山梨県勝沼町にある盛田甲州ワイナリー(ブランド名シャンモリ)が、国産ワインコンクール2012の甲州種部門で、金賞、銀賞、銅賞を取りました。
金賞 樽熟成2010 1260円
銀賞 柑橘香甲州 1500円
銅賞 樽熟成2011 1260円
金賞と銅賞は同じワインのヴィンテージ(年号)違いです。
盛田甲州ワイナリーは、親会社が愛知県の酒造メーカーで、ワインは全国に流れます。
山梨県内では、あまり売られていない(ワインの85%が県外出荷だそうです)ので、なじみの薄いワイナリーでした。
しかし、ワインのレベルは高く、金賞のワインの価格は1260円、金賞受賞ワインの中で、最安値です。
その金賞と銀賞のワインは、同じ甲州種が原料ですが、タイプの違うワインです。
金賞の樽熟成ワインは、甲州種のおとなしい性格のボディを厚くしようと、樽で熟成させ、樽の香りがあります。
樽熟成はむずがしく、樽香が強すぎると、甲州種の良さを消してしまうし、弱いと樽熟成の良さが伝わりません。
樽とワインの相性がマッチしたワインです。
一方、銀賞の柑橘香甲州は、メルシャンの甲州きいろ香の流れで、甲州種の持つ柑橘系の香りを最大まで引き出したワイン。
葡萄が完熟する、少し前のタイミングで収穫すると、香り高いワインになると言います。
そのタイミングが難しく、葡萄の栽培に熟知していないと、出来ないワインです。
では、どちらが美味しいかと聞かれると、どちらも美味しいと答えるしかありません。
タイプが違うので、お好みのワインをどうぞ。
どちらも、レベルの高いワインです。
(金賞の甲州樽熟成は、売切れになってしまいました。
ヴィンテージが違う銅賞の甲州樽熟成2011をどうぞ。)