カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:イエローカンパニー

2006年07月17日 | 隣人(カレー)
ついに、大物隣人登場!!!

それは、「糸井重里さん」!

と言っても普段のとおり偶然隣り合った隣人さんではございません。
本日は、東京カレ~番長水野さんと糸井さんの対談イベントが、恵比寿のスープカレー屋さん「イエローカンパニー」で行われたのでした。

最前列はなぜか野郎ばっかり、糸井さんも水野さんも相当やりにくかった?というかモチベーションがどうだったのだろうか?と心配しつつも、私もしっかり最前列に座っていたクチです。それゆえ、糸井さんとの距離は50センチ程度?一緒に連れていったMさんなんか、距離が近すぎてどこに視線を置いたらいいかわからず終始うつむきながら話を聞き、そしてうつむいたまま笑っているという怪しい行動をしていたくらいだから、まあこの際「今日の隣人は糸井重里さんです!」と言ってしまっても問題ないでしょう。


それにしても「糸井さん顔ちいせ~」
女優でもないのに、顔の大きさに見とれてしまった私である。やはり芸能人は違う。

そして、やはり言葉使い?言葉遊びのプロ?糸井さんだけあって、ひとつひとつの言葉に対する注意や考えの重さを感じた。
決して言葉の厳密な正しい意味(←もちろん大事)よりも、その言葉の持つニュアンスや空気、雰囲気、人の受ける心情なんてところを常に想像して、使っているようだった。
自称「谷川俊太郎よりも目を閉じて自分と会話していることが多い私である」と言っていた糸井さんだけに、かなり奥深いのだろう。

途中、(スープカレーはじめ)すべてを受け入れ、無理をせずにあくまで現状肯定し、その現状を自分たちのルールにして新世界を創ってしまう北海道を「オランダ」になぞらえ、その北海道大好きっぷりを披露しつつ、終盤ついには「カレーとカネ」の話に行き着いた。

「カレーとカネ」
もちろん、カレーメーカーやカレー屋さんは、カレーによってお金を儲けているけど、そういうお話ではなく、
「カレーは、モチーフであり、そしてメディアであり、またコミュニケーションツールである」という糸井・水野論(本日の参加者もそういう論者だと思う)を根っこに持ちながら、いかにカレーでカネを儲けていくか?

カレーとは「誰にも譲りたくない大切な大切なオモチャです」と言うの水野さん。

そして、何度か水野さんのイベントに参加させて頂いた経験から感じる私の想いも、カレーをそんな世間の汗まみれならまだしも、垢まみれにしたくないと思っていたり、もともと数字とかに弱いタチなため、「カレーとカネ」にはちょっと及び腰な部分があることも確か。(まだまだ青いんです)

でも糸井さんの言葉を自分なりに解釈すると、
「カレーはとっても潜在能力が高い代物で、儲けることが、”とってもできる”はず。いろんな見方があるけど、儲かっていないということはそこまで多くの人に影響を与えられていないってこと。逆に儲けているってことは、人に影響与えたり、関心を持ってもらえてる(それがたとえ悪口でも)力があることだ」と。

「私は仕事に儲ける仕事と儲けない仕事がある。儲けない仕事は、どんどんやっていい、意外に成功もする。でもやっぱりすればするほど視野が狭くなってしまうんだ。一方、儲ける仕事、こっちは難しい。どれだけ多くの人のことを考えてフォーカスしてフィットさせていくか。これは難しい。でも難しいと同時にやりがいがある」

こんな感じだったかな~?ちょっと違っていたらすみません。あ、でもこれ私流の解釈ですからね~。

と、そんな感じでお二人のトークショーはあっという間に90分を超え、そしてイエカン(イエローカンパニー)の厨房から心地いいスパイスが漂ってきた。

さて、そろそろ胃のほうを満たしてやる時間が近づいてきたようだ。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

☆糸井重里さん渾身のカレー部の夜明け

☆東京カリ~番長のブログカレー

☆イエローカンパニー
*イエカンのお皿はまるでUFOをひっくり返したよう。すみません、写真はカレーの中身をとるよりも、どうしたらこのUFOの全景を、そしてこのカーブを写せるか?なんて考えの結果、こんな角度の写真となってしまいました。

於:ブ○○(吉葉のとなりのとなり)

2006年07月14日 | 隣人(カレー)
「とにかく一緒!!!」


あれ~、おっかしいな~、たしかこの辺なのに。

ない、ない、ない、まじねーじゃん、あの吉葉。

まさか、つぶれた?


あの多くのファンに愛され、俺の中でもかなり好きだった銀座の吉葉がなくなっています。これは超◎重要情報です。とともに非常に悲しい。まじショックです。

もしどこかに”また”引越した!などの情報をお持ちの方がいらしたら、是非お寄せ下さい。よろしくお願いします。


というわけでもないですが、あの吉葉のA看板があったところに同じように看板を立てていたのが、今日のお店。たしか「ブ○○」というパブです。

中のママさんは、元気がよくて愛想のいい「カヨさん?」。カウンターの目の前に、ごろごろの野菜が顔をのぞかせるワイルドなカレー鍋が並び、いろいろ話かけているようで話かけていなかったり、お客さんに気を使わせないのが銀座のママのすごいテクニックなのだろうか?とにかく明るく健康的なここは、夜もこんな雰囲気?
そんな中、カウンターに隣人が入ってくる。
ちょっとした常連っぽいオッサン2人は、
「俺、さば、さば定食ね」とひとりが言う。
「じゃ俺もさば」もうひとりが言う。

「一緒に出る?」ひとりが聞く。
「すぐ出来ますよ」ママさん、
「ちがう、ちがう、一緒に出るの?、
「すぐじゃなくてもいいから、さば定は二つ一緒に出るのかな?」
「大丈夫、一緒に焼きますから」
「一緒でたのむね~」

オッサン、はっきり言って気持ち悪かったぜー、なんとなく。

「とにかく一緒」
「とにかく一緒」

うわぁ~耳に残ってしまった~



★写真はインド風キーマカレー。お替りが可能で、2杯目は和風カレーにしました。こんな自由さも、この健康パブの魅力でした。


於:スマトラカレー

2006年07月13日 | 隣人(カレー)
見よ、
この素晴らしい花園を!なんだか私は一列に並んだチューリップを想像してしまったこの店の福神漬け群。これがカウンターのカーブに沿って等間隔に並ぶ様は壮観です。


この手の渋い繁盛店には共通ルールがある。

1、メニューがシンプル(ここは「並」か「大盛り」だけ)
2、長年の歴史が磨き込まれたように渋い光を放つ机やカウンターの存在
3、基本的に静かで仕事のできるおばさん群がいる
4、オーナーは物静かでいて、ひとこと渋く「いらっしゃい」「ありがとうございました」と存在感のある声を発する
5、14インチテレビがダンボール箱の上に載っている(ここはさらにその上にざるを敷いてテレビの位置を高くしていた)
6、すべてにおいて無駄がない

そんな気がする

さて、色とりどりの付け合せ。何にしようかと周囲の隣人を見ると、意外にも紅しょうががかなりの人気。

カレーに紅しょうがをのせて食べるのは、吉野家だけだと思っていたのだが甘かった・・・・