山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

これは一升瓶ワインです。

2012-05-31 12:49:06 | 新商品インプレッション

一升瓶ワインに、洗練されたラベルはあまり見かけませんが、これは日本酒と間違えそうです。

平成24年5月新発売の、麻屋葡萄酒(山梨県勝沼町)の「甲陽酔仙」という一升瓶ワインです。

岩手に酔仙という日本酒があるので、間違えないように「甲陽」とラベル左上に入っています。

ほぼ日本酒のラベルです。

ただし、このワイン、一升瓶ワインで最も高い3200円売り。

中身は、白は一升瓶初の甲州種のシュールリー製法のワイン、辛口。

赤は、甲斐ノワール(カベルネソービニヨンとブラッククイーンの改良品種)とマスカットベリーAのブレンドを樽熟成したもの。

白ワインのシュールリー製法の甲州種も、樽熟成させた赤ワインも、一升瓶ワインとしては初です。

一升瓶ワインのレベルを超えています。

ラベルも中身も、ちょっとびっくりのワインです。

一升瓶ワインを真剣に考える麻屋葡萄酒だからできるワインでしょう。


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ニュー山梨ワイン醸造 御坂ワインの長沼さんです。

2012-05-23 14:16:07 | ワイン四方山話

ニュー山梨ワイン醸造をご存知でしょうか。

知っている方は、かなりのワイン通、または御坂町にお住まいの方でしょう。

JAふえふき直営のワイナリーです。

昔ふうに言うと、「みさか農協のワイナリー」です。

JAふえふきは、山梨県の旧東八代郡のいくつかの農協が合併して誕生しました。

合併以前は、御坂(みさか)農協でした。

農協のワイナリーなので、基本的には組合員のためのワインを作っています。

組合員の方々が葡萄を栽培して、ワインにして返す、というのが基本。

この方式は、山梨市の八幡洋酒もそうですね。以前は、御坂町の隣の一宮町にもありました(農協からアサヒビールになり、現在は勝沼醸造が所有)。

農協のワイナリーなので、正直、ワインには期待していませんでした。

ワイナリーの名称も、勝沼の山梨ワイン醸造と紛らわしい。

しかし、百聞は一見にしかず。

このワインがうまい。農協のワインがうまい。感動です。

このブログで以前紹介させていただいた同ワイナリーの網野さんと、今回登場していただく長沼さんが中心に作っています。

長沼さんは、卒業後からのキャリアで10数年、網野さんはもう少しキャリアが長い。どちらの方もベテランです。

このワイナリーの長所は、醸造に専念できること。葡萄は組合員が作ってくれます。

持ちこまれる葡萄を熟知しているので、醸造に専念して、より美味しいワインを目指すのみ。

価格が抑えられているのも嬉しい。一升瓶はかなりお得です。

写真の長沼さん、写真では判りづらいですが、良い人です(文面ではもっと判りづらい)。

在学中、農協で出荷のバイトをしていて、そこでスカウトされたそうです。

これからも期待しています。

 


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八代ワイン(八代醸造)の後継者

2012-05-14 11:05:36 | ワイナリー訪問記

いつものように八代醸造にワインを持ちにいくと、篠原社長やいつもの事務の女性は不在で、はじめて会う男性の方が応対してくれました。

この方、篠原社長の義理の息子さんの小林哲郎さん。山梨中央銀行を定年退職して、奥さんの実家のワイナリーに入られました。

退職後、山梨大学で醸造を学び、山梨大学認定のワイン科学士として、ワイナリーの後継者に。

元銀行マンなので、一見真面目な堅い感じですが、話しをすると面白い方です。

「大学では大変でした。ワインを造るより、飲む方が好き」という話は、半分本音、半分社交辞令という感じでしたが、八代醸造は大きく変わっていくだろうと思いました。

東京農業大学出身の新しいスタッフも加わっていました。

白ワインの甲州路、赤のシャトーモンターニュが看板ワインですが、ブランドの再構築を考慮中との事でした。

楽しみです。


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