カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:マミーズカフェ

2009年02月28日 | 隣人(カレー)
何かに引き寄せられるかのように立ち寄った道の駅垂水の向かいにあるマミーズカフェ。
野菜ソムリエのマミーが野菜ジュースのワゴン車販売からスタートしたお店。

いつどこから会話がスタートしたのかわからないくらい、気がついたらマミーと仲良くなっていて、鹿児島の地域SNSに登録することになっていました。そのくらい人と仲良くなるのが上手なマミーさんは、それ以上に人と人を結びつけるのが上手。
大隅特産の安納芋の焼き芋までもらってしまった私はついつい長居してしまい、その間にお店にこられた社長夫人やちまき作りのおばちゃん、加治木からきたおじさんとかと矢継ぎばやに紹介して頂いた。

人と人のご紹介に熱心なあまり?私の注文したしいたけカレーはベーコンチーズカレーになっていました。でもこれもご愛嬌、野菜たっぷりのスープと食後には一口ソフトもついてます。
子供が注文したソフトクリームを待っている間には、野菜と果物の絵本を読ませていたり、とにかくお店が愉快です。

素敵な出会いをありがとう~!

★しいたけカレーを注文したら出てきたベーコンチーズカレー 700円

於:室戸岬沖ありあけ丸

2009年02月27日 | 隣人(カレー)
沖縄行きフェリーの艦内で微妙に左右に揺れながら食べるカレー体験は初めてだ。
私が昔学生時代に仲間とバイクと共に乗船した小樽行きフェリーの二等はもっと賑やかだったような気がしたが、今回の艦内はかなり静かめ。一人身の私はともかく仲間で乗ってる彼らは、沖縄行きフェリーなんて一生にそう乗るものでもないだろうし、もっと騒いでいいんじゃないと思うのだが皆さん静か。昨晩は19時過ぎにはおとなしく毛布をかぶっていました。仲間でもこうなので、他人との交流なんて皆無です。

さてカレーの隣人の話にもどると食堂に来た最後の人は8番目、しかしテーブルは7つ。そこで彼は相席を数あるテーブルの中から私のテーブルを選んだのです。しかもトレーの上に乗っていたのはカレー。他の人はラーメンだったりウドンだったりする中、この人はカレーだったのです。
たまたまレジから近い席だったから?そんな合理的な考えに私は支配されず、同じカレー注文者という連帯感で彼はこの席を相席に選んだと信じている。
結局隣人との会話は一切ないままカレーというすぐ食べ終わる食事は終わったが、私はこの人間関係が希薄な艦内における唯一の繋がりであったと勝手に信じている。

カレーライス 530円

於:ログハウスシーズ

2009年02月19日 | 隣人(カレー)
ガチャン。

入り口のドアを開けると、中は無言の世界だった。
ペンションなんかに置かれているビジターノートを見ているおじさんがひとりいるだけだが、特に反応はない。
席に座り、しばらくしても状況は変わらない。

「すいませーん」
カウンターのある奥のほうへ向かって叫ぶと、やや間があって「はーい」とマスターのおじいさんが答えてくれた。
ビーフカレーを注文し、しばらくまた席に座っていると、さっきの無言の隣人はいまだ無言である。
たしかに客同士が話すのも変だし、いいんだけど、なにかとてもぎこちない気がすると思ったら、そう、このお店はBGMがなかったのである。
そのためにやけに静まり返ってしまっているのである。

そんな気配を察知したのか、しばらくするとクラシックのBGMが流れてきた。

そしてカレーの登場。

マスターもやっと自分の定位置、カウンターのチェアーにこしかけ、リモコンをピッ!

テレビの音声が流れてきた。
先ほどのクラシックとのバランスは耳の中でとりにくい。

音源が増えるに従い、さきほどの無音のぎこちない空気のほうがよかった気がしてきた。



★ビーフカレー 800円

於:カレー工房あさると

2009年02月16日 | 隣人(カレー)
一昨年から、高速バスに乗って実家に帰る際、途中の上総湊というところでいつも気になっていたカレー屋がある。

それがカレー工房あさると。

私が小さかった頃はたしか水車が看板になっていたり、その他骨董のようなものが店先に飾ってある不思議な飲食店だったものが、またこの地域には珍しいいで立ちのカレー工房になっていたからである。
本日は、近くに出かける用事がありこの房州のカレー工房を攻めるスケジュールを立て家を出発。
ジャスト正午にカレー工房あさるとの隣にあるセブンイレブンに着き車を停める。

しかし、車を降り私がカレー工房に直行することを妨げるものがすぐ脇にあった。
なんと、道で孟宗竹をのこぎりで切り飾り棚を作っているおやじさんがいたからである。
完全にその小道は臨時の竹細工工房になっていた。カレー工房の隣には竹細工工房もあるのかと感心してしまった(うそ)。

実は最近私はカレーよりも孟宗竹に興味があったのである。
祭りに使う道具を作るための太い竹が必要で、知り合いや近所をあたってみたがこれがまたなかなか見つからなかったからだ。
昔なら生えてる山に勝手に入って切ってくればよかったかもしれないが、最近の物騒な世の中ではそうは問屋が卸さなくなってきている。
いくら田舎でもちょっとご近所の目も厳しくなってきているのだ。そのためなかなかお望みの孟宗竹を手に入れられなかったのである。
それが今目の前の小道に転がっている。さあ、勇気を出してお願いだ。

「あのー、すいません、こちらの竹は売っているのでしょうか?譲って頂くことはできますか?」

いきなり見ず知らずの通行人に話しかけられたおやじさんもびっくりしただろうが、

「そこに余っているもんならいいよ」

と快諾。適当な長さに切ってもらってしまった。ありがとう!感謝!


1メートルくらいの孟宗竹を軽自動車の後部座席に詰め込み、狙いのカレー工房へと今度は向かった。

オーナーオススメのジャンボチキンカツカレーを食べながら、オーナーとの会話もカウンター越しに進み、コーヒーをサービス頂いてしまった。
知り合いの東京某有名高級ホテルのシェフと考えたカレールーは、たしかに軽やかなトロミとコク、そしてスパイシーなものだった。
房州でこの手のカレーにありつけたうれしさとともに、オーナからさっきの竹をくれたおやじさんのお名前を教えてもらったことが大きかった。

「Sさん、竹をありがとうございました!」



★ジャンボチキンカツカレー 900円

於:うさぎや

2009年02月14日 | 隣人(カレー)
実家の地元ではあまりカレーを食べる機会もなくブログの更新もままならなかったが、久しぶりに上京し毎日カレーを食べることができた。
しかも、この5日間の〆として、このブログ本来の趣旨?であった、「飲んだ後はカレーで〆る」が実現できた。

横浜の居酒屋うさぎやのメニューには、赤丸がつけられたカレーがあった。(ちなみにごろっと野菜のご家庭風ビーフカレー)
当初は一緒に食べるはずだった隣人のSさんも、終盤に入り実際にカレーが運ばれてくると、既にお腹一杯でノーサンキューとなり、自分ひとりで〆ることになってしまったことが唯一の心残りである。

それにしてもやっぱり都会はカレーがたくさんあるなー。
また来たいと思います。





うさぎやカレー(小)400円

カフェfarfa

2009年02月14日 | 隣人(カレー)
「だから、下北沢行くわよ。下北沢にはカワイイお店がたくさんあるんだから私は下北沢に行くために日本に来たようなもんなんだから。だから午後は絶対下北沢に行くわよ。わかった?」


こんな会話でもしていたのだろうか。隣人の西洋人カップルが英語ではない言葉でしゃべっていた。勢いよくまくしたてる彼女の会話の中で、「SHIMOKITAZAWA」の部分だけスローになり聞き取れたが、1分そこらの会話に4回も出てきた「SHIMOKITAZAWA」。彼女がどうしても下北沢に行かなければならないことだけは十分伝わった。

駒場東大で見つけたfarfaのキーマカレーはオムレツで中和されるけど、意外にもスパイシー!名前は「おひさまのような…」だけどね。
おひさまのようなオムレツキーマカレー 1100円

於:キッチン

2009年02月12日 | 隣人(カレー)
壁には2004年当時横浜でカレーマップを作成した際の中田市長の顔つきポスターが貼られている。
中田市長はカレーランチ昼食会を市民を迎えて実施し、市民の声を吸い上げたり、コミュニケーションをとっていたと思う。

けれど数年前?昨年?の結婚詐欺疑惑以降はあまり活躍も噂も耳にしない。タレントであったわけではないが、それなりに有名だったのだが、宮崎や大阪に比較するとちょっとおとなしい?
カレー仲間としては若干寂しく、またキッチンの名物「40種類以上の野菜がのった野菜カレー」が今日のランチメニューになくカツカレーになったことも寂しい。

カツカレー 1000円

於:デリー

2009年02月11日 | 隣人(カレー)
「俺カレーめっちゃ好きやねん」
いや、わかってるっちゅーに!とツッコミたくなる衝動を抑えていると、今度は「俺辛いの好きやねん」って言ってるし。
彼の友人はまさかそんなに付き合いが短いわけないだろうし、関西弁のあなた達がわざわざ東京にきてデリーに来るくらいなんだから、カレーが好きで辛いのが好きなことくらい知ってるでしょ。まあ、興奮のあまりとは思いますが、デリーの行列には既にこんな熱気を感じてます。
隣人のHさんには、辛いのがいけるというのでデリーカレーを注文するも、まあまあだったのは最初の一口。後からは顔を赤らめて、吹き出る汗を堪えるのに必死そうでした。
カウンターの隣人、老夫婦はここぞとばかりに、二人なのにコルマカレーとベンガルカレー、それにドライカレーを注文していた。食べ切れるかはかなり微妙…

このくそ寒い今日のような日でも、繁盛カレー店に立ち込める熱気は以上の通りである。

於:camp

2009年02月11日 | 隣人(カレー)
深夜のキャンプ

この前、みのもんたの思いっきりテレビにも出演して、冬でも絶好調のcampにお邪魔する。しかし時間は日が変わろうとしている。そう、これから深夜のキャンプの始まりだ~!

肴は今度新食材候補に上がっているラムのカレー炒め。豪快な中華鍋がキャンプっぽいでしょ。SさんHさんとこの鍋を囲む。Sさんから思いがけない報告をもらい動転するも、しかし僕たちはこの選択を決して誤ってはいないと信じている。
Hさんはまだ若く、キャンプ屋台を引っ張って全国行脚したいと言っているホープ。その他にもキャンプからはいろいろなメンバーが自分の夢に向かって飛び出している。海外で頑張っていたり演劇に進んだり。いつかキャンプが若者のドリームファクトリーになるかもしれない。こうした人の繋がり、成長の場になりうることができるのは飲食店の醍醐味かもしれない。

午前4時、キャンプで文字どおり寝袋にくるまってキャンプする。その座椅子からは染み付いたカレーの香りが漂ってくるのであった。