秋田って言ったら何だろう?
秋田美人、秋田小町、なまはげ、ハタハタ、比内地鶏、八郎潟、そんなものが浮んでくるけど、各地を体験したいと思ったらやっぱり美味しい郷土料理を食べにいくのが一番手っ取り早い。美味いもん食って幸せな気分になって、それからそこで会話を楽しめばきっとたくさんのことがわかると思う。
今日はあのマネーの虎で有名な安田さんが赤坂に新たにお店をオープンさせたというご案内を頂き行ってきました稲庭うどんと秋田料理のお店
「稲庭」。安田さんは秋田ご出身ということもあり以前にオープンさせている
「秋田郷土料理なまはげ」も有名であり、今回もご自身の故郷の料理ということで気合が入っているらしい。
最後に出てくる締めのうどんは秋田の老舗「
佐藤養助商店」でこれまたその締まりがうまい。
でも本日とくにご紹介したいのが、写真のあれ、
「男鹿半島の石焼」
です。
人肌程度のだし汁が入ったたらいの中に魚介類をぶっこみ、熱々石によって仕上げられる豪快な料理である。石は厨房で800度くらいまで熱せられ、それをたらいに入れることでだしを温め料理を完成させる発祥どおり漁師そのままを表したような荒々しいメニューである。
是非ご賞味あれ。
今日の隣人は後輩のIさんだった。
Iさんに47都道府県47業態の郷土料理店を出店させる目標を立てている安田さんの構想を話すと、「美味しいものがある県はいいけど、たとえば島根県とかあんまり思い浮かばないなあ」と言ってお店の成立を心配していた。
でも私はそんな難しいことではないと思っている。これはお店の経営をうまくやっていくという意味ではなくてあくまで例えば島根県をコンセプトにしたお店を作ることができるかということである。これに対して私はそんなに難しくはないと思っているのである。
答えは簡単。だって島根に行けばきっと美味しいものがあるのにきまっているんだから。どんな場所だって必ずあると僕は思っている。ましてや日本なら絶対間違いない。ちょっと歩いてその地域のいいところ、長所を見つけるぞという気持ちさえあればすぐ見つかると思っている。だってそこには文化があるのだから。
こんなところで文化の定義について話すつもりはない。
でも私の心配していることを少し話す。それは「現在はどんな場所だろうと文化が存在しているが、これから先はどうなるのだろう?」と思っていることである。
さっき文化の定義について話すつもりはないと言ったばかりだが、文化の発生については私はこう思っている。それは全て「制約や違いのもとで忍耐と我慢による継続から生まれてくるもの」だと。
ある地域の気候や植生によって特産が生まれるが、逆に言うとそれしかない中でうまく長所を生かして続けてきた結果が、今日の各地の文化だと思っている。そういう意味では現代、画一化や移動の自由が進む中で、果たして一箇所に腰をすえてそれしかないものをどう活かし、どう工夫していくかをずっとやっていくことが極めて少なくなりつつ現在から後に文化が生まれてくるのか心配なのである。
未来の文化の心配、それは全くの老婆心なのであろうか。