カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:実家

2009年01月28日 | 隣人(カレー)
今日は実家でカレーを作る。
多少風邪気味もあり、完全な手抜きカレーを目指し、適当に切った野菜を軽く炒めて後は煮るだけ。もちろん玉葱の刻んだものを飴色になるまでじっくり炒めるなんてこともしないし、味付けは市販のカレールーだ。ただし一応一般家庭同様にルーは2種類を使う。唯一の手間?といえば、最後に入れたトマトジュースくらいだろうか。

隣人は両親。
「今日のカレーどう?」
「いいんじゃない」

家庭のカレーって結局こんな感じなのかもしれない。
よくできすぎた日本のカレールーに席巻されている日本の家庭には、各家庭のカレーの味はなく、バーモントカレーの味が変われば家庭の味も変わり、こくまろが出ればこくまろに変わる。ただしカレールーを2種類以上使用したほうが味が深くなるという言い伝えだけは各家庭に定着しており、それら新しいカレールー同士の化学反応が織り成すカレーの味付けが、時代とともに意識されずになんとなく各家庭のカレーとしてその記憶だけが伝承されていくのだ。
久しぶりの実家で、そんな諸行無常を感じた。



★バーモント×コクまろ

於:セラ・ラ

2009年01月22日 | 隣人(カレー)
ここはハローワーク。

先週登録をして今日は第一回目の説明会。会場には120名を超える参加者がいる。

室内の熱気でガラスには結露がすさまじい。さらにその熱気を物語っていたのが、参加者の熟睡率が非常に低いことである。午後13:30~16:00のこの説明会は、冒頭に全体説明があった後、部屋の照明を完全に落としてのビデオ上映会30分が組まれ、昼寝という人間の生理的欲求とこの種の説明会と言う退屈性を全く無視した無謀なプログラムになっていた。

しかし暗い室内に目を凝らし、必死に私同様に眠い目をこすっている人、もしくは熟睡者を探すもこれがほとんどいない。今までの私の経験則が全く当てはまらない状況が目の前に繰り広げられていたのだ。

正直びっくりした。みんな必死?そのため、私が家の近くのセラ・ラで最近発売された「黒あずきナン」という魅力的なPOPに引かれテイクアウトで買ってきたナンを休憩中に袋から開けて食べることもできなかった。

夕方ハローワークの玄関で開けた黒あずきナンの袋には、中でたくさんの湯気が水滴となりその一部をナンが吸ってしまった無残にも冷えた物体があった。


あずきナン 200円

於:サリサリ

2009年01月22日 | 隣人(カレー)
サリサリのマスターに、今度家具職人として勉強を始めることを告げる。
「で、長野に行ってしまうので、今日は食べ納めにきました」と。
すると、意外にも「通販」があることをアピールされ、サリサリの新しい販促ツールの紙ナプキンを渡された。
そこには、
「一部の人に理解される サリサリカレー」
という謙虚でも卑下しているわけでもない自然体のサリサリの名言が記されていた。

それで私の門出に対しては、
「きびしいぞ」
の一言を頂いた。
自由自適にご自身で営業をされているサリサリのマスターに、この一言を頂くとなんとなくジワリと、本当の世の中の厳しさが伝わってくる。そんな気合を入れなおした瞬間だった。


★スリーコースセット 1000円

於:マイルーム

2009年01月21日 | 隣人(カレー)
22日の引越しに備え、家に残っている食材はできるだけ処分しておきたい。
カレーも例外でなく、マイルームでのカレーが続こうが関係ない。
お正月に買ったデリーのバターチキン、これは本当に美味しいのでそんなにぞんざいには食べたくないのだが、上記の理由により仕方ない。

そうしてカレーを食べて、メールチェックをしていると、
昨晩すっぽんをご馳走になったTさんからメールのご返事があり、ご友人の「片山敬済」さんという日本人で初めてワールドチャンピオンになった伝説的なレーサーのお言葉を頂いた。

以下転載

・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼がいつか言っていました。
「好きなことを磨き続けることが善く生きること。好きなことを磨き続ければ道はおのずと拓ける。」

於:マイルーム

2009年01月21日 | 隣人(カレー)
昨日は、生まれて初めて食べたものがある。
それは「すっぽん」
会社のTさんが馴染みのお店に案内され、Sさんとご馳走になった。

すっぽんの物体感は目にすることはなかったが、あの柔らかい甲羅みたいなところはコラーゲンたっぷりだったようで、翌朝は本当に肌のしっとり感が違う。恐るべきすっぽんパワー!

そんなすっぽんに続き、ゲテモノ続きで「イノシシカレー」を食べておきました。


★いのししカレー

於:ヘンドリックス

2009年01月15日 | 隣人(カレー)
昼過ぎに、ぶしつけにMさんに「今晩カレーどうっすか?」
とメールを打つ。
Mさんとは気心がしれている?と思っていますので。。。。

Mさんからは、
「それにしても突然ですね。まあ、いいですが」
とレスをもらう。

この歳になると、結構「今日の勢い」みたいなので誘うことができる友人も限られてくるので私にとっては貴重なのです。

カレーは、私は事前決めしていたポーク、それにMさんは、いつものマトン。ほうれん草とマトンキーマにした。

「Mさん、なんでいつもマトンなんですか?」
「マトンって、普段あまり食べる機会がないので」と、もっともらしい答えだが、これはマトンが好きという前提がなければまともな答えになっていない返事である。

さて、Mさんは最近、前の会社の後輩に誘われ、バンドに狩り出されているらしい。正式メンバーが見つかるまでの、お助けドラマーという条件付きでお付き合いしているらしいが、なんでも毎日ならずとも2日に1時間から2時間は練習をしているのだという。

私の笛練習も、ここ冬場に入ってからはペースが落ちていて時間を考えると負けているかも?しかもすごいのが、音を出さずに、部屋で整然と椅子に座って、手でリズムをたたいてやっているのだとか。

「えー、そうなの?部屋で音が出せないのはわかるけど、音が出ない練習なんてつまらないじゃないですか!」
というと、
「プロ以外のドラマーなんてみんなそうだよ」
と、あっさりした答えが。
この、さらりと淡々としたところがMさんらしいのではあるが。

人知れず皆努力しています。。。



★ポーク、ほうれん草とマトンキーマ、サフランライス、ナン など 2400円くらい

於:叶屋

2009年01月14日 | 隣人(カレー)
今日は年末に会社を退職してから初めて、会社の人、上司と会う。
多少緊張する。

とはいいながらも、一緒にいたお客様もなじみの方で、ランチを食べてからコーヒーを一杯。

お客様のSさんとは、その昔、セミナーの全国行脚でご一緒させていただいたことがあり、沖縄や高知など私の中ではあまり出張の機会がなかった地域にいくことができた。

その中で、Sさんも印象に残っていると今日話していたのが、高知での夜のお店のこと。私が天丼屋の若旦那という設定で、支店長やコンサルタントとご一緒に来店したということで、終始よそおった。
私は当然、そんな若旦那なんて役柄は不慣れなもんだから、どうやっていたのかわからないが、周囲の人達はみなその状況を楽しんでくれていた。
確かに役にはまってくると、面白いかも。

女性に限らず、人間皆役者願望はあるのかもしれません。


ちなみに私は昔、中国でチベット人のふりをして外国人通行不可の川を渡ろうとして沿岸警備にばれました。


★越後そばと大山鶏のカレー丼 980円

於:マジックスパイス

2009年01月12日 | 隣人(カレー)
東京にいるうちに食べておきたいカレー

なるリストが私の手元にはある。

私は、この1月22日をもって首都圏を去るため、それまでに何個かのカレーはたべておかねばならないのである。
そう、あのランチにちょっと電車乗ればさまざまなカレーが食べられ、幾千幾多のバラエティあふれるカレーを、世界が認める食の都東京で、散歩気分で食べられた幸福な時間は終わりを迎えようとしているのである。

そのリストにあるひとつ「マジックスパイス」に今日はKさんとやってきました。

Kさんは、今年コーチングの勉強を志しているようで、「他人の話を聞いて、人が道を見つけたときの顔を見るのが自分の幸せ」といういい人です。
私は半分人間嫌い?でも隣人観察なんかを主としているこのカレーなる隣人ブログももうすぐ4年。まがりなりにも続けてこられたということは、必ずしも人間嫌いというわけでもないらしい。という微妙な自分ですので、そうやって素直に他人の幸せをサポートできる人には憧れます。

辛さの選択に迷い、結局マジックスパイスの涅槃を注文し、汗をかき、多少なみだ目になり、ちょっとだけ残してしまったKさんいわく、「チャレンジングな辛さでちょうどよかった」と言っていた。
しかし、私から見ると多少しんどそうでもあった。
私もコーチングを磨いて、少なくともカレーについては、「その人の道、ベストな辛さを選んであげられるようになりたい」

身体的辛さ耐性、負けず嫌いなどの性格、体調、これらを聞き出し、そしてお店のカレーの正確な辛さのものさし、こうしたものを持ち合わせていないとベストチョイスをしてあげることは難しいかもしれない。

いずれにしろ、私のリストからひとつの課題が消えた。

あとは、ヘンドリックスに行きたいなー。




★チキン+まいたけ+揚げどうふ+極楽 1450円