山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

ワインツーリズム 山梨2011

2011-10-18 11:23:59 | ワイン四方山話

 11月5日、6日はワインツーリズム 山梨2011が開催されます。

ワインツーリズムは、山梨のワイナリーを5つのブロックに分けて、そのブロック内を1日中バスが周り、参加者はバス乗り放題、バスを駆使して、ワイナリーを廻る企画です。

どのワイナリーを見学するか、幾つのワイナリーを巡るかは、参加者の自由。参加者が自分で計画します。

2日間フリーパス券は2500円。

5つのブロック(塩山、勝沼、一宮、甲府、石和・御坂・八代)すべて有効です。各ワイナリーで試飲するので、もちろん車は不可、バスで自由に回ってください。

 参加ワイナリーは41社。対象地域のワイナリーのほとんどが参加します。ただ、5つのブロックに入っていない山梨北部のワイナリーには行けません。

その為、北杜市のミサワワイナリー、甲斐市の敷島醸造、サントリー、ベルフォーレのワインは、11/5の夜、甲府のカフェ(ピエス橘町、カフェモアラ、カフェ&バーローカル、シャトレーゼ・オリオン通り店)で飲めるイベントもあります。

多くのワイナリーを一気に見学できるチャンスです。ワイン好きな方はもちろん、観光に興味がある方にもお薦めです。

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五味葡萄酒の未来の社長、ご来店

2011-10-15 10:23:13 | ワイン四方山話

先日、甲州市塩山の五味葡萄酒の渡辺朋彦さんが来てくれました。

渡辺さんは、五味葡萄酒の社長の甥で、将来の五味葡萄酒の社長です。

現在33歳、畑も醸造も一生懸命です。将来は経営も。

渡辺さんは、私米山の後輩。中道町・豊富村組合立笛南(てきなん)中学校の10年後輩です。

中道町も豊富村も、市町村合併で無くなってしまいました。

旧中道町も豊富村も、ワイナリーは無いので、後輩がワイナリーの将来の社長というと、つい肩入れしてしまいます。

肩入れしなくても、五味葡萄酒は良いワイナリーです。

2010年の国産ワインコンクールで、カベルネ樽熟成が、大手ワイナリーに混じって、銀賞を受賞、一気に有名になりました。

今年の国産ワインコンクールでも、甲州樽発酵が銅賞、メルロー樽熟成が奨励賞を取っています。

欧州系赤葡萄品種で受賞できるのは、実力ある証しと思います。

五味葡萄酒のある甲州市塩山は、機山洋酒、奥野田葡萄酒、甲斐ワイナリー、塩山洋酒と、凄いワイナリーばかり。

私見では、塩山の5社が団結して、地域を盛り上げていけば、長野県の塩尻のワイナリーと同じくらいに地域として盛り上がるのでは、と感じています。

ワイナリーは今が一番忙しい時期ですね。夕方ご来店され、ちょっと話をしてすぐ帰られました。

「今年の葡萄はいいです。素晴らしいワインができますよ」と、短い時間ですが、熱く語っていった渡辺さん。

まじめで、いい男ですが、山梨市で一人暮らしの独身です。

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驚愕のコストパフォーマンス

2011-10-10 12:52:24 | ワイン四方山話

勝沼の麻屋醸造は、家族的経営のアットホームなワイナリー。

麻屋醸造の一升瓶ワインは、840円から3000円までのラインナップ。

え、840円?一升瓶ワインが?

外国の750mlのワインの価格ではありません。

大手ワイナリーの紙パックのワインでもありません。

1、8㍑の一升瓶ワインが840円なのです。

それも原料は、国産葡萄100%。

720mlワインでも、この価格はありません。

他の追随をまったく許さない、絶対的安さです。

葡萄1キロから、720ml1本のワインが出来ると言われています。

一升瓶ワインには、2、5キロの葡萄を使います。

葡萄の価格が1キロ250円とすると、一升瓶の原料葡萄の価格は625円です。

これは原価の話。

それに人件費、設備費、瓶代、流通費、広告費など諸々の経費が上乗せされるのですが、840円には、上乗せされていないようです。

そのワインの名前は「サンデーワイン」。

ネーミングやラベルデザインに関しては・・・。別にいいじゃあないですか。名前は関係ないです。

絶対的安さの凄いワインなのです。

いままで、白(辛口)と赤の2種類だったのですが、2011年秋、白ワインの甘口が新発売。

価格は900円(税込み)。

ん?840円では?

今までの白辛口と赤はそのまま840円、新発売の白ワインの甘口は900円です。

900円でも安すぎです。

麻屋醸造さんは、このワインは儲からない、と言っていました。

そう思います。

ちなみに、一升瓶3000円のワインは、甲州種の30年古酒です。

こちらも驚かせられる価格設定です。

30年の年月の価値が、価格に反映されていません。

麻屋醸造さんは、アットホームなワイナリーですが、ビックリさせるワイナリーでもあります。

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富士屋 社長ご来店

2011-10-05 12:06:12 | ワイン四方山話

先日、南アルプス市(旧白根町)のワイナリー、富士屋醸造の社長が来店されました。

社長は、70歳を超えていらっしゃいますが、大変元気です。

今年の葡萄は、秋になって涼しくなったため、大変良好との事。

葡萄は、昼夜の気温差が大きいほど、良いものができます。

今年の葡萄でできるワインは、来年、再来年に出回るもの。

来年、再来年には楽しみなワインが登場します。

富士屋さんは、葡萄を遅く収穫し、長く発酵させることが特徴です。

例えば、甲州種ワインは、他のワイナリーが9月中に収穫、醸造に入り、来年1月には発酵を終えますが、富士屋さんは、10月中旬に収穫、来年4月まで発酵させます。

このやり方は、昔ながらの醸造の型で、葡萄本来の力がワインに反映され、味わい深い、または豊かなワインに出来上がるという。

最近の醸造は、フリーラン果汁(葡萄の果汁を搾る時、機械で圧力を掛けないで、自然に落ちる果汁のこと)のみ使い、きれいなワインが出来上がるが、ワイナリーの特徴が無い、均一なワインが多いという。

洗練されたワインだが、甲州種ワインは、もっといろいろな味を持っているはずだ、と。

葡萄の樹も、ウイルス感染を防ぐウイルスフリーの苗なので、病害には強くなっているが、葡萄自体は弱くなっている。

昔の甲州種の樹で、優良なものを選抜していけば、ある程度病害には強いし、葡萄そのものに力がある。

富士屋さんでは、そういう葡萄を選んで、収穫しているとの事。

ワイン醸造を教えてきた立場から、社長の言葉には大変重みがありました。

 

 

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