生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

人の心の十戒

2016-05-24 05:39:22 | 日々の暮らし
今日は休みです。
今朝はよく夢を見ました。
人を助けたり、身代わりになったり。

身代わり地蔵の夢でした。

皆様も危機一髪で助かった経験ある人は、身代わりになってくれた仏様やご先祖様がいたことに感謝してくださいね。

さて今日は

「人の心の十戒」

について話してみたいと思います。

昔中国のちぎという
天台宗を開いたお坊さんが説いた話です。

人の心は仏になったり、鬼になったり、いつも揺れ動くもの。

これを四つの

「悟りの世界」と

六つの

「迷いの世界」に

分けています。

両手を広げて手のひらを上にしてください。

左手の小指を1番にして、5番の親指へ。

続いて、右手の小指を6番にして、10番の親指へと行きます。

各番号に名前をつけています。

左手の小指の1番から

1.地獄界
何でも悪いことはすべて人の責任にして、その人を責めて憎む人。

2.餓鬼界(がきかい)
いくらあっても欲しいという欲求不満のかたまりの人。

3.畜生界
強いもの勝ちの思いやりなどカケラもない人。

4.修羅界(しゅらかい)
戦争好きな人。
他人に負けまいと肩肘はる人。

5.人間界
人間さまの苦しみや悩みの多い世界。

6.天上界(右手の小指)
やることなすことうまくいって、他人の不幸など眼中にない有頂天の人。

これらを
「六道に迷う」
といいます。

次に右手の薬指7番からは悟りの世界に入ります。

7.声聞界(しょうもんかい)
釈迦(仏)の説法の声を聞いて、この世の道理を悟ることができる人(傾聴できる人)。

8.縁覚界(えんがくかい)
「桐一葉おちて天下の秋を知る」

(豊臣家の滅亡を予見した家老片桐且元の言葉)

自然界の動きをみて、この世は縁によって生まれ、縁によって滅びるものと悟る人。
これを羅漢(らかん)という。

9.菩薩界
大衆の苦しみや悩みを救い、悟りの世界に引き入れる努力をする人。
こういう人を菩薩といい、こういう行いを
菩薩行という。

10.如来界(最後の右手の親指)
すべての執着がなくなり、永遠の宇宙の同じ心となる。
仏さまの世界に入ったといえる人。

人の心は、この十戒を
絶えず出入りしている。
こういう人を

「凡人(ぼんじん)」という。

迷いの世界にいる左手である凡人は、

悟りの世界に住む右手の仏さまに近づくためにいつも心がけるために手を合わせるのである。

これを合掌という。

有り難い説法だと思います。


『右ほとけ

左はわれと

合わす手の

中ぞゆかしき

南無大師(空海)』


今日の佳き日に


合掌
コメント
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