すべてのタバコが大幅に上がります。
 
 タバコの価格は、酒類と同じく税金を含んでいるので、政府が税金を上げるぞ、と言えば上がってしまいます。酒類は、それでもガチンコ業界なので、価格競争で価格の弾力性がありますが、タバコはお上の言う通りの価格です。全国統一価格、安く買えるのは免税店だけ。
 
 たばこを吸う人はめっきり少なくなりました。私が地元の消防団に入った15年前には、半分以上の先輩方が吸っていたのに、最近出席した消防OBの無尽では、10人以上出席の中、吸うのは私も含めたった2人のみ。ヘビースモーカーだった先輩方は、いかに禁煙していったかの話で盛り上がっていました。
 
 まあ、タバコは百害あって一利無し、というのは正しいと思います。禁煙した人、正解です。しかし、禁煙できない意思の弱い、または死ぬ時は死ぬと達観されている愛煙家が、JT発表で男性3割、女性1割いるらしい。
 
 今回の値上げに対して、愛煙家の反応は多い順に、①辞める、②節煙する、③今まで通り吸い続ける、④価格の安いタバコに変更する、です。
 
 タバコメーカーの予想では、今回の値上げで、2割の方が辞める、との事。今回、値上げ分のうち、65円が増税分です。65円は現行価格の2割に相当するので、2割の方が辞めても政府のタバコ税の収入は確保できる計算です。政府は素晴らしい。 
 
 さて、愛煙家の反応の④がちょっと気になります。タバコのほとんどは300円前後ですが、エコー180円、わかば190円というものがあります。値上げになっても、エコー240円、わかば250円です。今より安い。吸っているタバコを、エコー、わかばに変更すれば値下げになります。
 
 その事を愛煙家に言うと、「えー、だってまずいじゃん」と否定的な意見。しかし、ビールも発泡酒が発売された当時、そんな意見が大勢を占めていて、アサヒビールは当初発泡酒は出さない、と言っていました。現在では、価格が発泡酒より下の第3ジャンルが最も支持されています。
 
 ということは、ついにエコー、わかばに脚光が?。JTはすぐに、エコーの1ミリやわかばのメンソールを出すべし。エコーというネーミングは現在でも十分OKです。わかばのメンソールなんて、大変さわやかなイメージですは? 嫌煙家の方には不愉快なお話でした。

 

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塩尻のワイナリー訪問

2010-09-04 00:53:02 | ワイナリー訪問記
最近の国産ワインコンクールを見ても、長野県のワイナリーの品質の高さは定評があります。
長野県には24のワイナリーがあり(山梨は約80)、塩尻市には7つのワイナリーがあります。
その7つには、メルシャンやサントリー、井筒ワイン、五一ワインなど、全国的に知られたワイナリーがあるので、長野の中で最も有名なワイン産地になっています。

ということで、敵情視察。

塩尻市の7つのワイナリーは歩いて周れると言われていて、同じく歩いて周れる勝沼と、その点でもライバル、などとちょっとズレた視点もあったのですが、塩尻は歩いて周れません。

私は、100m先のコンビニまでも自動車に乗る典型的な山梨県人なので、塩尻のワイナリーマップを一目みただけで、これは自動車だな、と思いました。この距離を歩くのは、電車慣れした都会の人だけです。この点、まずは勝沼に利あり。勝沼はせまい街に34社、歩いて周れるワイナリーは十数社あります。

塩尻ICから国道19号線に入り、塩尻市街を抜けると、いよいよ葡萄畑が連なります。しかし、葡萄畑ばかりではありません。同じくらい、りんご畑もあります。さすが長野県。

桔梗ヶ原の交差点を右折すると、いよいよワイナリーが点在します。

まずはメルシャン。ここが今回の目的の大きな一つ。
メルシャンは、桔梗ヶ原メルローという日本の赤ワインのトップのワインを産出しています。価格は1万円。
しかし、行ってみて初めて知りました。メルシャンは、ここに醸造施設を持っていません。塩尻で栽培した葡萄を、勝沼で醸造していたのですね。だから、桔梗ヶ原メルローは山梨産になっているのですね。ちょっと、長野県の方に同情してしまいました。せっかく素晴らしい葡萄を作っても、そのワインは長野県産ではない・・・。

すぐに井筒ワインが右側に。ここも凄いワイナリーです。
今年の国産ワインコンクールの欧州系赤ワイン品種部門で、カベルネソービニヨン樽熟が第1位。それも、先に述べたメルシャンの桔梗ヶ原メルローを2位に抑えての第1位。さらに、カベルネフランでも金賞、銀賞にも3つのワインが入賞、凄いです。

井筒ワインの道を挟んで、斜め前には五一ワインの林農園。
このワイナリーは、塩尻にメルローを初めて植えたことで知られています。フランス、ボルドーで有名なメルローを、気候の違う塩尻で成功させて業績は偉大です。
山梨のワイナリーも、塩尻のメルローを購入しています。

以上、3つのワイナリーは隣接しています。
車に乗って、さらに奥へ進む(道が狭くなってくるので、まさしく奥へ、という感じです)と、信濃ワイン。
ここも、以前国産ワインコンクールで、メルローが第1位になっています。

そして道に迷っていると、突然コカコーラの工場が・・・と思ったら、アルプスワインでした。それほど、大きく、近代的な建物。山梨のワイナリーでは、昔ながらの木造建築のワイナリーもあるのですが、ここは対極の建物。山梨にも同名のワイナリーがあり、どちらも素晴らしいワインを産出しています。私の店では、山梨のアルプスワインしか扱っていませんが、こちらのアルプスワインにも、魅力的な一升瓶ワインがありました。

最後に、JA塩尻ワイナリーへ。
ここは、農協直売所と併設され、たくさんのお客様がいました。さすが農協直営、たくさんの種類のワインを作っていました。

ほかに城戸ワイナリー、サントリー塩尻ワイナリーがあるのですが、今回訪れた9月3日は暑すぎて(35度はあったのでは)、この2つのワイナリーに寄らなかったのは後悔しています。

ワイナリーがある街並みという観点からは、勝沼の方が上ですが、ワインの品質では赤は塩尻のほうが上ですね。白は、甲州種がある山梨のほうが上だと感じました。


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