山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

長居は禁物。機山ワイン。

2015-05-28 12:26:05 | ワイナリー訪問記

70社ある山梨のワイナリーで、長居は禁物、と言わざる得ないワイナリーがあります。

甲州市塩山の機山洋酒工業です。

ワイナリーの3代目社長の土屋幸三氏と奥様の由香里さんは、国税局醸造試験場で出会ったので、どちらもワインのスペシャリスト。

ワインの種類は、レギュラーの白(甲州)赤(ブラッククイーン)と、セレクションの白(シャルドネ)赤(メルロー、カベルネソービニヨンのブレンド)、リザーブ(セレクションのセカンド)の赤の5種類なので、多くはありません。

ワイン作りのモットーは、「自分達が飲むために買いたいワイン」。

例えば、シャルドネなら、世界のシャルドネと比べて、この価格と品質なら、買っても良い、という点を追求するそうです。

フランスのシャルドネ、カルフォルニア、オーストラリア、チリなど、酒屋には世界中のシャルドネのワインがありますが、1800円なら日本のシャルドネもいいねえ、という事。日本のシャルドネが3000円では、キザンさんでは作らないでしょう。

味も妥協しません。2000円のフランスのシャルドネに負けるなら、キザンさんは明日、シャルドネの樹を切ってしまうでしょう。

キザンさんのシャルドネは1830円です。レギュラーワインは1357円です。価格の上限を決めて、その中で、質の向上を追求し続けます。

飲んでいて、心地よいワインです。

ところで、どうして長居は禁物なのか。

この2人、休みなく、働いています。

以前は週1度休もうか、と考えたそうですが、ワイナリーが自宅と同じ敷地にあるので、休みを設定しても、訪問客が来れば対応するし、電話番号も自宅と同じだから、電話があれば出るし、それなら休み無しで行こうか、ということになったそうです。

そんな2人の時間を1時間も拘束したら、目覚めが良くないでしょう。

土屋夫妻は穏やかな2人なので、居心地が大変良いのですが、訪問されたら、最長20分でお願いします。

最後に、キザンさんには、シャンパンと同じ製法のスパークリングワインがあります。

日本唯一の甲州種のブランデーもあります。グラッパもあります。

凄いワイナリーです。

 

 

 


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ワイナリー最高齢社長 八代醸造

2015-05-26 10:48:21 | ワイナリー訪問記

先日、八代醸造にワインを買いにいくと、葡萄畑に篠原社長がいらっしゃいました。

生食用のシャインマスカットの手入れをされていました。

92歳です。

未確認ですが、山梨のワイナリーでは最高齢と思います。

「名ばかりの社長で・・・」と仰っていましたが、大変元気です。

山梨で国体が開催された頃の創業なので、30年以上経ちました。

社長は60歳頃、ワイナリーを立ち上げたということですね。

凄いですね。

春に行われた、笛吹市のワイナリー限定のワインツーリズムも、なかなかの盛況だったということ。

 

 


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TDKばら園

2015-05-24 12:43:56 | 八代様作品

山梨では有名の甲府、愛宕山のTDK跡地のバラ園。

上記写真は、八代様作品の裏の1枚写真。

上記が今回の作品。今回は3枚写真の立体です。

作品の側面に、八代様のコメントが入っています。


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まるき葡萄酒 一升瓶ワイン 新発売

2015-05-21 16:26:28 | 新商品インプレッション

勝沼の老舗ワイナリー、まるき葡萄酒から、一升瓶ワインが新発売。

「和ごころ」の白と赤。

白は甲州種主体のやや辛口、赤はマスカットベリーA主体のライトボディ(軽い渋さ)。

どちらも国産ブドウ100%です。

ラベルが、葡萄畑の写真。

一升瓶のワインの中では、秀逸なデザインと思います。

どちらも3024円(税込)です。

 


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大久保酒造店 富士川町

2015-05-19 10:42:21 | ワイナリー訪問記

山梨には10社の日本酒蔵元があります。

そのうち、2社は1人で経営されています。その1社、山梨の西に位置する富士川町の大久保酒造は、天保2年(1831年)創業の8代目社長大久保一春氏が一人で切り盛りする蔵元。

ブランド名は「梅が枝」(うめがえ)と、一春氏が立ち上げた「若富士」。

広い敷地内には、古い蔵が幾つもあり、最近改修を終え、統一された屋根瓦が目を引きます。

最近の日本酒は、淡麗辛口が主流ですが、ここの日本酒は重い味わい。お燗にして飲むのを主観として造られています。

敷地内には南アルプスの伏流水が流れ、水の豊かなところですが、土壌の相性で酒造好適米が出来ないのが残念。

広い庭園には池もあります。

生産量が少ないため、一般にはほとんど流通していませんが、富士川町より南の県内では、比較的売られています。

身延山詣というPBの酒もあるので、身延山周辺ではよく目にします。

蔵の内部は非公表だったので、写真を掲載できないのが残念ですが、二重の屋根で、真夏でも20度をキープ、太い梁、土の壁、一部レンガの壁、暗い蔵内に並ぶタンクは見事なものでした。

使われていない蔵もあり、何かに利用できないかと、邪なことを考えてしまいました。

大久保社長の熱い情熱に、益々繁盛です。

 


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