カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:霞ヶ関別邸「桂」

2006年06月29日 | 隣人(カレー)
「霞ヶ関」「カレー」の検索で、
上位に出てくる「霞ヶ関別邸 桂」

SEO対策が念入りなのか、霞ヶ関がカレーを標榜する店が極度に少ない、カレー不毛地帯なのかはわからない。

しかし、カレーに対しては念入りなことは確か。
なんといってもここは、カレーを食べて「昭和天皇も思わずお代わり」と言ったとか言わないとかの富士屋ホテルグループのレストランなんだから。
かなりしっかりメニューに出ていて、チキン、ポーク、そしてカツカレーがある。
(でも力は入れているけど、味はこのお店オリジナルだとか)
カツカレーは1575円、写真のとおりヒレカツ3枚、別盛りカレー、サラダがついてくるので、確かに高いが納得の味とボリュームです。

さて、サラダも美味しいけど、ドレッシングが少し多めなことが気になった。
最近、この適量って難しいなと考えることが多いけど、でも美味しい料理とかサラダって、ドレッシングとかたれが絶妙で適量なことはたしかじゃん。

このブログでも書いたけど、最近「国家の品格」を読んだり、ワールドカップで少し愛国心をくすぐられた今日この頃は、このドレッシングひとつにも日本を感じてしまう。

つまり、常に最適の一点とか一瞬を目指すこととかに情熱を傾けることが日本の美意識を育むことに繋がっていたのではないだろうか。
サラダひとつとっても最も美味しくサラダが食べられる最適で絶妙なドレッシングの分量を探し求める。
そして、もしもその一点に達しないのであれば、どちらかといえば控えめな、多いよりは少ないほうを尊ぶような、そんな感覚。

「多いに越したことはないだろう」、「多くて文句はねーだろ」「第一そのほうが楽」、こんな気持ちだと、決してその繊細な心は生まれない。 

・アメリカのファーストフード店のラージサイズドリンク、
・中国人が客人をもてなすとき、食べきれない量の料理を用意すること(食べきってしまうとホストの面目丸つぶれで、そのくらい家は財力がある、そしてあなたを精一杯もてなしているんですという、これも理にかなった風習ではあるが)

なんかを見ていると、そう思うのである。



隣人は、
怪しそうなおっちゃんが2人いて、なにやら「株とか遺産とか、地主とか」、なんだか聞いているだけだと、本当怪しい、私にとっては「負」のイメージを持つ言葉を連発していた。

・綺麗なものを意味する言葉は音もきれい
・汚いものを意味する言葉は音も耳障り

・美味しい料理は香りも素晴らしい
・うんこは臭い(麗しい芳香を放つうんこがあったらかなり困る)

(*食事中の方がいらしたらすみませんでした)

人間に本能でわかるようにした神様は偉い!


於:食工房あらじん

2006年06月28日 | 隣人(カレー)
日が暮れても暑い、そろそろそんな蒸し暑~い季節となってきましたー

久々に徒歩で向かったのが日本橋付近。

以前見かけて「あっ」と思ってた店の名が「あらじん」。平仮名です。

地下に広がるお店は天井も高く、洋食メニューがたくさん並ぶレストランパブとった感じで、落ち着きそうな雰囲気が◎

名物は「特製オムライス」完成までに一年?って書いている。「お~すげえ」。
「100時間煮込みます!」「2週間寝かせました!」はたまに見かける文句なれど、「1年間」はなかなかない。うなぎ屋のたれじゃねーっつーの。

しっかし、説明文よく見ると、「思い切ってメニューとして出しちゃったオムライスが大人気。その後1年間かけて、お客様の声を聞き改良を加えてやっと完成」

らしい。。。。ものは書きようである。

でも、ほんとにおいしそうだし、お店の雰囲気も◎なのでオススメです。
カシミールチキンカレーセット(コーンポタージュとサラダ付き)950円は、爽快な味。デリーのカシミールとは違ったカレーが楽しめます。


さて、隣人は?というと、結構フツーの人達なので何を書こうか考えてしまう。
いわゆるフツーのリーマン。
一組は「ワールドカップネタ」、この時期なんで極めてフツーネタ。「川口はキーパーだからあんまり走らなくていいから長持ちする」とか、まだまだ現役という意味だろうが「なんだ、その長持ち」って突っ込みたくなりました。
もう一組は、「今日の出張は・・・」とか会社の話で、「まー、これも極めてフツーだな」

あまりにフツーすぎて何を書こうかと考えてしまった。「日常に埋もれた(カレーに関する)ワンシーン」を発掘するのが当ブログの趣旨。
しかし周囲の隣人はフツー(別に良くも悪くもない意味で)ということで、何も書けない自分を「あー俺もダメだ」と思ったとき、視覚は諦めて音楽が耳に入ってきた。

なんだか聞いたことのある楽しそうな音楽で、たまにドラマなんかでも流れそうな効果音的な音楽だ。「なんとなく聞いたことあるけど、名前なんか知らないし、こうした音ってどーやって頭の中にとっておいたらいいだろうかと思った」

写真ならばとっておける。探す時もアルバム見たり、PCでもサムネイル見ながら「あー、これこれ」って言えるだんけど、音ってなー?と考えてしまった。はっきりいって探しづらい。

というか、これは昔から思っていた。
音を記憶できる人ってすごいなと。絶対音感とか関係しているのかもしれないけど、俺にはない芸当。
そして、こう考えるとき本当に思うのは映画監督のすごさである。

語弊があることを承知であえて言うと、写真は一瞬を切り取ればいいけど、映像って「動きがあって、音があって、その連続がすべて絵になっていなければならない」

もう3次元か4次元くらいのレベルでイメージ働かせないと出てこないはず。そして重要な音。「ここであの音楽!」って閃かないといけない。

演技指導など他人への働きかけや、みんなをまとめていくことも熱心にしないといけないし、全部ひっくるめて

やっぱり「映画監督ってすごい。」

於:カレーカフェ いっぽや (蒲田)

2006年06月26日 | 隣人(カレー)
みなさん、蒲田に「つーふー」って居酒屋があるのはご存知ですか?

そう、「つーふー」です。あの「つーふー」

漢字で書けって?

そう、この「痛風」です。

いや、私も初めてSさんから聞いたときは驚きました、こんな愉快で、皮肉っくってるけども、実はこんな素晴らしい理念があるお店なんて素敵でないかい。

ここのお店のウリは、なんといっても店長自らが大の釣り吉で、自分の美味いと思った魚しか出さないこと。なかでも知る人ぞ知る幻の魚「クエ」は一食の価値あり!

残念ながらカレー屋ではないので、お店の宣伝はここまで。


さて、その後向かったのが「カレーカフェ いっぽや」

蒲田東口にあり、24:00までやっているので「〆カレー」としてまさにぴったり。ちょいスパイシーで、化学調味料無添加がうりの手作りカレーは、「素カレー」なら550円で、また〆にはちょうどよいのでは?
喫茶店風とカフェの中間的な感じのお店は、キャッツアイならぬ3人の女性が切り盛りしていました。

隣人は結構無口な方のようですが、カウンターで「椅子を2つあけた」もう一人の隣人と今日行われたらしい「都市対抗野球」について語っている。

「この椅子2つあけた」ってかなり微妙な距離。
間に椅子があるっていうのもあるけど、会話をするにはかなり不自然です。
十分聞こえないこともあるし、何かパンフレットとか見せようとしても見せられない。

何かの本によると、

●~45センチ
恋人の距離・・・お互いに触れることができる距離(別名、口臭がわかる距離だとも)
●45センチ~120センチ
友達の距離・・・片方が手を伸ばせば触れられる距離
●120センチ~360センチ
会社の距離・・・立派な応接室で相対してソファーに座るとこんな距離。これはもしも相手が襲いかかってきても反応できる距離とも言われている
●360~
他人の距離・・・会話するのもしんどい

これに当てはめると、この二人は「会社の距離」。たしかにお互い一人で飲みに来ているみたいで、友達という友人ではなく、一応知り合いといった感じ。
まさに会社の距離=社会的な距離で話しているのだなと感心してしまった。
傍からみると多少不自然でも、これ以上近づくと双方にとっては、一人で飲みに来ているのに息苦しいのかもしれない。
ふむふむ・・・・

於:アジャンタ

2006年06月24日 | 隣人(カレー)
隣人の皆様

すみません、大声を出してしまいまして・・・・


今日も知り合いと飲み、「カレー、カレー」と言いながら午前様になってしまえば、もう行き着くところはここしかない、「麹町アジャンタ」。24時間本格カレーは、タクシーに乗っていかないといけないとは言えやっぱり安心感がある。

やっぱり酔っ払っていると思考能力は著しく低下し、本能むき出しになるんだな、行動もワンパターン化して。
結局メニューで頼んだものは、「キーマカレー、カブリナン」など、気づいてみれば前回と全く同じメニュー。ここのキーマは、液体無しでほとんど挽肉コロコロにスパイシーな味がついてる感じなので、運ばれてきてすぐ「あ~やってしまった」とため息。まあ、美味しいからいいんだけど。



「Aさん、今日の叱り声も通っていました。」
「たぶん、隣人の方々はビビッていたっす!」

でも傍らにいた私は、その口論している二人には信頼関係があるのを知っていたので、安心してカレーを食っていました。

でも、やっぱり隣人の方々、すみませんでした。

この場をお借りして。



於:ボンナペティ(田町)

2006年06月22日 | 隣人(カレー)
欧風カレーといいつつ、人気があるのは男子。

おっさんも含め、12時過ぎると地下の店内に繋がる階段も含め長蛇の列。


さて、12時前に少し早めに入店した我々は、余裕の4人席でたべさせてもらった。

ふと隣には、おじさんが四人。でも静か。

そう、「蟹を食べるときは、みんな静か」は、蟹だけの専売特許ではありません。
「カレーのじゃがいも剥き」をするときも実はみんな静かなんです。

ここのカレーは所謂ボンディー風なので、食前に「小さなふかしたじゃがいも」が出てくる。この皮をむいているときは、いい歳したおっさん含めみんな静かになってしまうのである。

3人のオッサンが無言で剥いている。
そして、それは「まあるくてちいさなじゃがいも」
彼らの手から見える3つのその丸い物体と、真剣な顔を交互に見ていると可愛らしさと可笑しさがこみ上げてくるのであった。

於:ビストロ喜楽亭

2006年06月22日 | 隣人(カレー)
彼女のヘルメット

「ヘルメット」

これは結構やっかいな代物である。

①大きい
②そして重い場合もある
③また臭い場合もある
④そして消費財なので買い替えが基本

この消費財といった意味は、ヘルメットは「コツンと机に当ててしまったような軽度のダメージ」もすべて確実に累積し強度が弱まっていくのだ。つまり新品のヘルメットが強度100だとしても、コツコツコツコツ強度は下がっていき、形はれっきとしてあるのに傷もそんなにないのに、防御力0なんてメットもあるのである。だからその前に当然買い替えが必要。消費財と呼んだ所以である。

私も昔ライダーだった時代があり、日本全国をバイクにまたがって駆け回っていた。

自分のヘルメットならまだよい。上の3つのデメリットもあえて受けよう。

しかし、もう一個増えて例えば彼女のヘルメットも買うことになったりすると結構苦しくなる。

まずワンルームマンションに2つのメットを置いておくスペースはない。ないといっても置かざるをえないので、たいがい亀の親子みたいに2つ重なって置かれている。

そしてさらにまずいのが、彼女を迎えにいくときなど一人でバイクに乗って、もうひとつのメットを運ぶときである。

原チャリと違いバイクにメットを収納するスペースはない(一部昔あったスズキのアクロスはメット収納できたがデザインがイマイチ)。したがってどう運ぶか?近場なら腕にはめていくそのままバイクを運転していく方法もある。しかし結構危険である。もうひとつはバイクの側面にメットをひっかけるところがあるがこれも危険。アゴ紐が車輪に巻き込まれたり、側面に出っ張るので他の車と接触してしまう可能性が高まる。結局後ろのシートに収納ネットでしっかり固定し運ぶしかないのである。これが結構大変なのである。

ここまで読んで、隣人さんは結構「冷たい人」と思われたかもしれない。彼女のためのメットが面倒だなんて・・・・そのくらいいいじゃねーか」そう思われても仕方がありません。でもバイク乗りなら共感してくれる???
もちろん彼女と同棲でもしてれば、そんな運ぶ手間はなくなるのですが・・・

でも、こんなことも書きつつも事故経験者の私としては、やっぱりイザというとき自分や彼女を守ってくれるヘルメットには感謝もしていたし、彼女にかぶらせるものは絶対フルフェイスと決めていたし、ふと大事に磨いてしまうこともあった。

彼女のヘルメット

しかしこの代物が一番やっかいなのは、やっぱり二人がもう一緒でなくなったときに違いない。変に丈夫で大きいから普通のゴミでは処分できない、そして部屋においておけばイヤでも目に入る、そして思い出が・・・

他のいわゆる二人の思い出の品ってのも正直同じかと思う。でもやっぱり僕はメットだったなあ。


そんなことを、わたしが頼んだビストロ喜楽亭の名物「壷焼きカレー」のとなりに置かれた隣人カップルのヘルメットを見て回想した。

まあ大昔のほんのささいな私事であるのだが・・・・・・

於:ビンディ(春日井市)

2006年06月22日 | 隣人(カレー)
こん~なに地元密着したお店は見たことがありません。

入口の待合席で座っていると、そこには「働く人見学会」のイベントや「外国文化を知るイベント」といったところで、カレーを作るコックさん、まだナンを知らない小学生にナンを焼いてあげてる写真、そして感謝状なんかが見てとれる。

ランチ時は店内一杯にお客さまが溢れ、その多様性もひとつの特長だ。

隣人は会社関係、カップル、女性二人、親子、学生などなど。

学生はやっぱりナン食べ放題に惹かれているし、女性は手の込んだサラダやスイーツに関心があるに違いない。

地方でのお店作りは、「専門性」+「間口の広げ方」がポイントで、それをうまく融合させている お店です。

於:ポワヴリエPOIVRIER(表参道ヒルズ)

2006年06月18日 | 隣人(カレー)
本日はIさんと、仕事後に表参道ヒルズにやってきました。
私の狙いは「ポワヴリエPOIVRIER」。
スパイスメーカーの「マスコット」さんが出されたお店で、併設された喫茶部でカレーが出ている。

さて、昔をあんまり知らないけど、この辺ってこんなに人いたっけ?と思うくらい今の表参道は人波である。表参道ヒルズの中に入ってもすごい人人人、でもあんまり買っている人がいないように見えるのは私だけではないでしょう?売れているのは、ジェラート屋さんくらいかな?
表参道ヒルズには93のテナントが入っているが、その倍率は200倍だったとも言われている。さらに今日理容室関係のお客さまから聞いた話によると、ここの屋賃、いい場所はは坪18万円だとか・・・・

於:空海 渋谷店

2006年06月18日 | 隣人(カレー)
「うわー、おいしそう」

隣人にこう言われて悪い気はしないものである。
しかも隣人はグルメにうるさそうなおばちゃん二人組である。ここはラーメン屋のカウンター、そもそもこんなところにおばちゃんを引き付けている時点で、このお店はすごいと思う。

「炙り焼チャーシュー」で有名なこのお店は、接客の愛想は決していいものではなかったが、進んだラーメン屋がカレーを出すとこうなるのか?といった、とても含蓄の深いカレーとなっている。

その特色は、やっぱり「視覚への訴え」=「女性客へのアピール」である。

・カレーが別盛りのカレーポッドでやってくる
・ごはんの上には3色の野菜
・そしてその野菜が立体的に盛付けられている
・ポッドの下の鍋敷きがカレーが来る前に敷かれて、期待感を高める

などなど

カレー屋さんは、もっとラーメン屋さんを研究すべきである。