輸出が年間3万本に達した甲州種ワイン。
KOJ(甲州種ワイン輸出プロジェクト）に加盟する12社のうち、ただいま（2016年3月）輸出規格ワインを日本で市販しているのは2社。
原茂（ハラモ）ワインと蒼龍葡萄酒（どちらも勝沼町）です。
他のワイナリーでは、丸藤葡萄酒、くらむぼんわいん、ルミエールが品切れ。中央葡萄酒、勝沼醸造は一般販売していません。
写真は蒼龍葡萄酒の輸出用ワイン。
EC向けワインは、750ml瓶、スクリューキャップ、アルコール度数などが決められています。
蒼龍葡萄酒も在庫が少なく、公式HPには掲載されていません。
価格が2000円強なので、ちょっと高めです。
昨年、少しだけ販売し、好評だった、麻屋葡萄酒（勝沼）の甲州シュールリーの一升瓶が再販です。
白ワインの甲州種の極辛口です。
シュール・リーの一升瓶は、まだ麻屋葡萄酒しか作っていないので、独占状態です。
2015年のアジロンロゼがまだワイナリーにあるということで、こちらも再販します。
ロゼの甘口です。
山梨の焼酎は、笹一酒造（大月市）と武の井酒造（北杜市）の2社が製造していますが、この2社は日本酒がメインの蔵元。
焼酎は、副業的（と思っています）。
しかし、武の井酒造に、自慢できる米焼酎がありました。
「7年熟成米焼酎」です。
写真のサイズが違うため判りづらいですが、左が720ml2223円、右が1800ml2900円（税込）です。
価格設定が間違っているのでしょうか。
大分一升瓶がお得です。
梨北米の米焼酎で、ホワイトオーク樽で7年熟成させます。
そして蒸留機が戦前から使われている武の井酒造の至宝です。
使う度に直しながら、調整しながら丁寧に使っています。
昔の蒸留機を丁寧に使うメーカーの蒸留酒には良いお酒が多いです。
山梨で自慢できる米焼酎です。
平成28年3月13日の、地元山梨日日新聞の1面に、2014年度の甲州種ワインの輸出が、3万本を超えた、と報じています。
この3万本という数字は、甲州種輸出プロジェクト（KOJ）に加盟しているワイナリー12社の数字なので、未加盟のワイナリー輸出分は含まれていません。
KOJの初輸出は、2010年度の1992本なので、5年で16倍との事。
輸出先は、EUが3割弱、その他が、香港、台湾、豪州、インドナシアなど。
2010年から2012年の3年間は、すべてEUのみに輸出。
2013年から、EU以外にも輸出され、一気に輸出が増えました。
EU向けも、5年間で、4倍強です。
実績の向上は、多額の補助金が出てはいるが、毎年のロンドンでのプロモーションや、その他の国、地域での活動が、数字に表れています。
加盟ワイナリーも、相当な活動、出費を続けています。
KOJが始まる前後、私は成功は難しいと思っていた多くの人々の一人でした。
ワインは、明治維新以後、殖産興業の一環として、欧州を真似たものです。
150年経った今でも、欧州や他のワイン生産国に追い付いているとは思っていません。
ワイン関係者もそう思っているでしょう。
しかし、日本食ブームや円高、日本への信頼など、小さなきっかけに、関係者が情熱を注いだことが、成功へつながりました。
白ワインの甲州種の他に、赤ワインのマスカットベリーA種も、国際ワイン・ぶどう機構（OIV)に品種登録をして、輸出出来るようになりました。
日本のウイスキーが世界を席巻しているように、ワインも続いたら凄いですね。
ウイスキーも明治以降、スコッチの真似をしたもの。
スタートは一緒でしたから。
昨年末から品切れしていた、機山洋酒（甲州市塩山）のキザンワイン白マグナムボトルが入荷しました。
750mlは2014年ビンテージですが、マグナムは2015年ビンテージです。
ラベルには2015年とは掲載されていません。
約4カ月の貯蔵を経ての発売です。
750mlの甲州種は、機山洋酒様の自社葡萄園のものですが、マグナムの甲州種は契約農家の甲州種です。
造りは同じです。
よろしくお願い申し上げます。
