私は占いする時によく使う言葉に貧乏神(悪霊も含める)がついているといいます。「貧乏人とは少ししか持たない者のことではなく、たくさん欲しがる者のことである。」
(スウェーデンの諺)
人間どうしても欲にかられて、手に入れれば入れるほど欲しくなるものです。銀行から出向して来た重役の上司が、私がやっと買ったフランス製の万年筆をいいね!と毎日言われてこれと交換してくれと安価なものと交換されてしまった。有名な金持ちの家柄なのに人の物を欲しがる癖は止まらなかった。物質的に豊かになっても精神的に貧しければ人間として貧乏の人と思います。足るを知る人間になりましょう。
今日は「手放す幸せ」について話したいと思います。般若心経に「度一切苦厄(どいっさいくやく)」という言葉があります。度は動詞で、「悟りの世界に渡す」という意味です。ゆえに、度一切苦厄とは『すべての苦しみや行き詰まりを、悟りの(心やすらかな)岸に渡した』という意味です。何故か、一切の苦や厄を消し去って無くしたと言わないのでしょうか。苦(四苦八苦)や厄(行き詰まりの意味)は消し去ることはできないので、悟りの岸に渡してしまったというのです。すごく、意味深い言葉だと思いました。苦しみ悩みの心を消すのでなく、悟りのある仏様に渡してしまえば楽になるということでしょうか。一人で悩んでいないで、どんどん渡してしまえばいいのです。それが、「幸せ」になるということです。幸せの語源を調べると、不思議な事が分かりました。「幸」は手かせの象形文字から来ているのです。手錠をかけられて束縛されている象形文字なのです。幸せとは、とらわれている執着のような意味から、解放され手放すことで幸せを得ると解釈されたようです。『度一切苦厄』『幸』のキーワードは「手放す幸せ」と私は思いました。皆様の日常の消し去る事ができない、苦しみや行き詰まりにどうしよう!お先真っ暗だ!と落ち込む時もあると思います。その心を一度空っぽに解放してみましょう!楽になっていい結果救いの手立てがやって来るものです。皆様の導きの気づきになればありがたく思います。
一羽の美しい小鳥が二羽のカラスの足に捕まられている所を助けてからか、鳥の声に反応しています。体の廻りに鳥が寄ってくるからです。
「ナイチンゲールよ!
君は、確かにそこにいる。
まさに、今日この日、野鳩がすっかりくつろいで歌っているのが、聞こえてくる。その歌声は、岩に染み渡り、そよ風も軽やかに吹いていくる。野鳩は歌いつづけ、さえずる。そのさえずりには幾分か求愛の甘い響きが秘めやかに入り交じっている。そっと歌い始めたのだが、いつまでもその歌声は鳴り止まない。 まるで、敬虔(けいけん)な讃美歌のように心に染み入るその歌声。そう、この歌は僕のために歌われているのだ。」(ウィリアム・ワーズワース)
最近この詩の意味が理解して来たので紹介しました。
自然(神)の語りかける「秘密の言葉」に耳を澄ましてみる。
自然の声が聴こえるのです。自然はいつもあなたの為に歌を用意してくれているのです。
聖フランシスコが大好きです。彼は鳥や動物や自然と会話したといいます。日本の僧侶良寛もそうでした。
ワーズワースもフランシスコも良寛も宮沢賢治も自然と会話していたのです。秘密の言葉を。そして、私もそうなろうとしている。
鎌倉幕府の初代将軍、源頼朝(弟・義経)の妻に北条政子がいます。
頼朝51歳で亡くなった時に髪をおろし、尼さんになりました。
彼女が法然(ほうねん)に浄土宗の教えを分かりやすく説いていただいたものが「浄土宗略抄」です。
北条政子は祈れば、病気や命が永らえるのか聞いたのかも知れません。その返事のようなものがあります。
『加持祈祷(かじきとう)など、祈ることによって病気が治り、生きる人の生命が延びることがあるならば、この世で病気をしたり、死んだりする人は、誰一人としていないはずです。祈ることによって救われるのは、一人ひとりの心です。』
(法然)
仏教には「体の病気を治す」という教えはありません。
ただし、「心を元気」にする教えは数多くあります。
心を元気にすれば『生きる力』になるというのが仏教の教えと彼女に説いたのだと思います。
祈ることで心が元気に
なるのは言葉だと思っています。
言葉を念じて祈っていれば必ず返ってきます。皆様の心が込もった言葉に毎日勇気を頂いています。私も救われています。ありがとうございます。
ラジオで女医さんが、話していた症状にHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)がある。繊細で、敏感で、生きづらい気持ちを抱えている人が増えていると言われています。それは、罪でも、病気でもなく、HSPの可能性があります。と述べていました。日本人に多く、5人に1人がHSPとのこと。
繊細で、真面目で、引っ込み思案、神経質、打たれ弱い、感受性が強い、人とのコミュニケーションが苦手などの特性がある人。
1.自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づくほうだ。
2.他人の気分に左右される。
3.痛みにとても敏感である。
4.カフェインに敏感に反応する。
5.明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい。
6.豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい。
7.騒音に悩まされやすい。
8.美術や音楽に深く心が動かされる。
9.とても良心的である。
10.すぐにビックリする。
半分以上「はい」と答えた人はHSPという。
HSPとは「生まれもった心」のこと。繊細で人の気持ちや、周囲の空気に非情に敏感な性格のことを言います。
対処法は、自分はHSP
だと認めることで、気持ちが楽になるといいます。自分の性格だからと肯定していればいいのです。繊細な性格の人は悩みが多いのです。周りも理解してあげないと。皆様の今日の気づきになれば。