カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:ラウンジカフェ1LDK

2008年08月17日 | 隣人(カレー)
藤沢駅周辺を5分程度歩き、カレーを発見!

地下にあるラウンジのランチタイムだ。


私がカレーを注文して待っていると、
ドタドタと口うるさそうなオバチャン3人組が入ってきた。

メニューを見ながら、
「カレーがあるよ」といいながら、次の瞬間に「パスタ」を注文している。そんな海千山千の猛者である空気を私は感じ取った。


さてテーブルの下には、バッグなどの荷物を置く籠が足元にあり、オバチャンは、
「おねえさん、この籠いいよ、大丈夫だよ」と言っている。

一瞬とても「籠をもっと他の人につかってあげて」なんていう優しい気持ちっぽく聞こえるが、他のテーブルにも籠は置いてあるし、あんなわりとデカイもの移動も大変、このオバチャンから、その実「この籠邪魔だからどっか持ってって」という気持ちをひしひしと感じたのは私だけだろうか?


★牛すじカレーランチ 945円

於:王ろじ

2008年08月16日 | 隣人(カレー)
ナ”イス”な人々


イス?チェアー?
椅子という漢字はあるけど、日本に椅子文化はない。なんといっても畳だったんだから。

しかし、今日本には確実にこの西洋文化の旗手と言ってもいい「イス」を愛する人々が増えている。

そんな人達の先進的な取組みが「椅子塾」だ。
「椅子を作る塾」、そんな椅子塾の第10回記念展に行ってみた。

展示場では、同時に講演も行われていて、

センプレデザイン 田村昌紀氏
こいずみ道具店 小泉誠氏
ワイス・ワイス 佐藤岳利氏

のパネルディスカッションもあった。
本日のテーマが「販売」ということもあり、皆さんデザイナーという立場から、顧客とのコミュニケーションや経営といった、「デザインを活かし、世界を変えていく」という目的にとってために必要なことをバランスよく考えるセンスが際立っていたと思う。

会場に並べられた300以上の椅子たちは、それぞれに個性があり、いろいろと座ってみれば座ってみるほど、自分にとってどの椅子がいいのかわからなくなってしまった。
でも、講演中に井上塾長が触れられていた「椅子ほどパーソナルな家具はない。これほど体に長時間密着している家具はないのである」という言葉に、改めて「そうだなー」と思ってしまった。ベッドを除いて、たしかにあんなに体に接している家具はない。
だからこそ、この椅子を作り続ける人達がいるのかもしれない。
このナ”イス”な人々が。


★カツ丼 950円

於:華々美人

2008年08月16日 | 隣人(カレー)
ここ華々美人は、カレーの店というよりは「マンゴーカキ氷」が一番商品のデザート専門のお店である。しかし、そこにカレーがあった。メニューは「ラージャカレー」というが、要するにキーマカレーである。
それにしても今年はキーマカレー(挽き肉のカレー)が多い。某雑誌等で、「今年はキーマカレーが流行?」なんてことを言っていたことも多少影響しているだろう。
そしてそこに、ここ華々美人のアイデンティティを加えようとした試みが、カレーの上にのせられたマンゴーの欠片だろう。

昔給食の酢豚にパイナップルが入っていたのを自分をはじめおおよその小学生は嫌いだったし、「そもそもなんで入っているのか?全然料理と合ってない」という意見とも文句とも言える声が多勢を占めていた。

なんだかそんな声が私の耳の奥で久しぶりに聞こえたような取り合わせだった。
もちろんマンゴーとカレーの相性は悪くなく、マンゴーチャツネは取り合わせとして存在するし、マンゴーのピューレをカレーに混ぜれば自然な甘みが出てくる。しかし、マンゴーの欠片がそのままのっかっているのはいかがなものか。

しかもこののっかっているマンゴー、実は凍るくらいに冷えていた。
これがそのまま食べるととてもうまい!私は必死にマンゴーが温まらないうちに、カレーがつかないようにして速攻で食べきった。


さて、店内には家族連れがいて、私のようにカレーではなく、きちんとマンゴーののったカキ氷を食べている。あのマンゴーは熱いカレーでなく冷たいカキ氷のほうが似合います。

その後は青山の路地を少し歩いた。
たまたまお盆の休日を久しぶりにカメラを提げて街を歩いたせいだろうか、周りを観察しながら歩く。外人も多かったけど、親子連れが多かった。夏はなんだか親子が一緒に遊んだり、薄い服の上から抱きしめたり、とっても親子のスキンシップが弾む季節のような気がした。

★ラージャカレー600円

於:心

2008年08月14日 | 隣人(カレー)
「限定」という言葉に負けて、入店。
スープカレーの心が作る「キーマカレー」を注文してみた。

さすがにスープカレーより手間がかからない、早い!だから700円かと思いきや、味も700円以下だったような気がする。
赤い色のソースで、スパイスがイマイチなのでミートソースか麻婆豆腐の豆腐の入っていない挽き肉ソースかわからない状態になっていた。

スープカレーの心もキーマカレーを出すくらいだから大変なんだななんてことを考えながら家路を急いでいたら、変な光景を目にした。

「おばあちゃんが車上荒らしをしている!」と最初思った。
だって、サティの前の路上で、いい歳をしたおばあちゃんが、停車しているスポーツカーのようなセダン、ホイールが金色の車種のドアをガチャガチャしていたからだ。
でも、私はその一瞬しか見なかい、もう少し前から見ていれば、運転手が助手席から出てきて、車の鍵をかけて、しっかりしまっているかチェックをしているような図にも見える。

その後、車の後方に「シルバーマーク」と「身障者マーク」が貼られているのをみて、「よかった、車上荒らしでなくて」と胸をなでおろしたが、それにしても「おばあちゃん、粋な車に乗ってるな」と思った。
やるじゃん!!!


★3日間限定キーマカレー 700円

於:kaoris

2008年08月14日 | 隣人(カレー)
カフェのプライド

カフェのプライド

それは何個かある。カレーに限って言えば、

1.カレーとサラダが一つのお皿に盛られている
2.カレー屋の平面的な見栄えに対し、メニューの盛り付けに立体感がある
3.ちょっと変わった趣向が添えられている

この3が、このカレーで言うと、写真のお皿の右上に添えられた肌色の丸っこいものであった。
見た目、里芋?

ここはお洒落なカフェ、それほど大きくない物体ではあれど、一口でパクッといっちゃうのもなんだか上品でないかなと、その里芋のような丸いものを半分歯にかけた。
と、その瞬間、私は後悔した。
「この感触、これは里芋なんかじゃねー」そう、これは里芋なんかじゃなく、ミニトマトの全面にドレッシングがコーティングされた物体だったのだ。
当然、歯によって皮を傷つけられたミニトマトは破裂したように。

「出たで、出たで、ピュッとなんか出たでぇ!」

カフェで上品に振舞おうとした私が悪かった。一口サイズは一気に食べろ。


★旬野菜のソテーのベジタブルカレー 1260円

於:インデアンカレー(京都木屋町)

2008年08月13日 | 隣人(カレー)
せっかちな人

「えー、ビーフカレー」

入店するなり、お冷もなにも出る前に注文、そして自分はスポーツ新聞を漁りに端バタバタ。

カレーが来れば、一目散に食べ始める。

でも、3口くらい食べてから、一瞬止まる。

男はおもむろに携帯電話を取り出して、その微妙に食べ始めてちらかってしまったカレーをカメラでカシャリ!
そしてまた何もなかったかのように食べ始めた。

私もたまにやってしまう、カレーをカメラに納めるという儀式を行う前にフライングしてしまう行為。

脇から見ているとちょっと恥ずかしいですね。


★ポークカレー 800円

於:葱や平吉

2008年08月13日 | 隣人(カレー)
四条木屋町を少し下がった高瀬川のせせらぎが足元に見えるロケーションに、「葱」をテーマにした粋なお店を発見!
葱料理も堪能したいが、せっかく週替わりメニューとして「茄子カレー」があるから、それでいく。

老舗のお店だろうか?古くはないけど味のある内装で、高瀬川のロケーションとあいまって非常に落ち着く。
新人?のウェイターは、11:30開店当初のまだお客さんが少ない時間帯に、先輩姉さんから隅に呼ばれなんだか指導をされている。「さすが老舗は厳しいなー」なんて俺は勝手に考えていた。

そのうち、俺のカレーらしき茄子カレーが奥の厨房からカウンターに出てきた。それは若い板前さんによって掲げられている。そしてカウンターには年配のハチマキをした板長さんのような方がいて、
「これでよろしいでしょうか?」
と俺のカレーは板長チェックを受けていた。
板長さんは無言でうなづき、早くお出ししろと合図をしたように見えた。
「さすが老舗は違うなー」
なんて、勝手に「味いちもんめ」を頭に思い出していた。
というわけで、私のカレーは板長お墨付きだったわけである。
素揚げされた茄子が一本くらいは入っていて十分なボリュームだった。これにサラダと味噌汁がつくから、コストパフォーマンスは高いといえる。この老舗で。


でも、ひとつ気にかかることがあって。
紙おしぼりの袋に「KIWA」って入っている。
だから、お会計のときに店員に聞いてみた。
「こちらのお店は際グループですか?」
「そうです」と当然のような答えが返ってきた。

「そうなの?老舗でないの?」
勝手に京都の老舗で、いいお店を発見した、そしてせっかくの京都で新しいお店のカレーを食べたぞと思っていたら、東京にもあるチェーン店でした。
「いやお店はきれいだし雰囲気よくて、メニューも魅力的だし、カレーもうまかった」別に全然悪いことないんだけど。
味いちもんめのシーンで、煮方とかの板前が自分が作った料理をお客様に出す前に全て板長さんの味見チェックをカウンターの隅で受けていたりするシーンを勝手に想像して、こともあろうか自分のカレーにそれを重ね合わせてしまった私の自己崇高妄想は、はてどうしたらいいのだろうか?


★週替わり なすカレー 880円

於:ココイチ(福知山)

2008年08月13日 | 隣人(カレー)
今日もO社長とココイチカレー。

すると、懐かしの「モツカレー」が復活していた。

昔、結構好きで食べていたモツカレーがいつからか姿を消して久しかったが、私のようなものが日本に多数いたのだろう。
モツカレーが復活メニューとして帰ってきた。


さて、食事後に聞いたのですが、
今日O社長は昨日から体調が優れず、食欲も進まなかったらしい。
そんな中もカレーにお付き合い?(というか社長が連れて行ってくださったのだが)頂きありがとうございました。

「でも社長、あれだけとび辛スパイス振りかけていれば大丈夫ですよ!」

モツカレーとともに社長も復活です!!!



★復活モツほうれん草カレー 930円

於:ザカリ

2008年08月11日 | 隣人(カレー)
このカレー結構辛え~

隣から、ダースベイダーのような「コホー、コホー」って音が聞こえてくる。

結構図体のでかい方が、喘いでいるのだ。

暑さのせいか、カレーの辛さのせいか、それはわからない。

ひょっとしたら、その両方か?いずれにしても、このカレーの辛さもそのダメージに一役買っているに違いない。
だって、たしかに「辛口」とは書いてあったビーフカレーだけど、私も一口食べて「結構辛え~」と思ったからだ。

「コホー、コホー」といいながら、その隣人はお会計を済ませ、
カウンター席から立とうとするが、立つ途中で一休み、思わずお皿を下げにきたおばちゃんも心配そうに見つめている。

ザ カリのカレーは結構辛いですよ。
でも、そのサラサラカレーの爽快感はさすがで、dancyuで特集されるだけある美味しさです。



★ビーフカレー 890円

於:アナンダ

2008年08月09日 | 隣人(カレー)
覗き見

ここは昨年オープンした横浜の新しいスープカレー屋さん「アナンダ」

横浜駅からだと歩いて10分ほどかかるかもしれないビルの「中2階」にある。

俺は、この中2階という場所が意外と好きである。

なんかその中途半端なところ、
天井が多少低くて穴倉チックな隠れ家のようなところ
映画「マルコビッチの穴」だっけ?なんだか隠された空間、例えばだけど二次元と三次元のハザマみたいなところ

が気に入っているのである。

そこで表の通りを眺めるカウンタでカレーを食べていたら、目の前のとおりをいい歳をしたおっさんがグラサンと大型ヘッドフォンで音楽を聴きながら目の前を横切っていく。おっさんの気分と右手だけは超ノリノリの気分を表していて、その右手はブレイクダンスのように揺れている。

真昼間の大通りで、腕を振りながらノリノリで歩いているおっさんだから、誰だってそこに遭遇さえすれば視界に入ってしまうだろう。そのおっさんだって別に隠そうとしているわけではないだろう。

でも、
この隠し空間中2階から見ている俺としては、一般人が見れないような状況を盗み見しているような気分で、カレーのおかずにしながら贅沢な気分で眺めていた。
中2階は素敵だ!
グリーンカルダモンがキンキンに効いているこのカレーも素敵だ!


★チキンカレー 900円