カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:山かつ

2008年01月30日 | 隣人(カレー)
今日の隣人はI部長で、徳島出張。

空港近くのとんかつ屋に入った。

その理由は、
以前徳島空港で、同じ会社のTさんに会ったことに由来する。
Tさんは社内でも有名なパワフルな女性先輩。

空港を出て、我々はタクシーに乗り込む中、
Tさんには、クラウンが横付けされ、そして車はとんかつ屋に向かったのだった。

Iさんは、ずっとそれが気になっていたらしい。
私はというと、
そのTさんがインディアンの羽根をつけた姿が頭に浮んで離れないことが気になっていたのだが未だに誰にも伝え切れていない。

★カツカレー1260円

於:リスボン

2008年01月30日 | 隣人(カレー)
「えー、こちらの裏側にはサラダが書いてあります。」

「食事を終えたら、こちらに行きましょうか?」


この会話、隣人のカップルがしていた。

なんで敬語なんだ?

こんな初期段階で、浅草デートとはなかなか渋い。

しかし、
この会話、とっても若いカップル相応とは言いづらい。

そして、カツカレーにのった紅しょうがもまた、1260円の洋食屋のカレーには相応ではない。と思った。



★カツカレー 1260円


「久しぶりに」徒然日記1

2008年01月26日 | 隣人のしおり
成東駅に降りたった。

駅前ロータリーから伸びるメインストリートに人影はない。
しかし、ここ最近の寒風に元気にはためく「そば」のノボリが目に入った。
時間はちょうど正午。



私は一瞬のカレーへの迷いを切り捨て「オムライス」を注文。


運ばれてきたオムライスのなんと豪華なことか!
みかんに加え、苺までのっている。


そもそもこの店、蕎麦屋でありながら、定食屋、焼肉屋、中華、喫茶店を取り込んだスーパー飲食店と化している。
壁に書かれたメニュー数を数えれば、その数100強。

さらに食後にはコーヒーのサービス付き。

地域で商売をするにはかくも寛容でなければあらぬのだろうか?

駄目押しに、おばちゃん愛想いいし。

いいお店でした。

「一足早く」徒然日記5

2008年01月26日 | 隣人(カレー)
菜の花です。

今日伺った笛師蘭情さんの工房は自称「地域老人のケアハウス」という冗談に負けないくらい笛や尺八の愛好家たちのサロンと化していた。

今日は高円寺の阿波踊りの連仲間6人が押し寄せ、笛に太鼓、尺八まで持ち出して一幕打ったらしい。
近所のじいさんは、なぜか樽一杯のキムチを持ち込み、それを分配していた。
夕方になったら小学生の女の子2人と妹、学校の先生が横笛教室に学びにやってきた。

この半日、蘭情さんの行動範囲はわずか1メートル、完全に仕事と趣味と生活が一体化している。

そんな蘭情さんと近所の方々が、私に気を使ってくれたのか私の地元館山の話題を振ってくれた。

「昔、館山行ったことあるんだよね。(なぜかわからんけど)とんかつ食べたよね。たしか店の名前は…」
「こぶた では?」

「そうそう、コブタ」

「あそこのとんかつ、厚すぎてな、歯茎ケガしちゃったよ」

う~ん、とんかつ食って歯茎ケガするというのが、私にはあまりリアルには想像できなかった。さらに私に気を使って持ち出した話題ではあったが、なんとなくこの場は、こぶたのある館山出身の私は「すいません」と言わなければならない当初の想定とは異なる方向に進んでいた。

私は流れに沿って「すいません」と小さく言った。

でも、とっても和やかな時間を過ごすことができた笛工房蘭情であった。。

於:銀座古川

2008年01月25日 | 隣人(カレー)
生涯最高価格のカレーかもしれない。

海老フライとドライピラフ クリームカレー添え 2600円
に私が踏み切ったのには理由がある。

なんといっても、
シェフがこれ見よがしにおっ立てたエビフライのデコレーションだ。
私は決してエビフライは好きではなく、逆にエビフライさえつければ高級に見えるとか、消費者が喜ぶという安易な発想から未だ抜け切れていない飲食店、弁当業者に不満を持っているひとりである。

しかし、それでもなお、この
海老フライとドライピラフ クリームカレー添え 2600円
を注文したのは、
このエビフライのデコレーションが、私の中であるものと合致したからだ。


それは私が中国の農村に旅したときに出会った。
私がその田舎で見た何かの祭ごとの際に備えられた豚の頭には、
まるで子供がいたづらしたとしか思えないような、
飾りつけが。

そう中国に神棚はありませんが、そんな感じで厳粛に備えられた豚の顔の
左右の鼻の穴に、一対の草がさしてあるのです。

30センチ近いその緑の草は、
豚の鼻の穴から、優美なカーブを描き垂れ下がっている。

このセンスはさすがに頂けなかったが、
さらに、死んだのちもこんな姿を晒されているこの豚も不憫に思った。


さらにここまでではないが「子豚の丸焼き」にも私は共通点を感じている。

皆さんは子豚の丸焼きを見たことはあるでしょうか?
あの可愛い、いかにも「ピッグ」という響きが似合う
生後数ヶ月の子豚が、あの丸焼きになっているやつです。

日本の場合ですと、100%ではありませんが、
中国で見た子豚の丸焼きには、ほとんど
「子豚の目に、赤いチェリーみたい」のがはめられていました。

「丸焼きの目がそのままだと不気味だから」
というもっともな理由だが、しかしあの赤い目はある意味もっと不気味である。


隣人のMさんには、共感してもらえるのか不明なため、
このような話をすることもできず、
ひたすら今私がはまっている祭囃子に関する話を延々としてしまいました。
Mさん、すいませんでした。



★海老フライとドライピラフ クリームカレー添え 2600円