生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

戒老録

2016-07-25 05:09:38 | 日々の暮らし
私はいま、曽野綾子(85歳作家)の戒老録(かいろうろく)を読み始めています。

私は学生時代旦那の三浦主門の英米文学のゼミ(15名)を受けていました。

曽野綾子さんや遠藤周作さんの話を聞けるかと思って専攻したのですが、

あてがはずれて、厳しい宿題と質問攻めにあう苦労した1年でした。(答案用紙の返却の時、点数を読み上げて返す嫌な性格でした。私は頑張っていつも90点以上でしたよ)

まあ、そんな訳で美人作家の曽野綾子さんを身近に感じていたので、晩年へのアドバイスになると思い

聖書や法華経や古典の徒然草のような教えと思い購入しました。

「ひとりで遊ぶ癖をつけること」の章。

年をとると、友人も減っていく。

体が悪くなって共に遊べる人も減っていく。

見知らね町を一人で見に行くような孤独に強い人間になっていなくてはならない…。


「草木の世話」の章。

草木の世話ばかりしていると早くボケる。
草木は黙って育つか、枯れるので、本質的に厳しい精神的な働きを必要としない。

人間の心を把握することのほうが難しさは比べものにならない…。


なかなか面白いので、自分の為に読みます。

皆様にはまだまだ先のことですから興味ないでしょうね。

さて、始めて私のブログに来た方が、感銘したとコメント残してくれる方や、

通りすがりの者ですが、そんなこと言ったって突然事故にあったらそんな事いえますか?

とコメントして行く方がいます。

前から読んで頂いている方なら分かっていると思いますが。

人は大きな自然災害や不慮の事故に出会うと、なすところなくうろたえてしまいます。

そんな時、どうしたらいいでしょうか。

代表的な言葉として
良寛の言葉があります。

『災難にあう時節には災難にあうのがよいのです。

死ぬ時節には死ぬのがいいのです。

これはつまり、災難を避ける最もよい方法なのです』

良寛が新潟の大地震にあって、死者1443名、全壊家屋9808軒、焼失家屋1204軒という大惨事にあい、かろうじて生き延びた時の言葉です。

じたばたしないで、死ぬ時は安じて死ねばいい。
常日頃からそういう覚悟を持って生きるそれこそが万全の対策となり、生き延びることにつながる。

何事も受容(受け入れる)の精神が必要と説いています。

今日の佳き日に


合掌






コメント
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