古典の「落窪物語」「源氏物語」などの中に、「すいたる若き女たちは舟の上さへはづかしう心化粧せらる」
などと「心化粧」という言葉が出てきます。
心化粧とは相手に好感を与えるために心の用意をすることです。
また、空海は「心の栄養」という言葉を残しています。
「心の眼が清らかであれば、見るもの聞くものすべてが宝で心の栄養となる。」と述べています。
「心の眼が清らか」とは通信簿のような相対評価ではなく、絶対評価でものごとを考えることです。
他より美味しい、他より綺麗ではなく、これは美味しい、これは綺麗と他と比較せずにものごとを考えることと説いています。
つい誰かと比べてしまいがち、自戒の言葉として心に刻みたい言葉です。