普段売っていないワインに、お客様の注文が入り、納品されたワインはこちら。
マルスワイン(本坊酒造、笛吹市)の穂坂マスカットベーリーAです。
昔から発売されているワインで、以前は当店も販売していました。
ですが、山梨はワイナリーが80社、マスカットベーリーA種のワインもたくさんあるので、いつの間にか棚落ちしてしまいました。
マスカットベーリーA種にしては、色の濃いワインです。
それは、コールドマセレーションという製法にあります。
葡萄をすぐに発酵させないで、低温で数日間タンク内で保管します。
その間に、葡萄の色素がより多くでるため、通常の醸造ワインより、色の濃いワインになります。
720mlで、1628円。
そんなに高くなく、一工夫しているマスカットベーリーAのワインです。
次は、誤発注したワイン。
盛田甲州ワイナリー(勝沼町、ブランド名シャンモリ)の樽熟成マスカットベーリーAです。
本当は、同じシャンモリワインの穂坂町産マスカットベーリーAが欲しかったのですが、間違えました。
こちらは、マスカットベーリーAを樽熟成しています。
樽で熟成することにより、味わいを深くします。
720ml、1870円。
間違えて、初めて知ったワインです。
コスパも良いし、売らせていただきます。
もちろん、穂坂町産マスカットベーリーAも、発注し直します。
盛田甲州ワイナリーは、愛知県の酒造会社です。
清酒「ねのひ」の会社ですね。
県外資本なので、山梨県民への知名度は高くないのですが、質の高いワインをつくるワイナリーです。
そして、価格が抑えられているのが嬉しいです。
マルスワインとシャンモリワインの2つのワインに共通するのは、マスカットベイリAへの工夫です。
日本在来品種のマスカットベイリAは、外国ワインに飲み慣れた方には、薄く感じられる場合があります。
それを補うため、各ワイナリーが工夫します。
どちらもその工夫は成功していると思います。
マスカットベーリーAは、日本のワイン品種として、国際ぶどう・ワイン機構(OIV)に登録されています。
OIVに登録されている日本の葡萄品種は、甲州種とマスカットベーリーAだけです。
マスカットベーリーAのワインを見かけたら、ぜひ手に取って、ワイナリーの工夫を見てください。