山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

山梨のにごり酒

2013-01-31 15:17:34 | お酒の話(ワイン以外)

 寒い季節は日本酒です。この季節は季節限定のにごり酒が発売されています。

 山梨の日本酒メーカーから、5つのにごり酒を選びました。

 山梨のにごり酒で最も有名な酒は、腕相撲酒造(御坂町)の「黒駒の勝蔵」でしょう。江戸時代末期に実在した、甲州博徒の親分の名前を冠した御坂のにごり酒は、腕相撲酒造の看板です。

 5つのにごり酒の中で、黒駒の勝蔵だけが殺菌して製品になっています。、飲む前には瓶を振って、瓶内のにごりを均等にしてから、召し上がってください。飲む前に瓶を振るのは、にごり酒の醍醐味です。1年を通じて発売されています。

 「七賢・粉雪」「しゅんのうてん・穂の雪」「谷桜・のんだ甲斐」「太冠・雪の華」は酵母が生きているので、飲む前に瓶を振るのは厳禁です。吹いてしまいます。瓶を振らないで、キャップを開けて、瓶を軽くたたきながらにごりを混ぜていきます。

 酵母が生きているので、酒の風味が抜群。冬場だけの季節限定のにごり酒です。

5つのにごり酒すべて、一升瓶もあります。

 にごり酒はワインにもあります。勝沼の老舗ワイナリー、まるき葡萄酒は他に先駆けて、にごりワインを発売しました。巨峰にごりワインは、新酒の時期に数限定で発売されます。そろそろ終わりなので、興味ある方はお早めに。

 スパークリングワインでにごりワインを発売しているのは、勝沼のフジッコワイナリー。マスカットベリーA種のルージュ、白ワインのナイアガラ、ロゼの巨峰はワインの定番ですが、キュウイのワインがあるのは大変珍しい。4種類ともハーフサイズの375mlなので、気軽にチャレンジできます。

 最後の一期一酒(いちごいっしゅ)は、にごり酒ではありません。太冠酒造が年に1回だけ発売する無ろ過生原酒です。日本酒の蔵元を訪れないと飲めないタンク内の酒をそのまま瓶詰。酒屋やスーパーの店頭に並ぶと風味が落ちるので、1日限定の販売です。節分の2月3日に発売されます。

 

 


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タケダワイナリーの一升瓶ワイン

2013-01-19 17:23:08 | ワイン四方山話

山形県のタケダワイナリーの一升瓶ワイン「蔵王スター」が入荷しました。

赤、白、ロゼの3種類。

赤は4年ぶりのリリースです。

赤はマスカットベリーA種のライトボディ、白はデラウエア種の辛口、ロゼは赤白のブレンドで甘辛中間。

タケダワイナリーは、山形の老舗ワイナリー。

「日本ワインを愛する会」会長で弁護士の山本博氏は、著書「日本のワイン」(早川書房)で、タケダワイナリー2代目の武田重信氏を日本のワインの創成期の発展に貢献された「四爺さん」の一人として紹介しています(他の3人の爺さんは、埼玉・秩父ワインの浅見源作氏、長野・林農園の林五一氏、山梨・サドヤワインの今井友之助氏。新潟の川上善兵衛氏は日本のワインの父として紹介)。

現在は、武田家直系の5代目、岸平典子氏が経営されています。

山形には一升瓶ワインの文化があり、いくつかのワイナリーで生産されています。

弊社の山形産一升瓶ワインは、佐藤ぶどう酒の「金渓ワイン」に続いて2社目。

タケダワイナリーは有名なので、扱いたいと思っていたのですが、赤ワインの登場を待っていました。

待望のタケダワイナリーの登場です。


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先駆者のひ孫

2013-01-15 14:43:18 | ワイン四方山話

日本で最初にワインを醸造した(民間)のは、1870年(明治3年)、山梨県甲府市の山田宥教(ひろのり)氏と詫間憲久氏が興した「ぶどう酒共同醸造所」。甲州種などを用いて初の国産ワインを生産したらしいが、数年で失敗。

写真は、詫間氏のひ孫になる詫間秀一氏(甲府市在住)。

詫間家は武田家の典医の家系、その前は詫間鉱泉のある香川県三豊市詫間町との言い伝えがあるそうです。

ワイン事業の失敗で、山を手放し、詫間家の家督は、長男の憲久氏ではなく、次男に譲られたとの事。本家はなくなってしまったので、その当時の資料などは全く無いそうです。

詫間秀一氏は、朝気店のお客様で、ワインが大変好きで、また詳しい方。DNAが受け継がれているようです。写真は嫌がる秀一氏を無理に撮影。了解は得ました。


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麻屋の専務、雨宮氏

2013-01-09 18:01:30 | ワイン四方山話

新年に麻屋葡萄酒の専務、雨宮一樹氏がワインの納品でご来店。

麻屋葡萄酒と言えば、サンデーワイン。

100%国産葡萄を原料で、一升瓶990円のワインです。

720mlに換算すると、396円。

国産葡萄100%で、価格を抑えたワインを発売する北海道ワインでさえ不可能な価格。

こんな価格設定で儲かるのでしょうか。

専務の笑顔を見れば、儲かっているのでしょう。

お客様に嬉しい価格です。

これからも頑張って、サンデーワインを供給してください。

専務の右手は、スパークリングワインです。

昨年12月に新発売した「麻屋 スパークリングロゼ」。

750mlの辛口、1680円です。

マスカットベリーA種100%。マスカットベリーA種は、赤ワインの原料ですが、色が薄い場合、ロゼにもなります。

ロゼのスパークリングは、甘口が多い中、食事に合わせやすい辛口は嬉しいです。

雨宮氏はワイナリーの仕事の他、1970年代生まれのワイナリー経営者の集まり「アサンブラージュ」でも活躍しています。

http://www.elevage.jp/

 

 


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鶴屋さんの赤ワイン

2013-01-05 19:20:04 | ワイン四方山話

鶴屋醸造の前田さんがワインを持ってきてくれました。

現行の赤ワインがそろそろ品切れになり、新しい中身に変更になるそうです。

現在の赤ワインはマスカットベリーAですが、今後はメルローやツヴァイゲルトがブレンドされるかも、考慮中、という事。

メルローは、フランス・ボルドー原産の有名葡萄品種ですが、ツヴァイゲルト?

オーストリア原産の葡萄品種です。

日本では、主に北海道で栽培され、山梨では鶴屋醸造さんだけらしい。

北海道ワインのツヴァイゲルトは720mlで1870円、余市ワインは2100円。

そんな高いワインを一升瓶にブレンドして良いのでしょうか。

ちなみに鶴屋醸造さんの一升瓶赤ワインは1890円。

「自社畑の葡萄ですから」

前田さんはさらりと言われました。

是非実現してほしい。楽しみです。


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