山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

奥野田ワインの中村社長夫妻登場

2012-07-19 15:14:17 | ワイナリー訪問記

奥野田ワインの中村社長夫妻が、ワインを持ってきてくれました。

夏の忙しい時期なので、通常の業務を終えてから、配達に来てくれました。時間は夜7時半ごろでした。本当にご苦労様です。

奥野田ワインさんは、いつも夫婦で来られます。社長がワインの説明をしてくれて、奥様が会計を管理されます。

奥野田ワインのパンフレットに載っていない新しいワインがあります。

「チェラソーロ」

イタリア語で、さくらんぼの意味。

濃いピンクが特徴。

チェラソーノと名前が決まるまでは、「サマーロゼ」と仮称していたとの事。

メルロー、シャルドネ、カベルネ・ソービニヨンに若干の甲州種とミルズの5種類のブレンド。

ミルズという品種は珍しく、山梨県内では奥野田ワインとルミエールしか栽培していないとの事。

ビールのように、キンキンに冷やすと、さらに美味しいとの事です。

中村社長夫妻と同じように、華やかなワインです。


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甲州シュール・リー

2012-07-16 15:12:48 | ワイン四方山話

 この時期、ワイナリー各社から発売されるワインがあります。その名は、「甲州シュール・リー」。白の辛口ワインです。

 毎年、秋に収穫される葡萄を使って、ワイナリーは醸造に入ります。

 そして、すぐに発売されるのは新酒(ヌーボー)です。白ワインの甲州種と、赤ワインのマスカットベリーA種は、11月3日が解禁日(発売日)になっています。

 その他のワインの発売日は、各ワイナリーの自由ですが、甲州種のシュール・リー製法のワインだけは、貯蔵期間が5ヶ月以上と規定されているので、発売日は決まっていませんが、大体この時期に発売されます。

 山梨で、昔から生食用の葡萄として圧倒的に栽培されてきた甲州種は、今でこそ色々な葡萄が出てきたため、食べる葡萄として少なくなっていますが、白ワインの原料としては最も多く使われている葡萄です。約80社ある山梨のワイナリーのほとんどが、甲州種の白ワインを作っています。

 甲州種ワインの特徴は繊細な味わいですが、外国の白ワインと比較すると、薄い印象になります。そこで各ワイナリーは様々な工夫をします。

 工夫の一つに「シュール・リー」製法があります。この製法の説明は、詳しくないので省きますが、シュール・リー製法のワインは、しっかりした味わいの極辛口です。ただシュール・リーのワインを発売するのは、全ワイナリーの半数以下です。

 多くのワイナリーがシュール・リーで醸造しない理由のひとつは、手間隙かかること。山梨のワイナリーは家族経営が多いので、幾つものワインを醸造するのは困難です。

 よって甲州シュール・リーのワインを作るのは、比較的大きなワイナリーです。同じ葡萄、同じ製法でも、出来るワインは違います。キリッと冷やした辛口の甲州種ワインはいかがですか。


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大泉葡萄酒の新社長

2012-07-10 13:52:49 | ワイン四方山話

勝沼の大泉葡萄酒は、地味なワイナリーですが、地元では一目置かれる老舗ワイナリー。

明治初期、勝沼町がフランスへ留学させた2人の青年、土屋龍憲と高野正誠の、土屋氏の流れをくむワイナリーだからです。

大泉葡萄酒のブランド名は「勝沼の地ざけ」。

勝沼で「酒」と言えば、ワインの事。

そのプライドをもって付けられたブランド名は、広く支持されています。

一升瓶に強いワイナリーで、出荷量の半分が一升瓶ワイン。

その老舗ワイナリーで今年から社長になられた河村さん。

山梨大学の発酵出身で、48歳。

地味な方ですが、醸造のプロフェッショナルで、今の大泉葡萄酒の品質の高さは、河村社長の貢献度が大きいと、我々は思っています。

その河村社長のブログが大変おもしろい。

よかったら、見てください。

http://blogs.yahoo.co.jp/ohizumi_wine


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ニュー山梨ワインのあじろんを飲みました

2012-07-07 19:33:06 | ワイン四方山話

 

ニュー山梨ワイン醸造はJAふえふき直営のワイナリーです。


原料のあじろんは山梨では昔から栽培されていましたが、

熟すと梗から実がはずれやすく、出荷に向かないため

一時期は幻のぶどうと言われる程、栽培量が減ってしまったぶどうです。


しかし、収穫してすぐワインにすれば問題ないため、ワイン用に

契約栽培されたぶどうのみ使った限定品のようです。


開栓するとあじろんらしい強い果実の香りが広がります、

香りからは上手に造られたワインという印象をうけます。


ただ飲み口はかなりライト、ラベルには5段階で一番甘口の表示ですが、

酸味もしっかりあり、感じではやや甘口のすごく飲みやすいワインです。


また、ラベルの真ん中に「懐古的わいん」の文字、

うまく説明できませんが、この表現がぴったりの味なんです。


食事と一緒に飲むとすこし甘すぎると感じました。

飲んだワインは2009年のものでアルコールは10%、

2010年のワインはアルコール8%で2009年より甘いそうです。

食前酒や食後酒には良いと思いました。


機会があればぜひ飲んでみて下さい。







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