カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:カーマ

2005年05月31日 | 隣人(カレー)
「辛口で」「大辛ね」「・・・(無言)」の人など、やはり常連は違う。「チキンカレーをください」なんて注文はしない。それぞれの味を持っているらしい。どのくらい辛さのバリエーションを持ったらいいか、カレー屋としては悩みどころである。
さて、さっきの無言の常連さん、無言でカレーのオーダーが入ったのち、「そういえばマスター、結婚式行った?」と話題を振る。どうやらマスターの親戚がご結婚をされたらしい。そして話は進み、なんと「ホリエモン」が出てきた。なにやらどこかでホリエモンが参加した結婚式の話を聞いたらしい。「ホリエモンも祝辞のときはネクタイをしていたとか(その後終わるや否やすぐに外したらしいが)」あれだけテレビの中では、シャツという自分のポリシーを頑なに貫いていたホリエモンも柔軟性あるじゃんと思った。
しかし最後は、そんな柔軟性うんぬんよりも、「とにかくホリエモンは頭がデカい」ということで話は終わっていた。「とにかくデカいらしい」

於:自宅

2005年05月30日 | 隣人(カレー)
今日は自宅でカレーづくり。今年の目標が「マイレシピを完成すること」なので、たくさん作りたいのだが、今のところおおよそ月1ペース。
今日のカレーのイメージは、「夏に向けてのすっきり感」ということで、「ジンジャー」を多用した。出来はまあまあかな?という感じである。
さて、今日の隣人は音楽。じゃがいもむいたり、にんじん切ったり、たまねぎを炒めながら聞いていたのが「さくら ケツメイシ」。この季節遅れ~と言われそうだが、実は今日TSUTAYAに行って借りてきた。前から借りよう借りようと思っていたんだが、なかなかねー。だって最近のCDってコピーガード機能とかでPCで再生できなかったりするじゃん。(うちはCDラジカセはあるがMDがついてない)あといい加減いちいちレンタル屋まで足を運ぶのが面倒になってきた。そこで少し前に「ネット音楽配信」にしてしまえっと思ってインターネットを検索したが、どうやら各レコード会社の思惑があるのか、いろんな音楽が一堂に会しているサイトがない!いろんなところでWEB決済するのもイヤだし、第一面倒と思ってネット音楽配信にはチャレンジしていなかった。
けれど今日は気分もよく、何より最新のヒットチャートを知って歌えないと歳をくった気になるのでCDで聞くだけでもいいのでチャレンジしようと思ったのである。だってこのまえ知り合いの社長から「大塚愛」の話題を出されて困ってしまった経緯もあったし。
とにかく、この音楽業界というかレコード業界というか楽曲配信分野は過渡期で不便なところがある気がする。
みなさんも日常の生活で、「なんか今過渡期だよなー、不便だよ」と思うことがあったら教えてください。。

於:シディーク

2005年05月28日 | 隣人(カレー)
土曜日15:00前というランチ客は少ない時間帯にお店に入ってしまった。案の定お客様は少なく一組のカップルのみ。20代後半と思われるこのカップルだが、第一印象は中国人かなと思った。
中国留学していた経験がある私は、結構日本人との違いがわかるのである。どこが?と言われると少し困るが、全体から醸し出す感覚としかいいようがない。しかしいくつかポイントはある。まず誰でもわかるのが、「寝癖」である。頭のてっぺんから後ろあたりにかけてピョコンと変な方向に髪が立っている場合が多い。彼もこのポイントは確実に押さえていた。それから話し方がちがう。どんな話でも自信たっぷりに話す姿が思い浮かぶ。そして人差し指を立てて、人を指しながら話をしていればだぶん間違いない。あと女性の化粧は見た目でわかりやすい。
海外をたまに一人旅する私は、海外で日本人団体客を客観的に見ることができる機会がある。まず日本人の「おじぎ」はすごい。あれは本当に海外の人から見たら気味が悪いくらいだ。ペコペコペコと日本人同士だとほんとにエンドレスになる気がしてくる。それから女性やおばちゃんがヒソヒソと喋っているような印象がある。やはり国が違うと文化が違い、必然とそんな癖は生まれてくるのだろう。
インドに行ったことのない私はインド人の癖をしらないが、「こんなところが特長的で私は、そんな場面を見るとうれしい!」という方がいらっしゃったら是非教えてください。

ちなみに、そのカップルは何のことはない、日本人でした・・・

於:デリー銀座店

2005年05月26日 | 隣人(カレー)
"今日はデリー銀座店。だんだんと王道に近づきつつあります。今日の隣人は会社の同僚。彼に連れられ営業先の宝町から銀座に向かいました。インドカレー発祥のデリー、今更私ごときが多弁を弄するのは無意味っす。
どうやら隣人、いや同僚は辛いのが苦手のようです。今月のカレー「パンチコフタカレー」にしていました。その同僚は、前の勤め先の先輩からよくこのデリーに連れてきてもらいおごってもらっていたようです。しかしその条件は「カシミールカレー★★★★★」にすること。その辛さにヒイヒイ言いながらも癖になってしまった味だとか。カレーにまつわる尊い貴重な、先輩後輩物語です。それにしても、どうして男は、こういう「こだわり」に凝ってしまうのでしょう?上記の先輩はもう「カシミールカレー★★★★★」しか認めなかったそうです。カシミールカレーがおごる条件といいつつ、後輩としては一緒に連れてこられた時点で、いや声をかけられた時点で既に選択の余地がなかったはず。そして近隣からランチで来られていた他の男性客も皆一律に単品カレーを食べている。我々や女性グループが注文したタンドリーチキンランチなどは邪道とでも言うかのごとき、みんな単品カレーをかけ、そしてすくっているのである。"

於:京橋ドンピエールエクスプレスカレー

2005年05月25日 | 隣人(カレー)
ここは東京駅1階にできたキッチンストリート。京橋ドンピエールのカレー特化ミニショップである。
目の前には6人組のサラリーマンがいた。サラリーマンに珍しくアルコールは飲んでいない。みんなカレーとサラダなどを食べて会社の話なのか何なのかわからない話をしている。カレーなので当然食べるのにそんなに時間はかからない。食べ終わってお皿を下げられると急に手持ち無沙汰になっている感があった。
しかしそれにしても、6人でそろってカレーだけを食べにくるというのは、会社勤めをしている私から見ても珍しい。カレーは皆嫌いではないが、6人全員が「よし、行こう」ということになるのは極めて稀である。やはり真ん中で中心的に話している部長っぽい人が言い出したことだろうか?こんなところにも組織で働くサラリーマンのストレスに同情してしまうのである。

於:カレーハウス キッチン

2005年05月25日 | 隣人(カレー)
カレー屋はピンが多い。つまり一人客である。そして皆黙々と静かにカレーを食べるのである。(当たり前か?)一体カレーを食べるとき皆は何を考えているのだろうか?一人で会話もせず、スプーンですくいさえすればOKな料理であるカレーは、幕の内弁当のように今煮つけを食べたから、次に口に運ぶのは何にしようかな?なんて考える必要なない。まあ私事ではあるが、一応何を考えているかといえば、このジャガイモは一口で食べられるかどうかとか、やはり肉はいつ食べようかと考えているのである。そして最も神経を使っているのが、如何にお皿を汚さずに食べるかである。つまりカレーをあたかもダムにたまった水と捉え、これを決壊させずにご飯で土手を作りつつ、どの部分から攻めていくかを結構熱心に考えていたりする。まあその程度で言えばその程度であるが、何も考えずに食べているわけではないことは言っておきたい。今日は夕方にお店に入ったので当初は誰もいなかった。しかしそのうちポツリポツリとピンで入ってこられ、合計6名になった。しかしみんな静かである。私の隣人はビーフカレーを食べ、そして松葉杖を使い帰っていった。松葉杖をついてでも食べに来てもらえるカレー。すばらしい。

於:ネオ屋台(大手町サンケイプラザ前)

2005年05月24日 | 隣人(カレー)
カレー屋台を狙って行ったが、カレー屋台大集合は毎週金曜日とのこと。けれど本日も計7軒の屋台が営業していて実に面白いのでここでランチをとることに。その中で唯一カレーがあった「Runta」で三品弁当を買う。
当然のごとく広場前屋台には食べるところがなく、広場に設置されている共有テーブルとイスがその舞台となる。数は十分ではないので相席せざるをえない。私は一巡したあと、3つのイスがあるテーブルにひとりで座っている女性に相席を願い出た。断られても困るが、一応許可を得ることができた。私がランチの写真を撮っているのを怪しく思っているに違いないと思いつつ、私もこの隣人の観察を始めた。年齢は40前くらいであろうか?黒いグラサンをしているので容貌は量りかねるがラテン系のノリである。もちろんノリであって本当のラテン系ではない。日本人である。もう飯は食い終わったのだろうか?ドリンクもなく、ひたすら行きかう人を眺めている。しかし私も飯を食い終わり、座ってから20分くらい経った頃この人は負けた。5月の日差しはさすがに強敵で、そのラテン系のノリをもってしても耐えられなかったようだ。

《今日のナンバー1屋台》
「ロディサリーチキンランチ号」
最長20名以上は並んでいたかと思われる。


於:印度風カリーライス

2005年05月23日 | 隣人(カレー)
おそらく多くの人がご存知であろう日本橋室町にある印度風カリーライスの店。そこはお客にメニューを選ぶ権利はない。入店と同時に何も言ってないのに「はい、一個」と注文をされてしまうという噂のお店を訪ねるため、私はJR神田駅で降りて徒歩で日本橋へ向かった。しかし地図を熟知していなかった私は途中迷いつつ、近くまで接近していることは感じながらも、ここで方向を誤ると外れてしまうと感じた私は、そこにあったDPE屋で道を尋ねることにした。「え~っと、旧三井住友銀行ってどこですか?」あるブログで見たところ、こんな表現になっていたからである。しかし界隈は日銀をはじめとした金融街であるため、銀行はごまんとある。店主が不安げに答えるのも無理はない、聞いている私が旧三井住友銀行?三井住友はまだ健在だし・・・と不安げに聞いているからである。私は思い切って「実は、印度風カリーライスの店に行きたいのですが」と聞いてしまった。たぶん「カレー」なら許されると思ったからである。すると思いがけず「それなら、りそな銀行の前ですよ」と即答してくれたのは、DPEを出しにきて私の質問が終わるのを待っていたお客さんであった。「あのツタにからまったお店でしょ」先日13:30ごろにこの店を訪れたが、売り切れごめんにあってしまった私は店の外観は知っているのである。「そう、まさしくその店です」。この人付近のサラリーマンか知らないが、私と店主の質問のやりとりを聞いていて、なんかにやにやしていたのである。そして遂に答えてしまったという感じだった。私も嬉しかったが、あの人はもっとうれしそうであった。

はじめに

2005年05月23日 | はじめに

『カレーは小宇宙、化学実験、無限のブラックホール、ジグソーパズル??』

いろんな人がいろんな所でいろんな表現で伝えてくれています。
たぶん私もその一派です。
言わんとしたいことはたぶん近いはず。

したがって、このサイトではカレーの味は触れません。極力。

だってカレーって僕の中では単なる食事でなくって、「大いなるきっかけ」だから。

「カレー」がある空間、いや「カレー」という言葉を発した瞬間、そこには何とも言えない世界が生まれているはず。「ああ、カレー(華麗)なる空間、そして隣人よ」

そんな空間を、隣人を、脇で見守るのが好きなんです。

ときには、そんな客観的な視点から頑張るカレー店への貴重な意見が出てくることを祈って。