「店内テレビは誰のもの?」
今日は相模川にかかる約1200匹の鯉のぼりを見てきた。
たまに写真展で見かけていた景色だが、実際に自分の目で見るのは初めてだ。
なんでも昭和63年から始まった催しのようで100人以上のボランティアが協力して実行しているという。
風を受けて雄大になびく鯉のぼりたちは、ほんとに空をバックに泳いでいるようで、昔の人は本当にすごいものを考えたなーと思う。
さて、その帰り適当に最寄り駅行きのバスに乗る。このあたりは自分でもよくわからないが、相模原駅とか橋本駅とか古淵駅、淵野辺駅行きなんかのバスが入り混じって走っている。なんでもいいから横浜線の駅に着けばいいやと乗ったバスは橋本駅行きだった。ならば、ということで早速橋本のカレー屋を携帯でチェックする。
最近よく使っている検索エンジンは「携帯用のR25」だ。
ヤフー携帯やグーグルだとパソコン用やイマイチなページが出てくることが多いからだ。その点「R25」は、カテゴリーや電話帳登録に分類されて出てくるので使い勝手がいいときが多い。
今日は「橋本駅 カレー」で検索すると、飲食店の分類で何店舗か出てきた。
1店目は駅前サティの隣のビル1Fにあることになっているが、歩いても見当たらない。ビルの案内板にはそのカレー屋が載っているものと載っていないものがある。なんともいい加減である。念のため電話してみると「この電話番号はただいま使われておりません」だってー。マジ消えてしまったようだ。
続いて2店目は北口から歩いて5分としない場所にある「あっぷろーど」に決めた。(というか、駅近はそれしかない。)R25の説明には、「洋食/専門学校」と書いてある。まさかカレーがないなんて最悪な事態を回避するため、そしてその後ろについている「専門学校」という意味不明な不安を打ち消すため、徒歩で向かってもわずか5分の距離だが電話をしてみた。
私の第一声は単刀直入。
「そちらはカレー屋ですか?」
質問は核心をつかなければいけないのである。まわりくどいことを言っていてはいけない。失礼は百も承知である。
お店の人は少し不愉快そうに間を置いて、
「そうですが、なにか」
と答えた。
「おー、これでくたびれ損はない。カレーがあることが確認できたのである」
「今から行きますんで。プス」
と電話を切る。
予定通り携帯地図の指し示した場所に向かうと、あった、あった、カレー屋が。
正式な店名は「カレーステーション あっぷろーど」であった。
カレーステーションに「そちらはカレー屋ですか?」と聞いてしまった自分を改めて後悔する。ちと反省。「だって、専門学校とか書いてあるんだもん・・」
店長は洋食のコックあがりだろうか。きちんと白いコック服を着ている。
しかし、店は明らかにスタンドカレー屋、そして名物カレーは「石焼カレー」だった。しかし私は石焼カレー反対派である。
それは、提供するお店側は、鍋を高温に温めたり、ご飯のこげがついたりと手間ばかりが増え、一方食べる側も異様に熱いカレーをどう食べたらいいのか?一向に冷めないカレーを目の前に私は憤りを覚えたことも何度かある。そもそも、これらの手間によってカレーが美味しくなるのかどうかが理解できておらず、単なる韓流やら石焼ブームにのっかった感が否めないのである。あと火傷のリスクもあるしね。
しかし、やっぱりお店の一押し商品を食べる定めの私は、
「石焼カレー」を注文した。しかし多少の抵抗を試みて、具はメインのポークではなくホタテにしてみた。
さて、やはり調理の過程を見てみると、鍋を高温に温めるところから始まりオペレーションは大変そうである。カレーが熱いためにお客様の回転率も落ちるであろうから、ランチ時はどうするのだろうか?と思ってしまう。
そして出てきた「石焼ホタテカレー」
カレーの上には生卵に加え、ココナッツの白い粉が振り掛けられていた。
かき混ぜてみても、カレーの温度は下がらない。
猫舌気味の私は、自然ゆっくりと店内にあるテレビを見ながらの食事となる。
ここで、最初にテレビのある飲食店というものを整理しておきたい。
①まず業態にもよるが、客単価800円か900円あたりにひとつラインがあるような気がする。つまり800円、900円以下であるとテレビがあるが、それ以上になるとテレビがないという傾向がある。
②さらに、そのテレビがホールにおいてあるか、厨房にあるか?
③ホールのテレビでも顧客にリモコン権があるかどうか?
こんな点をいろいろ考えてみると、
「一体お店のテレビは誰のもの?」
という命題が現れるのは私くらいであろうか?
もちろんテレビの所有権自体はお店のものに決まっている。
そして厨房内にあって、主人がフライパンを振りながらテレビを見ているような店はお店というより主人のもの。一方で先日見かけた定食屋では昼から近所の常連が集って、競馬の天皇賞の観戦にいそしんでいるような場合はお客のもの。という感じがするである。
ここ あっぷわーど は厨房内にあったからもっぱら主人の暇つぶし用だろう。
でもカウンターに座る我々には必然的に映像と音声が入ってきて鑑賞してしまうわけである。そして洗い物が終わった主人の気まぐれで「ピっ」とチャンネルが変わってしまう。この状況は一体どうしたらいいのだろうか?
「店内テレビは一体誰のもの?」
皆さんも一度真剣に考えてもらいたい。
これを考えるととき、私の頭の中には大真面目な「会社は一体誰のもの?」というテーマがオーバーラップする。株主?従業員?やっぱり会社のもの?
所有はしれおらず明らかに弱い立場にある従業員の立場がなんともこの命題とかぶってしまうのは私だけだろうか?そしてこうした割り切れない問題が世の中にはたくさん存在するのである。
今日は相模川にかかる約1200匹の鯉のぼりを見てきた。
たまに写真展で見かけていた景色だが、実際に自分の目で見るのは初めてだ。
なんでも昭和63年から始まった催しのようで100人以上のボランティアが協力して実行しているという。
風を受けて雄大になびく鯉のぼりたちは、ほんとに空をバックに泳いでいるようで、昔の人は本当にすごいものを考えたなーと思う。
さて、その帰り適当に最寄り駅行きのバスに乗る。このあたりは自分でもよくわからないが、相模原駅とか橋本駅とか古淵駅、淵野辺駅行きなんかのバスが入り混じって走っている。なんでもいいから横浜線の駅に着けばいいやと乗ったバスは橋本駅行きだった。ならば、ということで早速橋本のカレー屋を携帯でチェックする。
最近よく使っている検索エンジンは「携帯用のR25」だ。
ヤフー携帯やグーグルだとパソコン用やイマイチなページが出てくることが多いからだ。その点「R25」は、カテゴリーや電話帳登録に分類されて出てくるので使い勝手がいいときが多い。
今日は「橋本駅 カレー」で検索すると、飲食店の分類で何店舗か出てきた。
1店目は駅前サティの隣のビル1Fにあることになっているが、歩いても見当たらない。ビルの案内板にはそのカレー屋が載っているものと載っていないものがある。なんともいい加減である。念のため電話してみると「この電話番号はただいま使われておりません」だってー。マジ消えてしまったようだ。
続いて2店目は北口から歩いて5分としない場所にある「あっぷろーど」に決めた。(というか、駅近はそれしかない。)R25の説明には、「洋食/専門学校」と書いてある。まさかカレーがないなんて最悪な事態を回避するため、そしてその後ろについている「専門学校」という意味不明な不安を打ち消すため、徒歩で向かってもわずか5分の距離だが電話をしてみた。
私の第一声は単刀直入。
「そちらはカレー屋ですか?」
質問は核心をつかなければいけないのである。まわりくどいことを言っていてはいけない。失礼は百も承知である。
お店の人は少し不愉快そうに間を置いて、
「そうですが、なにか」
と答えた。
「おー、これでくたびれ損はない。カレーがあることが確認できたのである」
「今から行きますんで。プス」
と電話を切る。
予定通り携帯地図の指し示した場所に向かうと、あった、あった、カレー屋が。
正式な店名は「カレーステーション あっぷろーど」であった。
カレーステーションに「そちらはカレー屋ですか?」と聞いてしまった自分を改めて後悔する。ちと反省。「だって、専門学校とか書いてあるんだもん・・」
店長は洋食のコックあがりだろうか。きちんと白いコック服を着ている。
しかし、店は明らかにスタンドカレー屋、そして名物カレーは「石焼カレー」だった。しかし私は石焼カレー反対派である。
それは、提供するお店側は、鍋を高温に温めたり、ご飯のこげがついたりと手間ばかりが増え、一方食べる側も異様に熱いカレーをどう食べたらいいのか?一向に冷めないカレーを目の前に私は憤りを覚えたことも何度かある。そもそも、これらの手間によってカレーが美味しくなるのかどうかが理解できておらず、単なる韓流やら石焼ブームにのっかった感が否めないのである。あと火傷のリスクもあるしね。
しかし、やっぱりお店の一押し商品を食べる定めの私は、
「石焼カレー」を注文した。しかし多少の抵抗を試みて、具はメインのポークではなくホタテにしてみた。
さて、やはり調理の過程を見てみると、鍋を高温に温めるところから始まりオペレーションは大変そうである。カレーが熱いためにお客様の回転率も落ちるであろうから、ランチ時はどうするのだろうか?と思ってしまう。
そして出てきた「石焼ホタテカレー」
カレーの上には生卵に加え、ココナッツの白い粉が振り掛けられていた。
かき混ぜてみても、カレーの温度は下がらない。
猫舌気味の私は、自然ゆっくりと店内にあるテレビを見ながらの食事となる。
ここで、最初にテレビのある飲食店というものを整理しておきたい。
①まず業態にもよるが、客単価800円か900円あたりにひとつラインがあるような気がする。つまり800円、900円以下であるとテレビがあるが、それ以上になるとテレビがないという傾向がある。
②さらに、そのテレビがホールにおいてあるか、厨房にあるか?
③ホールのテレビでも顧客にリモコン権があるかどうか?
こんな点をいろいろ考えてみると、
「一体お店のテレビは誰のもの?」
という命題が現れるのは私くらいであろうか?
もちろんテレビの所有権自体はお店のものに決まっている。
そして厨房内にあって、主人がフライパンを振りながらテレビを見ているような店はお店というより主人のもの。一方で先日見かけた定食屋では昼から近所の常連が集って、競馬の天皇賞の観戦にいそしんでいるような場合はお客のもの。という感じがするである。
ここ あっぷわーど は厨房内にあったからもっぱら主人の暇つぶし用だろう。
でもカウンターに座る我々には必然的に映像と音声が入ってきて鑑賞してしまうわけである。そして洗い物が終わった主人の気まぐれで「ピっ」とチャンネルが変わってしまう。この状況は一体どうしたらいいのだろうか?
「店内テレビは一体誰のもの?」
皆さんも一度真剣に考えてもらいたい。
これを考えるととき、私の頭の中には大真面目な「会社は一体誰のもの?」というテーマがオーバーラップする。株主?従業員?やっぱり会社のもの?
所有はしれおらず明らかに弱い立場にある従業員の立場がなんともこの命題とかぶってしまうのは私だけだろうか?そしてこうした割り切れない問題が世の中にはたくさん存在するのである。