「知恩報恩(ちおんほうおん)」昔の人は生命は恩によるもの。
衆生(生きているすべてのもの)や親により積もり積もって今日に至ったものなので恩を知り、それに報いることは人の本分であるという意味の言葉です。
この気持ちが神仏に向けられた時、宗教心となります。
宗教心とは感謝と相手を大切にすることです。
特に日本人の宗教心を表現したと言われている歌があります。
「なにごとおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」
(西行法師)
ここにどのような神がいらっしゃるのかは存じ上げないが、身にしみるようなありがたさがこみ上げてきて、思わず涙がこぼれてしまった。松尾芭蕉が尊敬した西行法師が伊勢神宮に参詣した際に詠んだとされる歌です。
今年は教会、神社仏閣参拝も自粛ムードですから家にて祈願しましょう。