カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:王ろじ

2008年08月16日 | 隣人(カレー)
ナ”イス”な人々


イス?チェアー?
椅子という漢字はあるけど、日本に椅子文化はない。なんといっても畳だったんだから。

しかし、今日本には確実にこの西洋文化の旗手と言ってもいい「イス」を愛する人々が増えている。

そんな人達の先進的な取組みが「椅子塾」だ。
「椅子を作る塾」、そんな椅子塾の第10回記念展に行ってみた。

展示場では、同時に講演も行われていて、

センプレデザイン 田村昌紀氏
こいずみ道具店 小泉誠氏
ワイス・ワイス 佐藤岳利氏

のパネルディスカッションもあった。
本日のテーマが「販売」ということもあり、皆さんデザイナーという立場から、顧客とのコミュニケーションや経営といった、「デザインを活かし、世界を変えていく」という目的にとってために必要なことをバランスよく考えるセンスが際立っていたと思う。

会場に並べられた300以上の椅子たちは、それぞれに個性があり、いろいろと座ってみれば座ってみるほど、自分にとってどの椅子がいいのかわからなくなってしまった。
でも、講演中に井上塾長が触れられていた「椅子ほどパーソナルな家具はない。これほど体に長時間密着している家具はないのである」という言葉に、改めて「そうだなー」と思ってしまった。ベッドを除いて、たしかにあんなに体に接している家具はない。
だからこそ、この椅子を作り続ける人達がいるのかもしれない。
このナ”イス”な人々が。


★カツ丼 950円

於:華々美人

2008年08月16日 | 隣人(カレー)
ここ華々美人は、カレーの店というよりは「マンゴーカキ氷」が一番商品のデザート専門のお店である。しかし、そこにカレーがあった。メニューは「ラージャカレー」というが、要するにキーマカレーである。
それにしても今年はキーマカレー(挽き肉のカレー)が多い。某雑誌等で、「今年はキーマカレーが流行?」なんてことを言っていたことも多少影響しているだろう。
そしてそこに、ここ華々美人のアイデンティティを加えようとした試みが、カレーの上にのせられたマンゴーの欠片だろう。

昔給食の酢豚にパイナップルが入っていたのを自分をはじめおおよその小学生は嫌いだったし、「そもそもなんで入っているのか?全然料理と合ってない」という意見とも文句とも言える声が多勢を占めていた。

なんだかそんな声が私の耳の奥で久しぶりに聞こえたような取り合わせだった。
もちろんマンゴーとカレーの相性は悪くなく、マンゴーチャツネは取り合わせとして存在するし、マンゴーのピューレをカレーに混ぜれば自然な甘みが出てくる。しかし、マンゴーの欠片がそのままのっかっているのはいかがなものか。

しかもこののっかっているマンゴー、実は凍るくらいに冷えていた。
これがそのまま食べるととてもうまい!私は必死にマンゴーが温まらないうちに、カレーがつかないようにして速攻で食べきった。


さて、店内には家族連れがいて、私のようにカレーではなく、きちんとマンゴーののったカキ氷を食べている。あのマンゴーは熱いカレーでなく冷たいカキ氷のほうが似合います。

その後は青山の路地を少し歩いた。
たまたまお盆の休日を久しぶりにカメラを提げて街を歩いたせいだろうか、周りを観察しながら歩く。外人も多かったけど、親子連れが多かった。夏はなんだか親子が一緒に遊んだり、薄い服の上から抱きしめたり、とっても親子のスキンシップが弾む季節のような気がした。

★ラージャカレー600円